第6話:第六天魔王な人
NHK『歴史秘話ヒストリア』の4月3日の放送は、「世にも真面目な魔王 織田信長 最新研究が語る英雄の真実」という、織田信長の人物像に加えられた後世の脚色を一度リセットして、その行動パターンから再定義しなおそうという内容だった。
正直、あの行動量は、努力家じゃないとこなせない。何より、しばらくぶりに一族の名を世に知らしめた子孫の一人、織田信成さんを見る限り、クソ真面目面白い部分があっても不思議ではないとは思う。
ただ、織田信長には、1つ非常にかわいそうなエピソードがある。
第六天魔王が厨二病煽りペンネームだった話
戦国武将の手紙は、時々イメージと違って面白い内容が残る。
遅刻の多かった伊達政宗は…
「遅れます!ごめんなさい徹夜して向かう!」
「恥ずかしいからこの手紙は燃やして!」(P.S.即火中)
→その後も遅刻を繰り返すし、燃やされず残っているw
人たらしとファジーな印象のある豊臣秀吉は…
「秀次へ、○○の件についてだが、Aの場合は△△を、Bの場合は××を、それ以外の場合は原則通りに処理しておけ」
→神経質で妥協を許さない感じが漂う…
と、今でいうTwitterのように、文字に人柄がよく見える。
この「第六天魔王」は、武田信玄から織田信長に宛てた同盟解消&絶縁の手紙が「天台座主 武田信玄」と煽り気味に書かれ、そこへイキッて返したところで生まれているのだ。
要約すると…
信玄「ばーかばーか、同盟解消すっぞ。俺のバックは仏教だ。」
信長「うっせー、望むところだ。じゃあ俺、修行邪魔する第六天魔王ー!」
という感じだ。
厨二病ペンネーム合戦で400年経って自分のイメージだと思われてるとか、化けて出たら赤面しそうなエピソードである。
第六天魔王レベルにメールアドレスだけ記憶に残る人
昔、他大学と体育会同士で合コンをした人がいる。
当時は、LINEなんて便利なものはなく、携帯電話のメールアドレスを交換していたが、名前を決めるって非常にセンスが問われる。IDを晒さなくても連絡先を交換できるLINEで本当によかったね!と思うことが多い。
その人は、非常に色白で細い感じの男性だった。人当たりも割と明るく穏やかで当たり障りがない。でも、問題はメールアドレスだった。
omaeorenokotogasukidaro@XXXXXXX.ne.jp
えええええええええ!
お前、俺のことが好きだろ@キャリア名.ne.jp
15年以上経った今、もうお互い顔も名前もわからない。でも、このメールアドレスだけは忘れられない。
第六天魔王って、こんな感じだったのではなかろうか。
女性も時々すごいネーミングセンスの人がいて、
worldwidehiromixfoever@XXXXXX.ne.jp
ワールドワイドヒロミックスフォーエバー!!!
lovelylovelymiichan@XXXXXX.ne.jp
ラブリーラブリーみーちゃん!!!
みたいなものとかも、忘れられない。
何かの名前を付けるときは、誰しも気を付けないと、織田信長のように400年経って厨二ペンネームでキャラ設定されてるかもしれない。
即火中!
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