見出し画像

胡散臭い会社?

マンションメーカー広報担当15年、PR会社経営15年のPRプランナーが、地方の中小企業に特化した広報PRのヒントを発信しています。

■中小企業は、リリースを寄越してこない

先日、新聞(経済紙)記者の方との酒の席で「なぜ中小企業のリリースが取り上げられにくいか」が話題に上りました。

大前提としては、彼らは「中小でも将来性があって面白い企業だと判断したら積極的に取り上げたい」のです。なぜなら「読者は大企業にだけ関心があるわけではないし、つまんない自治体がらみの記事よりはベンチャーの話題のほうが断然面白いから」とのこと。

では中小企業の記事が載りにくい原因は?
記者さんいわく、第一に「そもそも、中小企業はリリースを寄越して来ない」。中小企業はみんな遠慮し過ぎです。情報発信がなければ記事を書きようがないですからね。

■ちゃんとした会社かどうかわからない

第二に「ニュースにならないネタを持ってくる」。ネタの内容もさることながら、タイミングを考えていない会社が多すぎると。何ヶ月も前から売っているものを「新製品」として持って来られてもニュースにできない。発売前に持ってきてほしい。

そして第三に「ちゃんとした会社かどうかわからない」。マスメディアは社会の公器として、社会に役立つ情報を発信する義務があります。その会社・商品が社会に不利益をもたらすものだったら、掲載したメディア側の責任が問われるのです。

詐欺まがいの商品や、使用することで健康に悪影響を及ぼす商品などを記事の中で推奨することがあってはなりません。また「記事で取り上げた会社が一ヵ月後に不渡りを出して倒産した」なんてことになったら、その記事がきっかけで取引が始まった企業などに迷惑が掛かることにもなります。

だから、ユニークな会社、特徴のある新商品であれば必ずニュースになるというわけではなくて、その会社に経営的な不安がなく、商品やサービスが社会に役立つものだという裏付けも必要です。

得体の知れない「胡散臭い会社」を紙面で掲載することは怖くてできないというわけです。

■メディアから信用される会社になるには

小さい会社は小さいなりに等身大の自社の姿を見せたうえで、マスメディア(記者)から信用されなくては始まりません

そういう意味では、きちんとCSR(企業の社会的責任)を果たしていて、自社について明解に情報発信している会社、企業の顔が見えている会社はメディアも安心して取り上げやすいんですね。

普段から商品のプロモーション活動と並行して、CSR的な活動を積極的に行い、プレスリリースによってメディアに取り上げられる回数を増やすことは、「胡散臭い会社」という懸念を払しょくするのに大いに役立つわけです。

最後までお読みいただきありがとうございました。この記事を読んで役に立ったと思ったら #スキ 、フォローなどを押していただけたら嬉しいです。

この記事の筆者が書いた本「地方の中小企業が全国ブランドになるための広報PR パブリシティ戦略」 ご興味のある方はクリックしてください。

https://www.amazon.co.jp/dp/4772661239?tag=note0e2a-22&linkCode=ogi&th=1&psc=1


この記事が参加している募集

#スキしてみて

528,911件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?