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私の読書遍歴(小説・マンガ)

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私が読んできた小説やマンガの読書遍歴記事をまとめています。
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記事一覧

出逢いの不思議と倖せ

出逢いの不思議と倖せ

作家・北方謙三が大好きである。

北方氏は佐賀県出身ということもあって、同じ九州人にシンパシーを感じてしまう私の性分も多分に影響している。

この人がハードボイルド小説を書いているときは全く興味が無かった。
なぜならハードボイルド小説が大の苦手だからだ。
痛みや苦しみを我慢できない性質(たち)なので、小説世界でそれをただひたすら痩せ我慢する登場人物を追うのが辛いのである。

ところが、北方先生が時

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エビ中八犬伝

エビ中八犬伝

皆様、おはこんばんちは。
今、久しぶりに読んでいるのがこれ!↓

「久しぶりに」というのがポイントです。もう何度読み返したかわかりません😆

「南総里見八犬伝」は江戸時代の戯作者、滝沢(曲亭)馬琴により文化11年(1814年)に刊行され、28年をかけて天保13年(1842年)に完結した全98巻、106冊の大長編読み物です。

南総、今の千葉県に領土を持っていた里見家の姫「伏姫」と、一匹の犬「八房

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「菰」

「菰」

皆さん、おはこんばんちは。

今年初の投稿が今日になってしまい、ご無沙汰してすみません。

さて。
今日のテーマは…タイトルにあります「菰」です😉

「菰」

読めますか?

これ読める方、いらっしゃいますか?

これは「こも」と読みます。

実は私、ハンドルネームは好々爺Qですが、本名の苗字を「菰田」というんです。

苗字としては珍しい部類だと思いますし、初対面の方と名刺交換する時には
「何と

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夏への扉

夏への扉

「夏への扉」 鑑賞記
皆さん、おはこんばんちは。

今日は、映画の話題です。
表題の「夏への扉 -キミのいる未来へ -」を観てきました。

ストーリー

この映画は、SF作家の超大御所ロバート・A・ハインラインの小説「夏への扉」(翻訳:福島正実)が原作です。ストーリーはこんな感じです。

古臭くないSF小説

ロボット、冷凍睡眠、タイムマシンといったSF要素たっぷりの小説で、映画「バック・トゥ・ザ

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水島新司先生を偲んで

水島新司先生を偲んで

皆さん、おはこんばんちは。

野球漫画の第一人者、水島新司先生が2022年1月10日、肺炎のため都内の病院でお亡くなりになりました。
82歳でした。

追悼:水島新司先生プロフィール

水島先生は1939年4月10日生まれ。80歳近くなるまで第一線で活躍されていましたが、2020年12月1日に漫画家引退を電撃発表されていました。

そこからわずか1年ちょっと。
本当に寂しい限りです。

野球好きだ

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真菰ふたたび

真菰ふたたび

皆さん、おはこんばんちは。
今日は「鬼滅の刃」のキャラクター「真菰」ちゃんについて書きます。
真菰ちゃんについて書くのは、これが2度目になりますので「真菰ふたたび」という、筒井康隆の小説「七瀬ふたたび」を意識してのタイトルとなりました。草

↑こちらはフォロワーの「ふーふー。」さんが描いて下さったイラストです。
ふーふー。さんはとても可愛いイラストを描かれる方で、LINEスタンプクリエイターとし

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「十角館の殺人」鑑賞記

「十角館の殺人」鑑賞記

皆さん、おはこんばんちは。

今回は、huluで公開中のオリジナルドラマ「十角館の殺人」の鑑賞記を書いてみたいと思います。

※この記事は、原作小説並びにドラマのネタバレを盛大に(笑)含んでいます。気になる方はネタバレ個所を明記していますので、そちらを飛ばしてお読みください。

「十角館の殺人」予告編

原作小説

「十角館の殺人」は、推理作家・綾辻行人のデビュー作品である長編推理小説です。
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創刊50周年「花とゆめ展」

創刊50周年「花とゆめ展」

皆さん、おはこんばんちは。
今年で創刊50周年を迎えた、少女漫画雑誌「花とゆめ」の展覧会に行ってまいりました。

開催概要

「花とゆめ」の記憶「花とゆめ」は私が14歳、中学2年生の時に創刊しました。
それまでにも少女漫画雑誌は、「マーガレット」「りぼん」「なかよし」(発刊形態など詳細は後述)などがありましたが、「花とゆめ」というネーミングがとても斬新で、「へぇ~!」と思ったことを今でもハッキリと

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