マガジンのカバー画像

茶室

27
古民家再生のお客様にお茶を点てて頂いた経験からお茶を習い始め、お茶室を創るようになりました。お稽古のことやお茶室のことを綴っています。
運営しているクリエイター

#茶室建築

リビングにお茶室 人生に侘び寂びを…「お茶室のある家」

リビングにお茶室 人生に侘び寂びを…「お茶室のある家」

建築士と創るリフォームのご提案。

本格的なお稽古場までは必要無いけど、生活が豊かになるちょっとしたお茶を点てる場所が欲しい…そんなご要望をお聞きすることも多いです。今あるリビングに椅子に座って準備ができる水屋と、小間や4.5畳のお茶室をリフォームで造ってみませんか。

小上がりに炉がある住まい

リビングに小上がりの畳みコーナーはあるけど炉が無い。あるいは畳の間を新たに設けて炉を切ることもできま

もっとみる
躙口(にじりぐち)

躙口(にじりぐち)

茶室に入る小さな入り口を躙口、あるいは潜(くぐ)りと呼ぶ。高さ二尺二寸(約66cm)×幅二尺一寸(約63cm)の余りの小さな口から躙り入るので躙り上りとも称される。寸法には規準が無く、待庵(たいあん)の躙口は大きく高さ二尺六寸(98cm)、幅二尺三寸六分(89cm)で早い時期のチャレンジでの試みだったようです。

松屋久重の松屋日記で、千利休が「大坂枚方の舟付にくぐりにて出を侘(わび)て面白」とし

もっとみる
足場を外しました…

足場を外しました…

昨年より一年係で茶室のある住宅を施工しています。昨年6月から基礎工事に入り、母屋は4月末に完成、残っていた小間部分も昨日足場を落とすことができました。土壁も外部は塗りあがりましたが、内部はまだまだ…水道電気工事に畳に建具にと工事はまだまだ残っていますが、やっと形が見えてきました。

小間の工事中は仮説の屋根を造り工事していました。

タキロンを木曜日に外し、土曜日に足場を解体しました。

壁のブル

もっとみる
にじり口

にじり口

にじり口とは、縦2尺2寸、横2尺5分の入り口の外側に縦2尺1寸8分(654)、横が2尺3寸(696)の引戸をつける小さな茶室への出入り口で、千利休が草庵茶室・待庵に設けた小さな入り口がはじまりと言われています。

男性も頭を垂れて伏してにじりながらでないと入れない大きさで、武士の時代には刀を腰につけているとくぐれないのでにじり口の外部に刀を置いておく場所がありました。頭を下げて茶室に入ることで身分

もっとみる