こりす

28歳 / 渋谷 / ゲーム広報 / 映画の感想を語りたいひとです。

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最近の記事

映画『それでも夜は明ける』

1800年代アメリカ、南部に住む自由黒人の主人公・ソロモンが、12年に渡って強いられていた奴隷生活を記録した自叙伝を映画化。 2013年当時、アカデミー賞授賞式をリアルタイムでWOWOWで視聴していたのを覚えている。作品賞を取ると、評論家たちは当然といわんばりに絶賛していた。あれから7年、私の中でどうしても重い作品になってしまっていたけど、やっと踏ん切りがついて観られた。めちゃくちゃ辛くてしょうがなくて、救いようがなくて、だけど観れて良かった。

    • 今観るべき映画『デトロイト』

      メッセージ性を強めたかったため、いつもと敢えてタイトルを変えました。 今Twitterで拡散されて話題になっている、ミネソタ州ミネアポリスで起きた殺人事件。白人警官が黒人男性の喉を踏みつけ続けるショッキングな映像を見てしまい、今この映画に触れよう、と鑑賞しました。 Twitterで「ミネアポリス」と検索すると、本事件やレイシズムが加速しているアメリカ国家に対する意見、さらには連日のデモにより荒れ果てた街が世紀末のようだと写真や動画が沢山あがっているので是非ご覧にな

      • 映画『シェイプ・オブ・ウォーター』

        ■はじめに 60年代、ソ連との冷戦時代のアメリカで、政府の極秘研究機関の清掃員として働く女性と不思議な生き物の間に芽生えた愛を描くドラマ。 *製作などの補足(個人調べ) ・2017年、アメリカ製作 ・第90回アカデミー賞では作品賞の受賞を含め、ノミネートも演者側・製作側と多岐に渡り、授賞式を総なめに ・監督・脚本のギレルモ・デル・トロ監督は「本作は自分の作品の中で一番の僕のお気に入りなんだ」と語り、完成後もプロモーションに没入しすぎて、『パシフィック・リム』の続編の監督を

        • 映画『チョコレートドーナツ』

          ■はじめに 1970年代の米カリフォルニア州、ゲイのカップルの2人が、偶然出会ったダウン症の少年を引き取り育てる様を描いたヒューマンドラマ。 *製作など補足(個人調べ) ・プロモーションで"実話をもとにした"とのコピーがあるが、実際には着想を得たのみで、ストーリー展開はほとんど事実と異なる。 ・『チョコレートドーナツ』は邦題で、"少年の好物"と"心の穴を埋める作品"という趣旨を掛けたもの。重いテーマの作品を軽快なワードで包むことによってよりマスの興味を惹きつける意図だった

        映画『それでも夜は明ける』

          映画『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』

          ■はじめに 一流レストランで腕をふるうシェフが、店を辞めフードトラックでアメリカを横断するまでを描くコメディドラマ。 *製作など補足(個人調べ) ・『アイアンマン』のジョン・ファブロー監督が監督・脚本・製作・出演のあらゆる役をこなした作品。 ・映画監督を務める前から構想を描いていた内容を、低予算で撮影し映画化。アベンジャーズ一族のロバート・ダウニーJr.や、スカヨハなどが特別友情出演で作品の盛り上げに協力している ■感想 まず言うと、自分はfilmarksのスコアで「4

          映画『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』

          映画『レオン』

          ■はじめに 麻薬取締局に家族を殺された12歳の少女が、NY随一の腕を持つイタリア系中年男性の殺し屋とともに繰り広げる復讐劇。 *製作などの補足情報(個人調べ) ・1994年、フランス・アメリカ製作 ・リュック・ベッソン監督のハリウッドデビュー作。 ■感想 ①映画史に残る伝説の少女「マチルダ」 正直、ナタリー・ポートマンさん目当てで見ました。 結果、「12歳、鮮烈なデビュー」と言われる所以は これでもかってほど沁みました。。 あの堂々とした演技力、放たれる存在感は逸

