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長引くうつ病は体の病気が隠れているかも知れません!

体と心は繋がっていることは、皆さんも良くご存知だと思います。今回はうつ病の基礎知識や臨床各科でみられるうつ病の身体症状、体の病気が原因でうつ病になったら治療してくれる名医の一覧表を看護師がまとめてみました。

①うつ病とは脳というシステム全体のトラブルが生じている状態

 うつ病は、一言で説明するのはたいへん難しい病気ですが、脳のエネルギーが欠乏した状態であり、それによって憂うつな気分やさまざまな意欲(食欲、睡眠欲、性欲など)の低下といった心理的症状が続くだけでなく、さまざまな身体的な自覚症状を伴うことも珍しくありません。つまり、エネルギーの欠乏により、脳というシステム全体のトラブルが生じてしまっている状態と考えることもできます。

私たちには自然治癒力という素晴らしい機能が備わっていて、通常はさまざまな不具合を回復へ導いてくれます。私たちは日常生活の中で、時折憂うつな気分を味わいます。不快な出来事によって食欲が落ちることもあります。しかし、脳のエネルギーが欠乏していなければ、自然治癒力によって、時間の経過とともに元気になるのが通常です。時間の経過とともに改善しない、あるいは悪化する場合には生活への支障が大きくなり、「病気」としてとらえることになります。そのため、仕事・家事・勉強など本来の社会的機能がうまく働かなくなり、また人との交際や趣味など日常生活全般にも支障を来すようになります。

②うつ病のきっかけで多いのは環境要因

 さまざまな研究によって分かっていることは、「うつ病を引き起こす原因はひとつではない」ということです。非常につらい出来事が発症のきっかけになることが多いのですが、それ以前にいくつかのことが重なっていることも珍しくありません。そのため原因というより、要因というほうが考え方としてなじみやすいでしょう。生活の中で起こるさまざまな要因が複雑に結びついて発症してしまうのです。
 
まず、最もきっかけとなりやすい「環境要因」ですが、大切な人(家族や親しい人)の死や離別、大切なものを失う(仕事や財産、健康なども含む)、人間関係のトラブル、家庭内のトラブル、職場や家庭での役割の変化(昇格、降格、結婚、妊娠など)などが要因となります。こうして見るだけでもさまざまな出来事が要因となりうることが分かります。
 
また「性格傾向」も発症要因のひとつです。脳のエネルギーが欠乏した状態をうつ病と考えると、義務感が強く、仕事熱心、完璧主義、几帳面、凝り性、常に他人への配慮を重視し関係を保とうとする性格の持ち主は、エネルギーの放出も多いということになります。努力の成果が伴っているうちはエネルギーの回復もみられますが、成果が出せない状況が生じたり、エネルギーの枯渇が起これば発症の危険が高まります。
 
その他、「遺伝的要因」、「慢性的な身体疾患」も発症要因のひとつです。 これらの要因によってうつ病を発症している時、脳の中はどうなっているでしょうか。最近の研究では、脳内の神経細胞の情報伝達にトラブルが生じているという考え方で一致してきています。脳の中では神経細胞から神経細胞へさまざまな情報が伝達されます。その伝達を担うのが「神経伝達物質」というものです。なかでも「セロトニン」や「ノルアドレナリン」といわれるものは、人の感情に関する情報を伝達する物質であることが分かってきました。前述のさまざまな要因によって、これらの物質の機能が低下し、情報の伝達がうまくいかなくなり、うつ病の状態が起きていると考えられています。

