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地球と宇宙の天気予報のはなし

数年前に流行った「天気の子」。、観客動員数が1000万人、興行収入が140億円だそうで、映画のほかに地上波やNetFlixで見た方も多いと思います。

なんと、映画と同じくらい2年半も雨が降り注ぐと、東京がほぼ水没する、という恐ろしい予測値も出ています。。。映画でよかったです。

異常気象が常態化したように感じてしまうほど、毎年何か騒がしくなる気がします。(メディア印象もあるので客観的ではないですが)

気候変動という言葉も普通に使われていますが、天気予報は今でもその精度をたかめるべく科学を駆使しています。
タイトル画像は天気予想のデータを送る気象衛星「ひまわり」のイラストです(出所:Wiki「ひまわり9号」)

そのために必須ともいえるのがコンピュータシミュレーションです。
最近その主役となるコンピュータモデルが記事になっていたので紹介します。NICAMと呼ばれます。(正式名称は長いので割愛)

ようは、
スーパーコンピュータ京を使って、高解像度の雲の動きを予測します。
デジタルカメラであればより細かく区切るほど解像度が高くなりますが、このモデルもある程度は似ています。
ただ、地球規模なので細かく刻んでも1kmらしいですが、それでも相対的にはすごい解像度です。
しかも、もっとすごいのが、その予測する方程式をよりリアルに近いものにしています。
従来は、ある程度安定した大気を仮定して、そこから雲の動く予測モデルをつくります。
ところが、NICAMはその雲を動的に形成する過程の式からシミュレーションさせており、よりリアルに近づけるわけです。

上記記事にその方程式までのっていたので引用します。理解は困難ですが眺めるだけで賢くなった気がしますね☺

出所:上記記事内図

さて、これらは「大気による」天気です。

何を言いたいかというと、これと別に「宇宙天気」という言葉もあります。

1つだけ最近のニュースを取り上げます。

ようは、
宇宙から「太陽フレア」など我々の生活に影響を与える現象も存在する、
という話です。

太陽フレアは名前のとおり、太陽からの素粒子エネルギー・ガスが地球に降り注ぎます。

地球は通常磁気で守られているのですが、あまりにフレアが強いと「磁気嵐」と呼ばれるように磁気が異常に発生します。
磁気が変動すると電気が発生する、というのが電磁誘導です。(それを見つけたファラデーさんで有名ですね)
すると、変電所やまたは電線に過渡に電気が発生して、ショートしたり、最悪の場合繋いでいる生活家電が壊れます。

ということで、宇宙天気予報は結構大事です。

上記記事では、黒点(太陽の温度が相対的に低い箇所)発生の周期との関係があるということで、次回は2025年がピークだそうです。

出所:上記NHK記事内図

知っていてもなかなか我々の日常だと対応が難しいかもしれませんが、変電所など日常を支えるインフラでは、起こった時の対処はしているのでしょうね。

宇宙は良くも悪くも我々の日常に近いことを感じるために、宇宙天気予報も時々TVなどマスメディアに流すのも一案かなと思いました。

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