振り返ると繋がっていた「自らの人生のチェーン」
こんにちは。大谷ここなです。
私は今、「現役高校3年生最後の春休み、七人の賢者にインターンプロジェクト」を行っています。
↓詳しくはこちらをご覧ください。
https://note.com/kokona_otani/n/n364e00a3f0b1
今回、このプロジェクトでメンターを務めて下さっている濵田牧子さんにインタビューを行いました。
濵田さんのプロフィール
Q今の仕事について教えてください
人事総務部長として、採用・育成・制度設計・給与労務などを全て見ています。コロナ禍において、飲食産業は打撃受けていますが、会社として皆さんの雇用を守るために助成金を配分しています。一方、店舗の社員に時間が増えたため育成、対話を増やしてこれからも働きやすい環境を作るために活動しています。あとは、カフェカンパニーは店舗運営をしているから、お出かけ人事をよくしています。
Q今の仕事についた理由やきっかけは?
今の会社には、田口さん(今回のプロジェクトの主催者)から誘われて入りました。
私は元々IT系の人で、テクノロジーで一気に成長する感じが楽しくて、テクノロジーのBtoB企業で働いていました。しかし、BtoCの、人に直接提供する仕事も楽しそうだなと思い始めました。そのきっかけは、友達のカンボジアでのODAみたいな仕事(もっと地元の文化、雇用などビジネスを地元の人たちにつくる)を見にいったことです。その友達はその地域でしっかりビジネスが回せるようにして移動する仕事をしていて、具体的にはカシューナッツを作って加工して輸出するビジネス、レストラン兼ホテルの運営(Airbnbみたいな感じ)、伝統舞踊や英語などを子どもたちに習わせるスタッフをしています。実際に見に行く前は、面白そうだけど自分には関わりがないと思っていましたが、カンボジアに実施に遊びに行って、「目の前でやったことでその人たちが変わるのがとても面白い」と衝撃を受けました。そこから、手触り感のある仕事をしてみたいと思うようになり、自分がBtoC企業で働くことに興味を持ちました。
そんな時、田口さんから「カフェカンパニー興味ない?」と声をかけてもらいました。調べてみたら良い意味ですごく変な会社で、「食だけどITっぽい動きしてて面白そう」と感じました。代表の楠本さんにともお話をして、「手触り感がある感じの体験ができそう」と思い、働くことを決めました。
Q仕事でやりがい、楽しさを感じるのはどんな時ですか?
人事の面と教育の面で違うやりがいがあるかな。
人事では、自分が採用活動して、沢山面接重ねた子に内定を伝えて、自分の会社を選んでくれた時。
教育では、自分が面倒見ていた子がすごく活躍していて、課題をクリアしてるのを見れた時。その子が現場で良い評価を受けていた時、仲間が増えた時とかも、、基本的にポジティブだから何でも嬉しいかな。
もしその人が退職しても、新しいフィールドで活躍するなら、バイバイだけどバイバイじゃない。仲間が増えることが楽しいって感じる。仕事してて嬉しいことは沢山あるけど、引き続き繋がっている仲間の近況報告も嬉しいかな。
Q今まで壁にぶつかった経験はありますか?
壁は四方八方にあるね。仕事だと、人事はいくつかのパートに別れていて(労務:労働基準法、安全衛生にまつわる法律、就業規則など法律にすごく近い専門職がある一方で、採用みたいなフロント業務とかもある)パートごとに全然働き方が違う。私は元々フロントで、採用する役割でした。裏側には労務がいて、入社後の新入社員たちについてはそれらの専門知識が無いと語れないんです。その時、「どんなに頑張っても入口でしか無い」と思ったらすごく悔しいし、「知りたい」「ちゃんと語れるようになりたい」と思ったんだよね。そこで、サイバーの人事から、子会社の人事立ち上げに行った。知りたい欲求と自分ができなくて悔しかった思いから、自分で全てやらないといけない状態に自分で追い込んだ。社員が100人くらいになるまで採用、育成、活性化を労務の知識つけながら行うことで人事の全パーツがわかるようになって、外に出たら意外と自分の市場価値が上がっていて、人事部長になっていました。
Q子会社で、どのように知識を身につけていったのですか?
形が小さい会社だからそんなに出来ていないけど、必要なものは決まっていたから、リファレンスブックを読んで法律を学んだりして、資格を取りに行きました。そこで、カウンセラーと衛生管理者という資格を取得しました。面談だけで採用不採用を決めることで、その人のキャリアをおかしくしていないかという不安があった為、正しくその人とお話が出来てるか、とかを自分で理解するためにカウンセラーの資格を取りました。学校に行ったりもして、その時期は本当によく勉強していました。
Q仕事をしながら勉強するのは大変だったと思いますが、限りある時間の中でタスク管理の工夫などは何かしていましたか?
