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熱い思いやストーリーは真似できない!

大手マンションメーカー広報15年、地方の小さなPR会社経営16年のPRプランナーが中小企業の広報PRに役立つ情報を発信しています。

■北京五輪を見ながら

2022年北京冬季五輪が始まり、日本選手の活躍ぶりが日々伝えられてきます。それにしても観客が少ない会場風景はなんとなく物悲しい感じがしますね。

中国といえばキャラクターなどデザインの「パクリ」がたびたび話題になります。今回のオリンピックでも、招致が決まった2015年には早速、テーマソングが『アナと雪の女王』の「Let it go」にソックリだと炎上しました。大会のマスコットが、ある有名キャラクターのパクリではという声も噴出しているそうです。

■瀬戸内国際芸術祭2022 開会間近!!

さて一方、ここ香川県では今春、「瀬戸内国際芸術祭2022」が開催されます。

瀬戸内国際芸術祭(略称:瀬戸芸)とは、香川・岡山を中心に瀬戸内海の島々を舞台に開催される現代美術の一大イベントです。第1回の2010年から3年ごとに開催され、2022年は5回目の開催となります。

穏やかな青い海、ぽっかり浮かぶ小さな島々、行きかうフェリーや小船・・・。海外の方や、遠方からの観光客がはじめて瀬戸内海を見ると「こんな景色見たことない!」と一様に感動の声を上げられます。

自然が作った造形、季節ごとに移り変わる瀬戸内のランドスケープはここにしかないもの。その風景の中に溶け込むように点在するアート。私どもは瀬戸芸の運営に深く関わっているわけではありませんが、今や世界でも有数のアートイベントだと思いますし、地元として誇りに思います。

(今年はコロナの影響で例年より少ないでしょうが)瀬戸芸には海外からのお客様もたくさん来られます。でも、かの国の商売人がこの景色や雰囲気をパクリたいと思っても、逆立ちしたって無理ですよね。(運営の方法やアート作品のカタチは真似できますが。)

■カタチあるものはパクられる、だけど・・・

企業活動で考えると、商品やサービスなど、かたちのあるモノやノウハウは、それが世に出て売れた時点で、いくら特許や商標権で武装しても模倣されることは避けられません。

いくら自分が長年研究を重ね、血の滲むような努力をして開発したものでも、後に続く企業やそれに便乗しようという商売人はいくらでもでてきます。

思えば日本も欧米の模倣を基礎にして、独自の研究開発と工夫を加えてオリジナル製品として世界に認められてきた歴史がありますからね。

でも、他の誰が真似したくても絶対に真似できないものもあります。それはゼロから研究し開発した人のスピリットであり、熱い思い。そしてこれを作りあげた人たちのストーリー。

あとから似たような商品は出てくるかも知れませんが、あなたの会社のスピリットや、そこに込めた熱い思いを「プロジェクトX」として語れるなら、「似たようなもの」とは一線を画すことができるはずです。

■「わが社にしかないもの」は必ずある

どんなに小さな会社でも、その分野のパイオニアであるならば、必ず「うちにしかできないこと」「わが社にしかないもの」があります。

誰かにパクられるのをことさら恐れるあまり、情報公開をしないより、マスメディアやインターネットを通して積極的にその「スピリット」を伝えていくことです。それこそが広報PRの役割であり、ブランドづくりではないでしょうか。

かのパクリ大国の商売人も「モノ」では追随できても「ココロ」までは追随してきませんからね。

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