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第7話:ホトトギス、瞬殺
天下人である、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の性格を評した、下記の川柳はとても有名。
鳴かぬなら、殺してしまえホトトギス(織田信長)
鳴かぬなら、鳴かせてみようホトトギス(豊臣秀吉)
鳴かぬなら、鳴くまで待とうホトトギス(徳川家康)
出典元の『甲子夜話』は江戸時代末期にできた随筆なので、おそらく根拠はない。
しかも、徳川家康は長生きしたからこそ鳴くまで待てたわけで、三方ヶ原の戦いなど若い頃
第6話:第六天魔王な人
NHK『歴史秘話ヒストリア』の4月3日の放送は、「世にも真面目な魔王 織田信長 最新研究が語る英雄の真実」という、織田信長の人物像に加えられた後世の脚色を一度リセットして、その行動パターンから再定義しなおそうという内容だった。
正直、あの行動量は、努力家じゃないとこなせない。何より、しばらくぶりに一族の名を世に知らしめた子孫の一人、織田信成さんを見る限り、クソ真面目面白い部分があっても不思議では
第4話:朕茲ニ戦ヲ宣スな人
昭和の前半は、天皇陛下の一人称は「朕(ちん)」だった。
当時の日本語の公式文書は漢文の要素が残っているとわかるくらい、話し言葉とかけ離れ、堅い。
玉音放送が「堪え難きを耐え、忍び難きを忍び」が非常に平易で記憶に残るのは、そこだけ国民にどうしても伝えたいという意志の表れだと思う。
すごくデリケートな話題なので、いつもの全文と意訳は載せない。
↓興味のある方は、ここを見ていただけるとありがたい。
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第2話:大きなつづらを選ぶ人
舌切り雀という昔ばなしを覚えているだろうか?
あるところに優しいおじいさんと、強欲で意地悪なおばあさんの夫婦が住んでおり、ケガした雀をおじいさんが助け、懐いた雀がおばあさんが障子を貼り替えている時に糊を食べ、怒ったおばあさんが雀の舌を切って追い出し、おじいさんが探しに行ったところ雀の宿にたどり着く。おじいさんは丁寧におもてなしされ、最後にお土産に「大きなつづらと小さなつづら、どちらがいいですか?
第1話:ありのままで
世の中で、間違いなく誤解されているものが2つある。
『学問のすすめ』と『アナと雪の女王』である。
福沢諭吉は「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」という、
博愛とスーパーリベラリズムの信奉者のように誤解されるが、割と自由と開放を熱烈に支持する急進的な人物でもある。
そして、この言葉には続きがある。
「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」と言えり。されば天より人を生ずるには、万人は
序章:婚活の長いトンネルにはいると、そこは地雷原だった。
婚活に限らず、就活、妊活、介護、終活と人生選択の話題はとかく燃えやすい。
それは、選択肢が多種多様になった正解の見えづらい世の中になればなるほど、誰しも「自身の人生選択は正しかった」とお墨付きが欲しくなるからなのでは?と考えている。
自分と違う立場にいて社会通念上叩きやすい相手を叩くことにより、その安心を得る人達もいる。
意識的にせよ無意識的にせよ、善意の形でも悪意の形でも、違う立場を許さない