③うつ病の身体症状と精神症状のまとめ

【身体症状】

〈内科・外科〉
頭痛、頭重感(頭が重い感じ)、易疲労感(疲れやすい)、倦怠感(身体がだるい)、食欲低下など

〈一般科(精神科以外の科)〉
体重減少、胃部不快感、便秘、下痢、嘔気(吐き気がする)、動悸(胸がドキドキする)、口渇(のどがかわく)など

〈整形外科〉
腰痛、肩こり、関節痛、四肢感覚異常(手足の感覚がおかしくなる)など

〈泌尿器科〉
性欲低下、残尿感、頻尿など

〈眼科〉
視力低下、眼精疲労など

〈耳鼻咽喉科〉
めまい、耳鳴り、嚥下障害(上手く飲み込めない)など

〈婦人科〉
月経異常、月経困難、下腹部痛、便秘など

〈脳神経内科〉
記名力低下(新しく体験したことを覚える能力)、記憶障害など

〈口腔外科〉
味覚異常、唾液分泌低下、顎関節症など

〈皮膚科〉
乾燥性皮膚炎、掻痒症(身体のかゆみ)など

〈麻酔科〉
慢性疼痛(身体の痛み)など

〈内分泌疾患〉
クッシング症候群、甲状腺機能低下症、副甲状腺機能亢進症、高プロラクチン血症など

〈感染症〉
急性肝炎、脳炎、インフルエンザなど

〈悪性腫瘍〉
膵癌、肺癌など

〈その他〉
SLE、悪性貧血など

【精神症状】

〈気分が落ち込み、楽しめなくなる、悪いほうにばかり考えてしまう〉

一日中気分が落ち込んでいる、何をしても楽しめないといった自覚症状が続いている場合、うつ病の可能性があります。気分が落ち込むような明らかな原因が思い当たらないことも少なくありません。

また、原因と思われる問題を解決しても気分が回復せず、日常の生活に大きな支障が生じることがあります。うつ状態では、物事の捉え方が否定的になります。そのため、自分がダメな人間だと感じてしまうこともあります。そして、普段なら乗り越えられる問題も、実際よりもつらく感じてしまうという悪循環が起きてしまいます。

イライラしたり、焦る気持ちも出てきます。重症になると「死んでしまいたいほどの辛い気持ち」が現れることもあります。うつ病かなと思ったら、早めに専門家に相談することが大切です。

〈周囲の人にもわかるうつ病のサイン〉

うつ病では、自分が感じる気分の変化だけでなく、周囲からみてわかる変化もあります。周りの人が「いつもと違う」こんな変化に気づいたら、もしかしたら本人はうつ状態で苦しんでいるのかもしれません。

表情が暗い
自分を責めてばかりいる
涙もろくなった
反応が遅い
落ち着かない
飲酒量が増える

④うつ病の治療の3つの柱とは

うつ病の治療には、「休養」、「薬物療法」、「精神療法・カウンセリング」という大きな3つの柱があります。こころの病気の治療は特別なものと考えがちですが、じつはこの治療の3本柱は身体疾患と基本的に同じです。たとえば骨折を例にとってみますと、骨が折れてしまった場合には、患部をいたわりギプスを巻いてあまり使わないようにします。これが「休養」にあたります。

しかし腫れや痛みといった症状がひどい場合には、休養もしっかり取れません。そこで鎮痛剤を服用することになります。このように苦痛な症状を軽減し休養を有効に取りやすくすることによって、自然治癒力を引き出そうというのが「薬物療法」です。最後に、骨がまた折れることがないよう、再発予防を考えます。強い骨にするために日常生活でもカルシウムを多く摂取するように心がけるなど、生活習慣上の対応を考えていくのが「精神療法・カウンセリング」にあたります。

〈休養〉

生命体は、傷んだ部分をあまり使わないようにすることで回復していく力を持っています。うつ病は脳のエネルギー欠乏によるものですので、使いすぎてしまった脳をしっかり休ませるということが治療の基本といえます。先ほど骨折を例にあげましたが、骨折でも軽いひびが入っている状態と完全に折れている状態では休養の仕方が違うのと同様に、うつ病の治療における休養も、仕事を軽減する・残業をしないというレベルから、仕事を休んで療養する、というレベルまでさまざまです。自宅療養をしていても家族に申し訳ない気持ちで過ごしていると落ち着かない、というような場合には、軽症であっても一時的に入院するのがよいこともあります。

〈薬物療法〉

治療には「休養」が何よりも不可欠ですが、苦痛な症状により休養が十分に取れないことがあります。また、脳内の神経細胞の情報伝達にトラブルが生じています。そのため、脳の機能的不調を改善し、症状を軽減するために薬物療法が行われます。薬に頼ることに抵抗感をお持ちになる方もいらっしゃいますが、身体の病気と同様に、「脳という臓器」がエネルギー欠乏の状態による障害が起きているため、薬を使用すると考えてみてはいかがでしょうか。
 