私は考える時間をあえて取るようにしていました。こなし仕事になった瞬間に次の仕事がこなくなってしまうから、自分の時間としてちゃんと確保するようにしていました。「〇〇する時間」と自分でブロックしておけば、タスク管理が上手くなると思うよ。プライベートも仕事も含めて、1日は24時間しかない。その中で、カレンダーに予定として入れることで自分が考える時間を確保しています。
Q座右の銘や意識していることなどはありますか?
「どうせやるなら笑顔で」は意識していることかな。時間ってどうやっても過ぎていく。ほっといても時間は流れていく。どうせだったら笑顔でやっていた方が良いなって思うんだよね。ポジティブに笑顔で居た方が物事は上手く進むし、どうせやるなら1つ上、1つでも経験になることをしたいと思ってる。良い意味での「どうせ」が多いかな。
きっかけは、学生時代にアルバイトで予備校のチューターやっていた時。合間に予備校のパンフレットを封入する仕事を与えられて、最初はみんな黙々とやってるけど、途中から飽きてくるんだよね。そこで「どうせやるならレースにしようよ」って言って3チームくらいに分かれてやったら凄く早く終わって、上司に褒められたんだよね。その経験から、仲間と一緒にやってれば楽しめるし、良い結果がついてくるってことを学んだかな。本当に絶望するくらいなパンフレットの山で、段ボール箱が積み上がってて、「今日はこれだけやってほしい」が山積み。どうやったら効率よく終わらせられるかを考えて、みんなで協力してやったのが面白かったかな。小さい原体験だけど、この時から「どうせやるならみんなでわいわい」がずーっと頭の中にあるんだよね。
Qゴールや夢はありますか?
究極は「あー生きてて良かった」と思って死にたいかな。死ぬのは苦しいかもしれないけど、結果、色んな人に恵まれて良い人生だったなと思えるようにしたい。「じゃあそのために何するの?」って考えた時に、「良い仲間と一緒に居たよね」「良い仲間と過ごしたよね」が自分の中の糧になるのかなって思った。これから、どんな仕事をして、どんな人と巡り合うのか、を重ねていくけど、常に人を裏切らず、裏切られず、自分の中でこの瞬間良い感じの関係性が出来てるよね、これからも続けられるよねって思っていたいかな。
Q「良い仲間と」とおっしゃっていましたが、仲間が大事だと思うようになった原体験は何ですか?
覚えてないけど、多分自分の家族の信頼関係かなって思う。私は5歳の時に父の転勤でアメリカに5年間住んでたことがあって、車社会だからとても忙しかった父を深夜になると母が迎えに行っていて、「今から帰る」コールが当たり前だった。だから、父がいつかえってくる、いつ居るか、が分かって、家族が一緒にいる時間に繋がってるんだよね。この話は仲間ではなくて家族だけど、人との繋がりみたいなところで、人と繋がっていることの大切さは無意識にもっているのかなって思ってる。
Q学生時代はどんな人でしたか?
私は大学生の頃はずっと「女将」「CIA」「餌付け係」って言われてたかな。笑
女将は、面倒見が良くてみんなの世話をしてたから。餌付け係は人にお菓子とかあげてたから。CIAは、携帯が無いから誰がどこにいるか分かんない時代だったけど、人に興味があって人との関わりを持つのが好きだったから、みんなが情報を言ってくれてたことで「濵田さんに聞いたら大体わかる」という噂から。これは昔から変わらないかな。それが仕事になったみたいなもん。
他に、放送研究会の映像班で業務用のカメラを肩からもって映像作ってた。これは何かをアウトプット、表現したかったからやっていたかなって今考えると思う。高校生の時も編集委員で新聞作ってたんだよね。そして、新卒はベネッセで編集やってた。
まさか30歳を超えたタイミングで人事をするとは思わなかったけど、昔の自分を振り返ってみると人事につながってくる要素は持っていたな、チェーンは繋がっていたなって思う。
Q学生のうちにやっておいた方がよいこと
学生のみんなには郊外活動をめちゃしてほしいかな。なぜなら、学校ってある一定の同じレイヤーにいる集団でしかなくて、同じ偏差値の同じ家庭背景の人たち、そのランクの偏差値を自分に対してコミットしてきた人たちが集まっていて、大きな社会の三角ピラミッドで考えると同じような場所にいるんだよね。でも、学校から飛び出した時、世の中には本当にいろんな年齢・人種の人がいて、それを知ってるか知らないかによって物事の考え方がガラリと変わる。だから、学校の外でも色んな世界を見れると良いかな。そして、若いうちから問題意識と行動力もって考える機会を自分から取りに行く中で「why」や「how」などを考えていけば、自分の人生の中で繋がっていく、次のチェーンを選べるようになってくる。外に出て体験することで視野が広がって高い視座が持てるようになるし、見たことがない世界を見るのは時間がある時しかできないからこそ学生のうちからどんどんやってほしいなって思う。
濵田さん、ありがとうございました。
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