蟻巣

短歌を勉強中です

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記事一覧

熱のはなし:俳句

自分なりのnoteの使い方が分かった。 ちゃんと日記をかけばいいんだ。 詩歌をぶち込むから偉そうになるし暗くなる。 基本的に自分の全部が信用できない。 最近の自分の生…

蟻巣
5日前
1

6月日記

いいから書け。 6/1 バイト先のご親族が亡くなった話を聞いていたら、下着を頂くことになった。遺品の整理をしていたら発見したらしい。大丈夫、使ってないしあなたならサ…

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6日前
5

衣替えをしました、暑いので。

蟻巣
12日前

人でないのに

犬に吠えられる身体で生き死にをわからせられた、わからせられた 堤防を歩く三人犬抜きで歩く楽しいことがあるのか 犬犬犬やたらに出会ふ金曜日生きていてくれ吾より永く…

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1か月前
2

牙の置きどころ

歳を重ねるというのは、誰かと歩調を合わせるのが難しくなるということなのかも知れません。 外に出て、話しかけてくれる人たちは、皆エネルギーに満ちた意欲と熱意を持ち…

蟻巣
1か月前
2

大切な人を言葉で傷つけたので、1年更新を停止します。

蟻巣
1年前
2

【日記】語り落ちて

287.散文の地平に雪が降り積もる小指の灼ける人を隠して 人生で二度目の俳句会、「嫌になっちゃうな」と言われながら特選を2つ頂いた。 ビギナーズラックと思われたか、…

蟻巣
1年前
6

【日記】デイトリッパー

286.空白へ逃るもぢずり追ひかけて片道で往く速歩で往く 「僕は32で君は18で」 という書き出しからはじまる村上春樹の小説があるらしい。 らしい、というのは、ネット上で…

蟻巣
1年前
8

三日月

282.オレンジの海にはオレンジ色をした恐竜が棲むと話す子の傷 283.煮る前の鯏(あさり)を一瞬飼うやうな吾々が為す口づけや佳し 284.天と地が逆転していて美しい風はそ…

蟻巣
1年前
2

雨日思走

278.生まれかわることがもしもあるならわたくしは子どもがはじめてかく4となる 279.雨音は身体を叩く寒寒と閉じ居る部屋のノイズキャンセル 280.地下鉄で眠る幼獣にも優…

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1年前
6

嫌い人

274.光らない涙の方がいいねと言う天使がいたらいいなと思う 275.暗がりで喘ぐ人らの背を撫でつ酒を飲み干すソフィスト達は 276.願いなき吾のこころを容れた箱海に沈めて…

蟻巣
1年前
4

【日記】あてさき

273.夢のうちでしか聴こえぬうたなどて口に出でつつ毛布を撫でり ……ええ、ここ一年ほどは目覚まし時計を使わずに起きています。 まあ遅刻しても良いやっていう、自堕落…

蟻巣
1年前
3

文フリ東京行ったことないから行きて〜
行けるかな?
https://bunfree.net/event/tokyo36/

蟻巣
1年前
1

ぺらぺら

やればやるほど薄っぺらくなる気がしたら、一度やめた方が良い。 何かに熱中することは手軽な精神療法だ、現実からの逃避だ、精神の解放だ、強迫観念だ、承認欲求だ、それ…

蟻巣
1年前
9

証拠

271.くらげなる吾の背中を抱き留める吾の触手の透き通る色 論のようなことを、初めてクラブに行って、身体を揺らしながら考えた。 (チャンネル名から本名バレてたらバ…

蟻巣
1年前
2

264.亀虫の死にどころなくゆっくりと歩む背中に春の流れり 265.五時となり薄桃色のチャイム鳴るかすかに他人の命日を聞く 266.寄る辺なき夜をあつめて飲み干せばひとつ標…

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1年前
3
熱のはなし:俳句

熱のはなし:俳句

自分なりのnoteの使い方が分かった。
ちゃんと日記をかけばいいんだ。
詩歌をぶち込むから偉そうになるし暗くなる。
基本的に自分の全部が信用できない。

最近の自分の生活は本当に酷くて、仕事もプライベートも宙に浮かせてしまっている。
すべてのひとに、すべてのことを「とりあえず好きそうなフリ」で楽に済まそうとしている。
ひと昔前に言われた「空気を読みすぎる性格」とは違う、もっと利己的で、もっと潜在的

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6月日記

6月日記

いいから書け。

6/1
バイト先のご親族が亡くなった話を聞いていたら、下着を頂くことになった。遺品の整理をしていたら発見したらしい。大丈夫、使ってないしあなたならサイズが合うはずだからと、わざわざ2枚用意してくれたのだ。
本当なら別の人が身に着けるはずだった下着。
シャワーの後、その下着を身につけたとき、死者の目が自分の内側にあるのを感じた。

