カーツワイルのSXSWでの講演と感想
以前に、SXSWというイベントでカーツワイルが講演した、という話をしました。
その講演動画が公開されていたので、その要約と感想を書いてみようと思います
要約
ちょっと抜けている箇所があると感じたので、Googleが提供する生成AIのGeminiでも要約してみました。
インタビュアーが「創造性や人間の役割」にやや偏った質問をしたと感じましたが、SXSWなので聴衆の期待値に沿ったのでしょう。もともとは音楽祭として始まり、今でもアーティストやそれを楽しむ人向けの舞台も用意されています。
それで、講演を聞いた印象ですが、大筋は以前から唱えている予測を変えてはいないようです。大規模言語モデルの登場でやや補正した、というところでしょうか。
前回もふれましたが、彼の最新著作が6月に発売されます。(和訳版は未定)
前回が”The Singularity Is Near”でしたので、その最新の予測をお披露目するようです。
本当はもっと前に出る予定だったのですが、今回の講演で、大規模言語モデルの登場で遅らせた、と本人が明かしています。
ですので、前作(2002)の著作を読めば大体の彼の予測(か予言)はわかります。
参考までに、こちらでも書いたので載せておきます。
カーツワイルは、楽観主義者としても知られ、今回も全体としてその雰囲気が漂っていました。(ただ、やはり老いましたね・・・)
だからかもしれませんが、批判する人も少なからずおり、特に上記Noteでも書いた最後の箇所「宇宙の覚醒」は物議を醸しました。(Essential版からは除外されています)
一応それについて触れておくと、カーツワイルはシンギュラリティを2045年にセットしており、それ以降は予測不可能と置いています。(だからこそブラックホールの中心にあたるシンギュラリティという言葉を採用)
分からない中での想像を膨らましたにすぎず、それが合ってるかどうかを議論することは不毛かなと思います。(娯楽ならよいですが)
講演の中で気になった点を2つほど触れて締めておきます。
1つは、そろそろ「チューリングテスト」という言葉を使うのはやめた方がいいかなと思います。これは、チャットしている相手がAIかどうかを試すテストですが、すでにそんな水準は軽く超えていると感じます。過去の関連投稿を載せておきます。
もう1つ、「寿命脱出速度(直訳)」を超えて500歳まで生きれる方法を「勤勉(Dilligent)」、でくくっていたのでモヤモヤしました。
大予測よりも、彼の日々の勤勉さを教えてほしいと思う今日この頃です。
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