妹尾浩二(PRプランナー&経営士)

“地方発全国ブランドの創出”をミッションに、中小企業の広報活動を支援するPRプランナー…

妹尾浩二(PRプランナー&経営士)

“地方発全国ブランドの創出”をミッションに、中小企業の広報活動を支援するPRプランナー。 地方の会社経営者・広報担当者に向けて情報発信しています。 著書「地方の中小企業が全国ブランドになるための広報PR パブリシティ戦略」(合同フォレスト)ほか。 有限会社プリズム代表取締役。

最近の記事

地方の企業は評判が9割

大手マンションメーカー広報15年、地方の小さなPR会社経営16年のPRプランナーが中小企業の広報PRに役立つ情報を発信しています。 ■売り上げよりも評判を高めるのが先決「事業を拡大したくても人手が足りない」「良い人が採用できない」・・・と頭を抱える経営者にお会いすることが多い。どの方も、売り上げを高めるために血の滲むような努力をされているにも関わらず。 私がそんな経営者の方々にまず取り組んで欲しいのは「売り上げを高める」ことでなく「評判を高める」ための努力です。なぜなら、

    • PRは長期視点で継続的に

      大手マンションメーカー広報15年、地方の小さなPR会社経営16年のPRプランナーが中小企業の広報PRに役立つ情報を発信しています。 ■販売開始まぎわにPRを考え始めるケース 「新商品の発売」「イベントの開催」「新しい制度のスタート」など、いろんな案件の広報の相談を受けますが、初めてご相談をいただく会社では高い割合で、残念な結果になります。  それは、「PRしよう」と考え始めるのがあまりに遅いため。  ある会社で、新しい商品・サービスを企画するとします。その際、生産や販

      • 情報発信なくして信頼獲得なし

        大手マンションメーカー広報15年、地方の小さなPR会社経営16年のPRプランナーが中小企業の広報PRに役立つ情報を発信しています。 ■あなたの会社は「知られていない」「信用されていない」 「製品の品質には自信がある」「品ぞろえや価格は競合他社に負けない」と思う反面、「なかなかお客様が振り向いてくれない、なんでだろう」とお悩みの経営者の方も多いようです。 その答えは単純で「御社が知られていないし、信用されていない」から。 そんなことを言うと、多くの社長は「わが社は業界で

        • 「伝えたい相手」に「伝わる言葉」しか使わない

          大手マンションメーカー広報15年、地方の小さなPR会社経営16年のPRプランナーが中小企業の広報PRに役立つ情報を発信しています。 ■受け手に理解されなければ始まらない 広報PRは、自社の情報をマスメディアやネットメディアを通して広く社会に届け、有益な情報が循環・拡散していくように仕掛けていくことです。広報PRがうまくいかない会社にはそれなりの理由があります。 その理由のひとつが「発信している情報がわかりにくい」ということです。 情報は、受け取る側の人が理解し納得できな

          メディア研究の大切さ

          大手マンションメーカー広報15年、地方の小さなPR会社経営16年のPRプランナーが中小企業の広報PRに役立つ情報を発信しています。 ■プレスリリースによる報道獲得率は? 企業の広報担当者の最重要任務は、マスメディアやWebメディアを通じて自社の情報の露出を高め、認知度と信頼度を高めていくことです。そのためのツールがプレスリリース、ニュースリリース。 あなたは、自社が発信する各回のプレスリリースによる報道の獲得率(勝率)を考えたことがありますか? ■「ペーパーレス」からほ

          熱い思いやストーリーは真似できない!

          大手マンションメーカー広報15年、地方の小さなPR会社経営16年のPRプランナーが中小企業の広報PRに役立つ情報を発信しています。 ■北京五輪を見ながら 2022年北京冬季五輪が始まり、日本選手の活躍ぶりが日々伝えられてきます。それにしても観客が少ない会場風景はなんとなく物悲しい感じがしますね。 中国といえばキャラクターなどデザインの「パクリ」がたびたび話題になります。今回のオリンピックでも、招致が決まった2015年には早速、テーマソングが『アナと雪の女王』の「Let i

          熱い思いやストーリーは真似できない!

          「キリ番」をニュースに

          ■積み上げた数字、そのものがニュースプロ野球の世界では、通算2000本安打や500本塁打、200勝、100盗塁など、選手の記録がキリの良い数字「キリ番」に達したとき、必ず実況で伝えますよね。 見るスポーツの楽しみは、個人やチームの勝敗にもありますが、「記録達成の瞬間」に立ち会う喜びというのもあります。 同じように、企業が商品やサービスの提供を続けていく中で、お客様との関わりによって積み重なった数字そのものが、プレスリリースのネタとなるのです。 ■ニンテンドースイッチ販売

          オカタカ(岡山・香川)の民放テレビ事情

          大手マンションメーカー広報15年、地方の小さなPR会社経営16年のPRプランナーが中小企業の広報PRに役立つ情報を発信しています。 ■岡山・香川の民放環境は全国最強 今日は私共の地元岡山県・香川県(通称:岡高、オカタカ地区)の民放事情を他の地方と比較してみたいと思います。 先ごろ高松で行われた、とある会合の席で雑談していたときの話です。「ワールドビジネスサテライト」(WBS)が全国どこでもオンタイムで見られると思っている方がいて、「え、知らなかったの?」「○○県では見れな

          オカタカ(岡山・香川)の民放テレビ事情

          良いネタが日の目を見ないタイミング

          大手マンションメーカー広報15年、地方の小さなPR会社経営16年のPRプランナーが中小企業の広報PRに役立つ情報を発信しています。 ■取材が来ない、記事にならないタイミング お金をかけないで、多くのマスメディアに掲載してもらうには、その時々の話題にうまくからめながら面白いネタ(プレスリリース)をタイミングよく提供することがポイント、というのは広報としては常識ですね。 逆に、どんなに良いネタを提供しても取材に来てもらえなかったり、記事にしてもらえなかったりする、バッドタイミ

          良いネタが日の目を見ないタイミング

          社長こそが広報リーダーだ!