6/2
深みがない。無駄な手数が多い。

6/3

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衣替えをしました、暑いので。

人でないのに

人でないのに

犬に吠えられる身体で生き死にをわからせられた、わからせられた

堤防を歩く三人犬抜きで歩く楽しいことがあるのか

犬犬犬やたらに出会ふ金曜日生きていてくれ吾より永く

暑き日をdog daysと呼ぶらしと誰に言ふでもなきこと増える

牙の置きどころ

牙の置きどころ

歳を重ねるというのは、誰かと歩調を合わせるのが難しくなるということなのかも知れません。
外に出て、話しかけてくれる人たちは、皆エネルギーに満ちた意欲と熱意を持ち、誰もが幸せになれるヴィジョンや、失敗を恐れない果敢な計画など、彼らの信じる”善いもの”について絶えず発信し、一緒にやろうと手を差し伸べてくれました。
自分はそれらに同調してみるのですが、どこかで必ず齟齬が生じ、上手く行かなくなることが多く

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大切な人を言葉で傷つけたので、1年更新を停止します。

【日記】語り落ちて

【日記】語り落ちて

287.散文の地平に雪が降り積もる小指の灼ける人を隠して

人生で二度目の俳句会、「嫌になっちゃうな」と言われながら特選を2つ頂いた。
ビギナーズラックと思われたか、あるいは初心者の癖に生意気なことばを使ったと思われたか、どっちでも良いけれどもこれから一生をかけて取り組む甲斐が欲しい。
中途半端な出来の創作というものは変に妬まれたり下に見られたりして面倒だから、感情を一旦置いてとにかく勉強するとい

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【日記】デイトリッパー

【日記】デイトリッパー

286.空白へ逃るもぢずり追ひかけて片道で往く速歩で往く

「僕は32で君は18で」
という書き出しからはじまる村上春樹の小説があるらしい。
らしい、というのは、ネット上での小説のレビューしか読んでいないから。
いくつかのレビューを擦り合わせると、「32歳のデイトリッパー」という題の短編小説に冒頭の文章が出てくる。そこに登場する「僕」は32歳の既婚者で、何人かのガールフレンドがいて、その中には18

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三日月

三日月

282.オレンジの海にはオレンジ色をした恐竜が棲むと話す子の傷

283.煮る前の鯏(あさり)を一瞬飼うやうな吾々が為す口づけや佳し

284.天と地が逆転していて美しい風はそのまま耳を二度咬む

285.三日月を見ればニャーコを思い出すブラシに刺さる隕石の跡

(全身の力を抜いて漂えぬ惑星だから酔っている春)

愛すると言った口
幸せを祈ったこの両手で
他人に唾を吐いたことがあるし
誰かを押し退

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雨日思走

雨日思走

278.生まれかわることがもしもあるならわたくしは子どもがはじめてかく4となる

279.雨音は身体を叩く寒寒と閉じ居る部屋のノイズキャンセル

280.地下鉄で眠る幼獣にも優しくホーンを鳴らすわたくしの夢

281.ところてん状に押される春を留め夜霜破霜(よしもわるしも)花を凍らす

高校のテストで0点を取ったことがある。
名前の書き忘れでもないし、空欄で出した訳でもなくて、しっかり考えて、分か

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嫌い人

嫌い人

274.光らない涙の方がいいねと言う天使がいたらいいなと思う

275.暗がりで喘ぐ人らの背を撫でつ酒を飲み干すソフィスト達は

276.願いなき吾のこころを容れた箱海に沈めてうたかたを知る

277.体臭の染みた日記を捨てに行くポッケの煙草と雨と満月

「おい、ばか」

「ああ?なんだ急に」

「嫌いになった?」

「はあ?」

「僕のこと嫌いになった?」

「うぜえなとは思った」

「それは嫌

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【日記】あてさき

【日記】あてさき

273.夢のうちでしか聴こえぬうたなどて口に出でつつ毛布を撫でり

……ええ、ここ一年ほどは目覚まし時計を使わずに起きています。
まあ遅刻しても良いやっていう、自堕落な学生みたいなメンタルを育んだ結果そうなったんですけど、朝起きると頭の中にメロディーが流れているんです。
日によってポップスだったりバラードだったり、チルアウトだったりするんですけど、どれも知らない曲です。
あの、もちろんクスリはやっ

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文フリ東京行ったことないから行きて〜
行けるかな?
https://bunfree.net/event/tokyo36/

ぺらぺら

ぺらぺら

やればやるほど薄っぺらくなる気がしたら、一度やめた方が良い。
何かに熱中することは手軽な精神療法だ、現実からの逃避だ、精神の解放だ、強迫観念だ、承認欲求だ、それは、そう。
でもそうだ、自分に合うドアを探しているというか、猫とかハムスターとかが狭い場所にすっぽり収まってるみたいな、そういうものを探してるのかもしれない。
別に孤高を気取ってる訳じゃなくて、本当にただ見つからない。
自分にだけドアが見つ

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証拠

271.くらげなる吾の背中を抱き留める吾の触手の透き通る色


論のようなことを、初めてクラブに行って、身体を揺らしながら考えた。

(チャンネル名から本名バレてたらバレてるよって誰か教えてください)

論

264.亀虫の死にどころなくゆっくりと歩む背中に春の流れり

265.五時となり薄桃色のチャイム鳴るかすかに他人の命日を聞く

266.寄る辺なき夜をあつめて飲み干せばひとつ標(しるし)を置いていけるか

267.くの字なる吾を囲みし柵を解き桜の咲くを吐くまで見たし

268.十回のナイフで刻む吾が恋を口に入れつつこころ閉ざせり

269.「比喩めいたリリックがまずツボです」に「比喩めき」なるもの

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