見出し画像

まず「環境」から変えよう。「自分」は後からついてくる。《目指せメンヘラ卒業①》

メンタルの病気、心理の特徴、人としての特性…様々な“自分事”で悩む人はたくさんいて、そこに大小・良し悪しはありません。

理由も経緯も程度も本当に人それぞれで、複雑。

私自身も過去、未だ病名すらはっきり分からない心の病気に悩み、10年ほどかけてそこから回復してきました。
その中で得た少しのコツや、心がけを書き残します。

とはいえこのシリーズは”メンヘラさんへ”とするのではなく
「自分の性格は、生きづらい」
「もうちょっと楽に生きたい」
そんな風に思った事のある誰かのためになれば嬉しいです。

私の簡単な自己紹介はこちらにまとめてます。
よろしければお時間あるときにちらっとお目通しください▼

私が心がけていることはいくつかあって…
今日はその中でも時間・効果共に優先順位が最も高いと思っていることをお伝えします。

また、前提として。


「あなた」を変える必要はない。


と頭と心にインプットしてほしいと思います。

今、自分を好きでいられてるか…と言われると、素直に頷けない人も多いんじゃないかなと思います。

人の目が気になったり、自分と人をどうしても比べてしまったり。
他者の存在に影響されることから、生きにくさを感じる人が特に最近増えていますし、それが心を病む理由になってしまうことも多いです。

理由や経緯は様々ですが、自分を変えたいと願うからこそ。
いつの間にか、自分を否定してしまうループにハマってしまうことも多いと思います。

(自分が悪いんだ)
(自分が間違っていたんだ)

…自分を愛したくて、楽しく生きたくて自分を変えたかったのに。
いつの間にか昔よりずっと自分を嫌いになっていることもあります。

世の中に溢れる【変化】や【アドバイス】すら、自分を否定してくるように感じることもあります。

アドバイスや変化は、変わりたいと願うなら誰もがいつかは通る道です。
それは、自分への否定ではないんです。
(そう思ってしまうこと、とっても良く分かります。
これを”認知の歪み”と呼ぶこともあるそうですが、それはまた別の記事にしたいと思います)

変えるのはあなたの【考え方】【生きる道】【方法】【習慣】【心がけ】。

今がどんなに辛くても、今がどんなに苦しくても、そこを抜け出すためにあなた自身を否定し、変える必要はないので周りから、変えていきましょう。

◆【環境】を変える◆

何よりも大事なのは、【環境】を変えることだと個人的に思っています。

”変えるのはあなたの【考え方】【生きる道】【方法】【習慣】【心がけ】。

不安になったり、悩んだ時にはこれを思い出してください。
変えるべきなのは「あなた自身」ではない、ということ。

そして、一番最初に変えるべきなのは【環境】

【環境】を変える即効性の高さは、私が実体験から感じています。

実際に親と連絡を控え、実家から離れて私の精神はものすごく安定していて、大きな不安要素が取り除かれたことで建設的にメンタルを整える練習を出来るようになりました。
それまで知識として知っていても実践出来ていなかったことを実践出来て…倍速でメンタルが回復していきました。

ただ、【環境】を変えるのが難しいこともあります。

例えば悩んでいることが仕事場での人間関係だとしても、すぐに仕事を辞められるわけじゃないし、家庭環境や状況が苦しくてもすぐに家を出るなんてことが誰にでも許されるわけじゃないですから…
学生、未成年ともなれば社会的に難しい状況もあります。

でも私も試行錯誤していく中で、
生活する場所だけが【環境】だけではないと気付きました。

【環境】の捉え方を変えて…少しずつ、【環境】を変えていくことをお勧めします。

【環境】とは?


【環境】を小分けにして考えてみましょう。

1つずつ、変えていけるものから変えていく事で確実に効果はあるんです。

1.「時間」から環境を変える

起きる時間・寝る時間、運動する時間を作ることや、休日の過ごし方の時間配分…
環境の中の1つが「時間」です。

睡眠時間や、通勤時間。
休日にこなしているルーティーン。
あなたの1日の環境を作りあげている時間を小分けにして考えてみて、その1つずつを変えてあげること。

例えば、
起きる時間と寝る時間を調整してみる。
お薬を飲んでいる人もいると思うので、お医者さんとの相談も必要ですが、ベッドに入る時間を変えるだけでも効果はあります。

他にも、あえて出社する時間を変えてみたり、休日にいつも昼過ぎまでは寝てしまうなら少しだけ早く起きてみる…
そんな風に少しずつ時間を変えていくと、自然と環境は変わっていきます。

そして自分たちと同じように周りの人は、“時間”を軸に生きています。
なので…
自分の生活時間を少しでも変えると、自然と環境が少しずつ変わっていくのです。

いつも開いている店、周りの人の生活時間帯、目に入って来る太陽の光、時間を変えることで整う体調…時間は思っているよりも大きく環境は変えてくれるものとなります。

もしも、さらに大きく変えることが出来るのなら…
勤務時間が選べる仕事なら変更を願い出てみるのも手かもしれません。
働く場所を変えるのは難しくても、勤務時間帯を変えることなら相談に乗ってくれるかもしれませんよね。
今既に生活時間が整っていないのだとすると、それを整えることも時間環境を変えることになりますね。

ただ、変えるために夜型生活にしてしまうことはおすすめしません…!
最後にお伝えしますが私達はどうあがいても、太陽と共に暮らす恒温動物です。
夜行性の生活が合う人は少ないので、整えるのならまずは太陽に合わせることをおすすめします。