うつ病には、「抗うつ薬」という種類のくすりが有効であると考えられています。抗うつ薬によって、「人格が変わってしまうのでは」、「自分ではなくなってしまうのでは」という不安や恐怖を感じる方がいらっしゃいますが、もともと自分が持っているセロトニンやノルアドレナリンなどの神経伝達物質が有効に機能するようサポートするのが、抗うつ剤の役割です。具体的には、もともと自分の脳内の神経細胞内にあるノルアドレナリンやセロトニンなどが、神経細胞と神経細胞の間で多くなるよう働きかけます。
 
ただ、抗うつ薬は即効性のある薬ではないため、効果が現れるまでに少し時間がかかります。効果の発現にはおおむね2週間くらいとお考えください。時にすぐに効果が現れないからと服薬を中断してしまう方いますが、主治医の指示に沿って一定期間継続することが大切です。
 
最近の抗うつ薬は副作用も少ないものが開発されていますが、眠気、胃腸症状などを自覚することがあります。副作用の特徴としては服薬開始の1週間ほどに感じやすく、徐々に軽減することがほとんどです。ですから最初の1週間は効果の発現も明らかでないので、副作用のみを感じやすい時期ですが、副作用がつらい時には専門医に相談してください。

多くのうつ病患者さんは不眠を伴っています。また、不安感や恐怖感などで苦しんでいる方もおられます。これらの症状には睡眠導入剤や抗不安薬(精神安定剤)などが併用されることは珍しくありません。これらの薬物は抗うつ薬と違って即効性がありますので、服用後から効果が現れます。

〈精神療法・カウンセリング〉

「うつ病を引き起こす原因はひとつではない」ので、休養と薬物療法のみでは治療できません。抗うつ薬で環境要因は解決しませんし、ましてや性格傾向も変わりません。精神療法・カウンセリングは、主に再発予防という観点が中心となります。同じような状況の中で、うつ病が再燃・再発しないように、ご自身の思考パターン・行動パターンを見直すということになります。
 
精神療法・カウンセリングの中には「認知行動療法」、「森田療法」、「内観療法」などさまざまな治療法がありますが、共通している点はご自身の中にある「生きる力」を見出す点です。重要なこととして、精神療法・カウンセリングは心の専門家が一方的に行うものではなく、患者さんが専門家とともに考えていくという自主性が必須となります。骨折を例に前述しましたが、医師が食事指導を行った際、大切なのは患者さんが食生活習慣を改善する意志と行動であるのと同じです。

⑤うつ病に適した食事とは

うつ病患者さんに望ましい食事は「地中海式食事」や「和食」、一方で望ましくない食事は加工食品の多い「西欧式食事」といわれています。

地中海式食事は、欧米では健康食の代名詞のように使われます。野菜や果物、豆類、魚介類、穀物そしてオリーブオイルが豊富である一方、肉や乳製品(チーズやバター)はそれほど多くありません。和食も健康食として注目されており、地中海式食事と同様に、魚が多く肉や乳製品が多くないことはイメージしやすいと思います。つまり、日本人にとっては、日本の伝統的な食事をとればよく、食生活を地中海式食事に近づけることは必ずしも必要ありません。しかし、和食では塩分が多い傾向があり、また、日本人は乳製品の摂取が少なくカルシウム不足になりがちという欠点もあります。ですから、塩分少な目な伝統的和食と乳製品の摂取をこころがけるのが理想的です。バランスのよい食事で、栄養素を過不足なく摂取することが大切なのです。

一方、西欧式食事とは、加工度の高い食品(ハムやソーセージなどの加工肉、ポテトチップス、砂糖など)が多く用いられている食事をいいます。これらの食品では、加工の過程で、次のページで紹介するうつ病患者さんに望ましい栄養素が失われがちです。また、こうした食事を多くとっていると、必要な栄養素が摂取できないばかりか栄養バランスも崩れてしまい、生活習慣病や精神疾患の発症に影響するおそれもあるのです。食生活が西欧式食事にかたよっている場合は、地中海式食事や和食に切り替えたほうがいいと思います。

⑥うつ病の生活のポイントは

〈十分な休養が一番大切〉

うつ病の治療で、特に大事なのが休養です。心と身体の両方を休ませることが、何よりも治療につながります。

休養をとることに、抵抗感を抱く人も多いでしょう。怠けていると周囲から思われないかな?と心配になるかもしれません。しかし、うつ病の大事な治療はまず休むことです。自分のために、しっかりと休養をとりましょう。

