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NASAとスーパーコンピュータ/AIの活用事例

コンピュータは科学技術としての発明だけでなく、発明を加速化するブースターとしての役割も備えています。生成AIが登場してまさに水を得た魚といってもよいかもしれません。

宇宙科学をけん引しているのはやはりNASAです。

スーパーコンピュータによる宇宙科学の活用例をNASAが公開しているので、今回はそれを補足的に紹介します。

ざっくり下記6点を例示しています。

1.アルテミス打ち上げ環境の再設計
丁度今から2年前にフェーズⅠが成功しました。

現在は有人による月軌道を描くフェーズⅡ備中ですが、その試験飛行の打ち上げ環境をコンピュータで再設計しています。具体的には発射時の圧力波の挙動を分析し、発射装置の耐久性を高める設計に貢献しています。

2.航空機設計の最適化
スーパーコンピューターを用いたシミュレーションで、翼の形状を改良し抗力を削減。燃費向上と排出量削減を実現しています。


3.気象と気候へのAI活用

NASAとIBMが共同開発したAIモデルが、大規模データセットを用いてハリケーン進路予測などを高精度にモデル化することに成功しています。
こちらについてはNASAだけでなく、テックジャイアントが生成AIも使った試みが話題です。過去投稿を載せておきますので関心ある方はそちらで。


4.中性子星研究
AIとシミュレーションを組み合わせ、中性子星の内部構造や物理特性を解明。フェルミ望遠鏡とISS内の宇宙望遠鏡からのデータ解析で新たな知見を得ることに貢献しています。元記事の図はなかなかそそります☺

出所:冒頭記事内の図

5.太陽活動のモデリング
3Dモデルで太陽の磁気活動を解析。これにより、太陽ジェットやプラズマ活動が宇宙天気に与える影響を分析することが出来ます。
宇宙天気の重要性については過去何度もふれたので、そちらに委ねます。


6.科学的視覚化
ペタバイト単位のデータを視覚化し、複雑な現象を直感的に理解可能にすることが出来ます。これには気候変動に重要なCO2排出の動きや近年さらに注目されているエルニーニョ現象のモデル化も含まれます。

いずれも重要な施策です。

ちなみに、今回の記事は宣伝意図もあり、直近でコンピュータに関係する下記のイベントが行れます。ぜひ関心ある方はアクセスしてみてください。

2024 年 11 月 17 日から 22 日までアトランタで開催予定の、
「高性能コンピューティング、ネットワーキング、ストレージ、分析に関する国際会議」
で、 NASAも下記の仮想ブースを出展しています。

その他NASAのスーパーコンピューターの詳細については、公式の下記 サイトをお勧めします。

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