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いくら好きだからって――旅ブロガー女医が旅をしすぎるとどうなる?

今日は私の複業のある意味“命綱”である「旅」をしすぎると生活にどういう影響が出るか、そこから学んだ教訓を書きたいと思います。

というのも、7月が誕生日月なワタクシ、実は2023年6月末~7月にかけて旅ブロガーとして初の試み、「お誕生日月ぶっ飛ばし計画」を実行いたしました。

はい、見ての通り、名実ともに月の半分旅をしている!?状態でございます。楽しく旅をしながらもブログを書いたり、SNS代行業務をこなしたり、「エムスリー砲」に対応したり、まさにノマドワークの実現! 疲れ知らずのナチュラルハイ状態でぶっ飛ばしておったわけです。

が、しかし、その後、3ヶ月近く経った10月23日の、日付が変わって深夜1時半、思わぬ事態に驚いてしまったのです。


3ヶ月たって「どっと疲れが」問題

お年を召すと、当日ではなく、2日後に疲れがくる、といったエピソードは「あるある」かもわかりませんが、ワタクシ、上記スケジュールのあとはお盆休み11連休(うち4日間がクルーズ客船「ガンツウ」前泊+「ガンツウ」乗船)、あとは9月と10月に月1ペースで旅の予定をこなし(=つまり通常稼働)、そこは目一杯楽しませていただいたのですが、10月の、その時期になって、旅したい意欲や旅をプランニングしたい意欲がガクッと落ちてしまったのです。

久々に、東京の自宅でボーッとゲームをしたり、合間に記事を書いたり(あれ、逆?w)というのが幸せで幸せで…。今年はもう遠出せず、東京にいなさい!と言われてもはい喜んで!と言ってしまいそうなくらい。

まあもちろん、すでに予約しちゃってた旅があったので、行くには行きますし、楽しんでまいりたいと思っていましたが、実は11月に予定していた旅が、同行者の家族にご不幸があった関係で、中止になり…通常だと旅がなくなり残念な気分になるところ、この場合、「お金の体力の温存」という観点から、むしろすごく安堵してしまっている自分に驚愕しておりまして…。航空券は払い戻し料金が生じたのですが、喜んで支払っている自分がおりました。

来年のお盆の旅行、航空券を買うのであれば年内にカタをつけなければならぬのですが(『カレンダー通りにしか休みが取れない先生向け!旅予約必勝法』参照)、なんかその気が起きなくなってしまったのです。ピンチでした。

今までどんなに旅をしていても、ここまで旅のモチベーションが落ちることはありませんでしたので、これは、も、もしかして、旅しすぎたことによるリバウンド症状なのでは…と思っていたのであります。

旅だけではありません。「複業」にも多大なる影響が。
ブログやメディア連載で一番危惧されるのが「ネタ切れ」問題ですが、ブログや連載とともに「ネタがありすぎてどこから手をつけたらいいのかわからない状態」となってしまったのです。

もちろん、そうはいってもなんとか整理して立て直して、今月も、いくつか記事を脱稿&納品させていただいておるわけなのですが、こんなにもいろいろ溢れすぎて処理できないのは初めて。

いつもここぞ!という絶妙なタイミングで、編集部のみなさまが読者アンケートをとってくださって、おおそうですか!これを書けばいいんですね!!と大変助かっておるのですが、当時は「ちょっと今こそヘルプミー!」状態でした。(涙)

10月末~11月前半にもう1つの「山場」があり、そこをなんとか、とにかく病気とかケガをしないように「謙虚」さを忘れず過ごさねば、と思っておりました。

実は来年の目玉は、6月にマイレージを利用して、5年ぶりのハワイ11日間旅行だったりするのですが、大学病院時代、年1回のハワイ旅行を楽しみに業務に勤しんでいた頃を思い出し、ハワイ行きに向けて、年明け以降も旅をセーブして、旅をできるありがたみと感謝の気持ちを呼び起こしていかなければならないな、なんてな状況だったのです。


「旅の疲れ」は「旅で癒す」!?

とかなんとか書いていた、10月末~11月前半、もう1つの「山場」スケジュールがこちら。

足取り重く、なんとかケガやビョーキをしないように…と向かった10月終わりの沖縄行きで見事に「息を吹き返し」、そこでイッキに、確か原稿4~5本仕上げてしまうことに(!)。その頃のお話を、実は『ノマド生活に憧れる医師「因縁の地」沖縄で「複業」してみた』で書いております。

その後は、釜山、ソウルと予定通り、いや、予定以上に楽しみました。
10月31日、11月7日は職場にスーツケースを持参し、仕事を終えた足で空港へ、ってな状況でしたので(あ、11月1日は「有給」休暇ね。ちゃんと取らせてくれる職場なんですグフフ)、11月の前半だけ見ると5日の夜~7日の朝出勤までしか家におりません。
なにこれ「一時帰国です」状態じゃんww とかなんとか言いながら一人、「悦に入って」いました。

が、11月11日に帰国、12日の安息日は脅威の16時間睡眠でなにも生産的なことはできず、13日~19日の1週間は抜け殻のように過ごし、20日の週からやっと通常稼働。今に至っております。(現在:11月17日10時…なに朝から原稿書いてんの!?状態)


「旅のしすぎ」から得た教訓

――全然質が違う「疲れ」を知る

これだけ読むと「旅なのか苦行なのか」わけわかりませんが、結果からするとその経験はブログ以上に「メディアの原稿」、つまり収益を得るものとして昇華できておりますので、「この旅は複業の一環だった」といえます。

一時、調子に乗り過ぎた、と後悔したこともありましたが、全て終えて振り返ってみると、全部滞りなくこなせて良かったと「スッキリ」している状況。振り返れば大学病院勤務や当直で、このようなスケジュールになることはありましたが、すみません、それと比べると同じ疲れると言っても雲泥の差です。

一つわかったのは、旅も仕事も、疲れるのは同じ、ということ。が、疲れの質と、その後、家で抜け殻になり、体力を回復してからの清々しさは全く質が違います。

よく、仕事のストレスを旅で癒す、という表現がありますが、あれ、旅先で休む、って意味じゃなくて、どうせ疲れるなら違う疲れ方で、と言っているだけのお話。本気で休みたいなら家で「安息日」を設け、抜け殻になるのが一番です。

私がこうもガチガチに旅のスケジュールを入れるのも、そもそもの仕事に余裕を持たせているのと、そのあと家から一歩も出ずに寝るかゲームをするかして仕事の心配とか一切せずにひたすら休む「安息日」を必ず設けてこそ。

家から出ないのがもったいない、仕事と家の往復なんて…と思うようなら、その仕事、本当にそんなしなくちゃいけないことですか?って、仕事そのものを見直したらいかがですか?と思います。

仕事人間が、死ぬ間際、何を後悔するかって「仕事しすぎた。もっと自分や家族のために時間を使えば良かった」って言うじゃないですか。私はそれだけは嫌なので、なんとか旅しながら仕事できるようにして、いかにも「仕事」っていう医業は最小限かゼロにしたいところなのでした。

さすがに今後の旅は2週間おきペースにしようかな、くらいは思っていますが、それだってタイミングによってはええい!って毎週のように詰めてしまうこともあると思います。だって、今が一番若いんだもの!



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