          映画『レオン』

          映画『パターソン』

          ■はじめに 米ニュージャージー州・パターソンに住む、パターソンの何気ない7日間を切り取る日常ドラマ。 *製作などの補足(個人調べ) ・2016年、アメリカ・ドイツ・フランス製作 ・主演は、『スター・ウォーズ』7~9シリーズでカイロ・レン役のアダム・ドライバー ・代表作『ナイト・オン・ザ・プラネット』など、コアなファンを持つ ジム・ジャームッシュ監督の到達点、と批評されていた(ハリウッド映画の常識から逸脱したマイペースな作風が特徴だが、その作風と題材がぴったりと調和した真骨

          映画『パターソン』

          映画『ドリーム』

          ■はじめに 1960年代アメリカで、国内初となる有人宇宙飛行計画を支えた3人の黒人女性の伝記映画。 *製作などの補足(個人調べ) ・原作はノンフィクション小説『Hidden Figures(隠された姿)』 ・本国での興行収入は$168ミリオン(1.68億)と、同年に公開した『ラ・ラ・ランド』の$150ミリオン(1.5億)を上回る大ヒット  →日本で人気がはねなかった理由は、出演俳優の知名度  →逆にアメリカで人気がはねた理由は、 既に映画化され有名になっていた実話「マーキュ

          映画『ドリーム』

          映画『きっと、うまくいく』

          ■はじめに インドの名門理系大学に通う学生が繰り広げる波乱万丈の青春劇。 *製作などプチ情報(wikipediaより) ・2009年の公開時、インド映画歴代興行収入1位を記録 ・スティーヴン・スピルバーグは「3回も観るほど大好きだ」と絶賛 ■感想 ①風のような不思議な存在・ランチョー 英題が「3 idiots」であったり、 日本版のプロモーションでも学生3人を並べて 「学生3人が織りなす群像劇」などとして"3人”という見せ方をしているものの 実際の関係性は破天荒で

          映画『きっと、うまくいく』

          映画『LION/ライオン 〜25年目のただいま〜』

          ■はじめに ノンフィクション小説『25年目の「ただいま」 5歳で迷子になった僕と家族の物語』を題材にした実話。 *製作のプチ情報(wikipediaより) ・約1,200万ドルという予算で製作されたが、全世界で1億ドルを超える興行収入を記録 ・本場ハリウッドのアカデミー賞6部門にノミネート、 惜しくも受賞はなかったものの、 オーストラリアや英国のアカデミー賞でも 絶賛を受け各賞を受賞 ■あらすじ ※タイトルから「25年間かけて"ただいま"するのかな?」 というストーリ

          映画『LION/ライオン 〜25年目のただいま〜』

          映画『シンドラーのリスト』

          重かったよ。重すぎた。 本当は向き合うことも怖いのだけど、率直な思いを書き残します。 ■はじめに(あらすじ&製作情報) ナチス統一時代のドイツを舞台に、ユダヤ人への弾圧と虐殺の歴史を ドイツ人・シンドラーを主軸に描く実話。 原作は同盟小説で、S・スピルバーグ監督がユニバーサル映画で映像化。 【ちな、wikiから引用するプチ情報】 *『ジュラシック・パーク』の製作を条件に、本件の監督を受託したスピルバーグ。同作の半分以下の予算で作ったため、古着を使用したり地元のエキストラを

          映画『シンドラーのリスト』

          映画『愛がなんだ』

          好きな作家のFさんが、見るといいと言っていたので 仕事終わりに観に行くことにした。 邦画を1人で観に行くなんて、多分初めて。 そんなにも、配信する前に 「いま映画館で観なきゃ」と思えることが そもそも初めて。 1番刺さったのは、タイトルかな。 映画の大筋は、 付き合ってはいないカップルのうち 女性側の視点で展開する。 男性側のマモちゃんが大好きでたまらないのだが 彼は彼女を都合の良い女としか見ていない。 やがて周りの取り巻きを巻き込んで 彼女の愛情はあるところまで行き着くー

          映画『愛がなんだ』