2.「暮らし」から環境を変える

学校生活の節目や、実家を出て一人暮らしをする…分かりやすく大きく暮らしの環境が変わるタイミングがありますが…難しいですよね。

でも、もっと小さな視点で「暮らし」を捉えて変えてみるだけで、環境を変えることは出来ますよ。

食生活、着る洋服、部屋の状況、お風呂に入るタイミングや方法…いろいろな小さな視点で「暮らし」を捉えてみると変えられる物がたくさんでてきます。

例えば「食生活」。
1日何食食べてる?
何時頃にご飯を食べるか?
主食はパン?ごはん?
箸を使って食べてる?
どこでご飯を買う?
ごはんを食べる場所は?
ごはんを食べる時にテレビは見てる?
本当に細かい視点を見てみると、変えられる場所はたくさんあります。
その中の1つでも変えると意外にも環境が変わることもあるんです。
そして、その環境の変化が思わぬ変化を生み出して、心を軽くする日々を整えてくれることもあります。

3.「人」から環境を変える

ドライに言えば、付き合う人そのものor付き合い方を変えるということです。
ただ、ここは意識的に行うことが罪悪感や疲労感に繋がりやすかったりもするので、1~3の項目の中で一番最後に考えてもいいかもしれません。

また、時間や暮らしを変えていけば、おのずと付き合う人は変わっていってしまうものでもあるので…
これは心がけ程度で良いと思います。

親ガチャ、子ガチャなんて言葉もあるように、
付き合うことを選べる人と選べない人がいて、生きていく上で人を選ぶことは本質的には難しいこともありますからね。

ただ、変えることは難しくても、
付き合う人によって自分の環境が変わること、環境が変われば付き合う人が自然と変わることを知っておくことは大事です。

そして、1人の人との付き合いが変わらなくとも、今向き合う人との頻度・時間・距離感を変えることで、自然と人との環境は変わっていきます。

友人Aさんと1ヵ月に一度会っていたのなら、2ヵ月に一度にする。
心の中で、距離を取ることも1つ。
難しい場合も多くありますが…
時間や暮らしと同じ様に、人との付き合いに関しても視点を小さく分けていくことで変えられる部分は出てきます。

挨拶はしてる?
年賀状は本当に必要?
もっと会いたい?
ごはんを食べるだけにしたい?
会っている時間が長すぎたりしない?

少しずつ小さな視点を持って自分の時間の過ごし方、暮らし、人との付き合い方、を変えていくことで環境は変えていけます。

◆まとめ◆

始業ギリギリに自分のデスクに到着し、
コンビニで買ったごはんを苦手な同僚と共に食べて疲弊する1日

…変えてみるのなら。

いつもより10分だけ早く会社に到着し、
コンビニではなくお弁当屋さんでお弁当を買い、
1人、公園で昼食を食べてみる

…これだけで【環境】は大きく違いますよね。
環境は、人を変えてくれるものです。

(環境が変わっても自分が変わらなければ意味がないのではないか?)
そう思ってしまう気持ちも分かります。

心を病んでしまったり、不安で頭がいっぱいになってしまったりする自分を変えていきたいと思うのなら…
ある程度の時間をかけて、まず「戻す」ことが大事なんです。

「戻す」ためには、自分を変えるよりも、
【環境】をまず整えて本来のリズムや体調を取り戻す必要があります。

私達が持つありのままの「自分」。
その根本は、地球上に生きる動物であること。

動物は、この世に生まれ、繁殖を繰り返しながら、水から陸へ昇り、住む土地の気温や状況によって進化を繰り返して「個体」を、そして「種」を強くして生き残って来ました。

種が変わったことで環境が変わったのではないんです。
環境によって種を変えていくことで生き延び、進化してきたんです。

【環境】を変えるのは、それと同じ。
私達が、私達を成長し、進化させていきたいのなら、環境を変えることはとても効果的です。
環境が変われば自然とその環境に適した生活が出来る「自分」に変わっていくこともあるんです。

今は自分がそんな風に「変われる」とは思えないかもしれません。
でも、きっと古代の魚たちも、自分たちに足が生え、毛が生え、言葉を話すような種族になるとは思ってなかったでしょう。

心が病んでしまうとどうしても、思考が加速し、孤独になって、頭でっかちになって「自分」を変えよう、としてしまいます。
頑張り屋さん…真面目さんほどそうです。
努力家さんほど、そうなんです。
でも、それがより自分を苦しめてしまうことになっていないでしょうか。

もしも、そうなら、一度自分が身を任せる環境から変える方にシフトしたほうが楽かもしれません。

動物として、生き物として環境が変わることで自然と変わっていく自分の元々持っている力に任せてみることを第一ステップにしてみましょう。
少しずつ、少しずつ時間をかけて、周りが変わっていきます。

人の身体は自然と水に浮きます。
放っておけば息を吸い込むように肺は動きます。

心を病み、頭がいっぱいになり、正常に動かせなくなってしまっている身体を信用するのは難しいかもしれないけれど、私達の心と体は元々生きる力を持っています。

私達は、生き物・動物です。
正常な状態に戻してあげれば、あなたがあなたのために選んだ環境に適した生き方に自然と繋がっていく突破口が開けます。

環境を変える。
環境を考える。
それがあなたが進化するきっかけになることを願っています。

変わることは、怖いかもしれません。
どんな変化だって怖いものです。
なので、少しずつ、あなたのペースで大丈夫です。
あなたのペースで変えていけば、環境の変化があなたのペースであなたを変えていきます。
受け入れる準備を整えながら、考えていきましょう。

「あなた」を否定して変える必要はないです。
環境から、方法、状況、習慣を変えていけばいいだけです。
「あなた」は、「あなた」のままで素晴らしいのです。

※資格やカウンセリング実績を持っているわけではありません。
自分のメンタル回復経験を元に少しでも誰かの力になれればと思って書き残しておりますので、少しでも参考になれば幸いです。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?