家事や仕事に追われる人は、どうしても自宅で十分に休養できないケースも多いでしょう。そんな時は、入院も1つの選択肢になります。入院と聞くと大袈裟に思われるかもしれませんが、家事や仕事と距離をおくことができ、家族の理解も得やすくなるかもしれません。

〈焦りは禁物〉

うつ病の治療は、時間がかかります。治療を始めても、すぐに治るものではありません。経過の中で、徐々に回復したと実感できることもあるかもしれませんが、調子が上向いた時に無理をするとかえって悪化することもあります。

社会人であれば、仕事のことが気になって長期間休めない、と復帰を急ぐ気持ちもわかります。思うように回復しているかが分からない、早く仕事に復帰したいのに治療が続く、と焦るのは禁物です。

少しずつ、ゆっくりと時間をかけながら進めていくのが、うつ病の治療です。時間がかかることを知っておき、先へ先へと急がない気持ちを持ちましょう。

〈自己判断でお薬を調節しない〉

うつ病を発症し、症状が和らいでくると、「もしかして、もう治ったかな?」と思うかもしれません。一般的には、うつ病の急性期はおよそ3か月で、その後は安定してくると言われています。

一方で、この時期は症状がさらに悪化したり、再発したりしやすい時期でもあります。つまり、安定してきたと思う時期こそ大事だということです。

症状が和らいだからといって、勝手に薬を飲むことをやめてしまったり、治療をやめてしまうのは非常に危険です。うつ病の治療薬は、医師が経過をみながら処方しています。自己判断での中止はやめましょう。

うつ病は、症状が改善した後で再発する可能性が高い病気です。ですから、再発は誰にでも起こりうることを知っておきましょう。そして、一度経験したからと軽視するのは禁物です。再発を繰り返す度に症状は悪化しやすいとも言われているため、その時の状態に応じて適切な治療が必要です。

もし、治療中にいったんおさまっていた症状が見られたりしたときは、必ず医師に伝えましょう。

うつ病の治療は、それぞれの状態や症状に合わせて、休養の仕方についても医師からアドバイスをもらい実践することが大事です。場合によっては、1日に○○時間程度の活動に留めるなど、具体的な時間で示されることもあります。

どのような生活が治療として理想的なのかは、医師にしっかりと相談しながら決めていきましょう。

〈日光を浴びて生活リズムを整えましょう〉

不規則な生活習慣が躁うつを招く要因にもなります。起床時間と就寝時間を決めて生活リズムを整えるために、午前中の日光を浴びて体内時計を整えてみるのもよいでしょう。

〈気持ちが楽になることを生活に取り入れましょう〉

散歩や音楽など、気持ちが楽になることがあれば、無理のない範囲で生活の一部に取り入れてみましょう。もちろん、治療中の時間の使い方は自己判断せずに医師との相談の上で決めていくと安心です。

⑦コラム・その1

〜抑うつ状態を合併する脳器質性疾患〜

脳出血、脳梗塞、慢性硬膜下血腫、パーキンソン病、多発性硬化症、脳腫瘍(原発性・転移性)、てんかん(原発性・症候性)、頭部外傷など

【インターネットの情報は珠玉混合】

医学用語が並びましたが、病気の診断をつけるのは医師の仕事で、その他の看護師などの医療従事者の仕事ではありません。また、患者さんがインターネットなどで情報を集めてご自身で診断名を決めることもあまり好ましくありません。インターネット上の情報は珠玉混合なので、病気のことはきちんと医師に相談することをお勧めします。各科の医師が豊富な専門的知識と臨床経験で正しい診断名をつけてくれますので、ご安心下さいね。

補足ですがインターネット上には、様々な病気のチェックリストがありますよね。これらの症状に当てはまったからと言って、必ずしもその病気の診断がつくとは限りません。調子が悪い時にインターネット上のメンタル系のチェックリストをすると、何でも当てはまってしまうこともあります。病気によっては、チェックリストは目安にしかならないことを知っておくと、余計な心配をしなくて済む場合もありますことをご理解頂けると幸いです。