          大手マンションメーカーで広報担当15年、PR会社経営16年のPRプランナーが、地方の中小企業に特化した広報PRのヒントを発信しています。 ■中小企業の社長は「広報マン」を自認せよ 広報・PRは長期的視野に立った経営活動の一環。特に中小・ベンチャー企業では、社長が「我こそ当社の広報マン」を自認し、みんなを引っ張っていかなくてはならないんです。 自社のサービスや商品の「原点」を知る社長こそが前面に立って、自社がどんなきっかけで事業を始め、将来に向けてどういうビジョンを持ち、ど

          社長こそが広報リーダーだ!

          「意外性」を創造する

          大手マンションメーカー広報15年、地方の小さなPR会社経営16年のPRプランナーが中小企業の広報PRに役立つ情報を発信しています。 ■意外性こそがニュース 報道の世界でよく聞く言葉に「犬が人を噛んでもニュースにならないが、人が犬を噛んだらニュースになる」というのがあります。 犬が人を噛むのは当たり前(※)。逆に、犬を噛んでいる人間は見たことがない。一般人の常識の外にあること=意外性がニュースの基本であるということです。 徳島県の山間のまち、上勝町のおばあちゃんたちが、山に

          記者が独自に取材先を選ぶ視点

          大手マンションメーカー広報15年、地方の小さなPR会社経営16年のPRプランナーが中小企業の広報PRに役立つ情報を発信しています。 ■記者の裁量で取材できる「自由企画枠」 東京や大阪にある大手新聞社やテレビ局の本社に属する報道記者は、政治部、経済部、社会部、運動部などの各セクションに配属されています。政治部や経済部では、様々な分野の記者クラブに所属し、日々、専門的な事象を取材して記事やニュースを作っていきます。 一方、地方新聞社や大手新聞の地方支局の記者も、県政、市政、警

          記者が独自に取材先を選ぶ視点

          自社で広報PRに着手するときの手順

          大手マンションメーカー広報15年、地方の小さなPR会社経営16年のPRプランナーが中小企業の広報PRに役立つ情報を発信しています。 ■広報は公式な情報発信企業が行う広報PRは、会社の行く末を左右する、重要な情報発信です。単なる商品やサービスの販促目的の広告宣伝とは違います。 広報は営業担当者や広告宣伝部門だけの裁量でできるものではありません。必ず、全社の同意と決裁が得られた情報を、会社として公式に発信するものです。 社内で広報PRに取り組もうとする際には、まず会社として

          自社で広報PRに着手するときの手順

          広報担当の仕事は"行商のおばさん"

          大手マンションメーカー広報15年、地方の小さなPR会社経営16年のPRプランナーが中小企業の広報PRに役立つ情報を発信しています。 ■伸びている会社は広報の達人、デジタル巧者 コロナ禍もしばらく落ち付きを見せていますが、地方の中小企業の経営環境はなかなか復調の兆しが見えてきません。 こうした環境の中でも、元気の良い中小・ベンチャー企業は数多く存在しています。 今、伸びている企業は、まずほとんど、事業のフィールドを地方から全国へ広げているか、インターネットやデジタル技術を

          広報担当の仕事は"行商のおばさん"

          妬まれれば妬まれるほど、広報は成功する

          大手マンションメーカー広報15年、地方の小さなPR会社経営16年のPRプランナーが中小企業の広報PRに役立つ情報を発信しています。 ■勝者は常に妬まれるもの 「誰が何を言おうが関係ない。自分たちがナンバーワンだ。今からまた少し嫌われるだろう。でも大丈夫。勝者は常に妬まれるものだとわかってるよ」 サッカースペインリーグの優勝インタビューで、バルセロナのD・アウベスが答えたコメントです。 企業も、マスメディアに登場したり、業績が著しく伸びたりすると、妬みや嫉みの声が聞こえて

          妬まれれば妬まれるほど、広報は成功する

          広報情報加工のフレームワーク その7

          大手マンションメーカー広報15年、地方の小さなPR会社経営16年のPRプランナーが中小企業の広報PRに役立つ情報を発信しています。 ■わが社は社会の中でどういう存在か 今回はこのシリーズの最後のフレーム「経営・国際」についてです。 「経営」に関する情報といえば、長期経営計画や新たな事業展開、新規拠点開設、業務提携、新しいビジネスモデル、販売・生産動向などです。 雑誌の日経ビジネスやプレジデントなどのビジネス系雑誌や、日本経済新聞はこうした、企業の経営にまつわる記事が中心

          広報情報加工のフレームワーク その7