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仕事は仕事でしか楽しくならない

最近よく「モチベーション」という言葉を耳にします。社員の仕事に対するモチベーションを高めることこそが業績向上のカギという事でオフィス環境を整えたり働きやすい環境を整えたり、様々な努力を企業が行うようになっています。綺麗でカッコいいビルにオフィスを構え、素敵な内装と無料のカフェテラス、はてはバーコーナーやビリヤード台を置いたり様々な工夫を凝らす企業が増えて来ました。

僕はそういった努力を否定するものではありませんが、基本的にはモチベーションとは「将来に対する希望」から生まれるものだと考えています。今の仕事を続けることでより良い生活が出来るようになる、より楽しい毎日が送れるようになる、よりやり甲斐のある充実した仕事が出来るようになる、といったことが本質的なモチベーションの源泉ではないでしょうか。

ではどうすれば本質的なモチベーションを持ってもらえるようになるのでしょうか。例えばこれまで出来なかったことが出来るようになること、これは人間の本質的な喜びの源泉です。幼児は新しいことが出来るようになると、それはそれは嬉しそうな顔をして見せに来るものです。褒めてあげると更に喜んで、どんどん新しいことにチャレンジし自ら成長していきます。

大人になっても基本は変わりません。今やっている仕事でどうしたらもっと高い成果を出せるのか、どうしたらもっとお客さんに喜んでもらえるのか、それを考え試行錯誤し少しでも成果が出たら嬉しいものです。周囲や上司がそれを認めて評価してあげる、このことこそが自分自身の成長への確信、つまり将来への希望につながるのです。

つまり、仕事は仕事でしか楽しくなりません。環境整備や素敵な福利厚生も良いですが、それはテンションを高めることにはつながっても本質的なモチベーション向上にはつながらない可能性があります。よくよく考えて頂ければと思います。

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