⑧コラム・その2

〜具体的な臨床でみられるエピソード〜

60代の男性。脳梗塞のオペ後から、ベッド上で横になる時間が増えてきて、発語も乏しくなってきました。食欲も落ちてきていて、看護師が声をかけてもうわの空のことが多くなってきました。オペ後のリハビリにもあまり意欲的に取り組めないと言う情報も理学療法士から聞こえてきました。一連のエピソードを聞いた主治医が、精神科にコンサルテーションしました。その結果、うつ状態との診断がついて、ドグマチールなどが処方されました。その後この患者さんは、徐々に元気を取り戻せました。

〜インターフェロンによる抑うつ症状〜

1992年にC型肝炎に対しても健康保険が適用される様になってからインターフェロンの使用量は急増してきました。そのため、副作用としての精神症状の報告も急増しています。精神症状の頻度は20〜30%と言われその2/3はうつ状態であると言われていますが、幻覚妄想・不安焦燥・せん妄状態などの副作用もあるので注意が必要です。重篤な抑うつ状態の場合にはインターフェロンの中止もやむを得ないですが、中止した場合には、2週間以内には約半数は改善し、3ヶ月以内に全例が改善すると言われています。

〜身体疾患患者の抑うつ状態〜

身体疾患、あるいはその治療(抗がん剤など)のために、不眠・食欲不振・体重減少などの抑うつ状態を疑わせる症状を合併する患者さんは一般病棟ではかなり多いです。そのため、これらの症状を抑うつ症状として数えていると、本当のうつ病ではない患者さんまでも「うつ病」として診断してしまうことになってしまいます。このような身体疾患患者さんの中でうつ病を発見するためには、これらとは異なった側面を評価する必要性があります。例えば、涙を流すことが多い・面会者が来ても喜ばない・憂鬱感などの精神症状を訴えることが多い、などが役に立ちます。

⑨用語の説明

「うつ病」に関する言葉には、うつ病、抑うつ状態、うつ状態、うつ、抑うつなどの言い方があります。明確な基準はありませんが、ある程度気分が落ち込んだり、憂うつになるなど、うつ病のいくつかの症状が持続している状態を、「抑うつ状態」と言います。うつ、抑うつと言うのは病気ではなく、一時的な気分の落ち込みを指す用語です。

うつ病と抑うつ状態は、大まかな症状の数で分けているだけです。したがって、一般的には、うつ病よりも軽い状態を抑うつ状態と呼ぶことが多いと思われます。

⑩あなたのうつ病は体の病気が隠れているかも

あなたの長引くうつ病は、もしかしたら身体の病気が隠れているかもしれません。ご心配な方は、まず、精神科・心療内科の主治医に相談してみましょう。リエゾン精神医学やコンサルテーション精神医学の豊富な知識をお持ちで、かつ臨床経験をある程度積まれている医師があなたの苦しみを理解して治療して下さると思います。あなたのうつ病が、軽快されることを切に願っております。

日本総合病院精神医学会のホームページより、リエゾン精神医学やコンサルテーション精神医学に詳しい名医のリストを掲載します。

https://square.umin.ac.jp/psy/content/document/senmoni_shidoi_list_2021.7.pdf


リエゾン精神医学・コンサルテーション精神医学についての説明↓

https://square.umin.ac.jp/psy/content/document/GHP_magazine_2019-autumn.pdf

https://webview.isho.jp/journal/detail/abs/10.11477/mf.1405904674

https://www.kumaseikyo.or.jp/files/kantougen/kantougen_177.pdf


参考文献

『ナースのためのリエゾン〜精神医学へのアプローチ〜』保坂 隆 著 南山堂

塩野義製薬と日本イーライリリーのうつ病のサイト https://utsu.ne.jp/depression/body/

医学書院のサイト http://www.igaku-shoin.co.jp/misc/medicina/mental4401/index.html

厚生労働省 薬剤惹起性うつ病 https://www.pmda.go.jp/files/000144134.pdf

日本総合病院精神医学会 http://psy.umin.ac.jp/

すまいるナビゲーター https://www.smilenavigator.jp/utsu/medicine/

うつ病と食事について https://www.cocoro-h.jp/meal/relation/

うつ病と生活の工夫 https://www.tawara-clinic.com/blog/002/

厚生労働省のサイト https://kokoro.mhlw.go.jp/about-depression/ad001/

厚生労働省のサイト2 https://www.mhlw.go.jp/kokoro/know/disease_depressive.html

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