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地方の企業は評判が9割

大手マンションメーカー広報15年、地方の小さなPR会社経営16年のPRプランナーが中小企業の広報PRに役立つ情報を発信しています。

■売り上げよりも評判を高めるのが先決

「事業を拡大したくても人手が足りない」「良い人が採用できない」・・・と頭を抱える経営者にお会いすることが多い。どの方も、売り上げを高めるために血の滲むような努力をされているにも関わらず。

私がそんな経営者の方々にまず取り組んで欲しいのは「売り上げを高める」ことでなく「評判を高める」ための努力です。なぜなら、小さな会社は売り上げを高めるよりも、評判を高める方が先決で、後々の波及効果が高いからです。

■「評判がいい会社」と言われるためには

学校を卒業して一般企業に就職するなら「いい会社に入りたい」、きっと誰もがそう思っているはずです。では、「いい会社」ってどんな会社のことをいうのでしょう。

大企業、上場企業などの場合は、「いい会社」とは株価、売上高、売上伸び率、収益率、従業員数、業界内順位など客観的な指標で判断されることが多いと思います。一方、中小企業の場合は雑誌やネットの企業ランキングに載ることがほとんどないので「客観的に見た」指標は無いに等しいです。

どこの地方都市にも「この町でいちばん大きな会社」と、「この町でとても評判がいい会社」があります。「一番大きな会社」は、大手メーカーの関連工場や、地場産業を支える代表企業などのイメージです。規模からすると数百人~数千人の雇用を生んでいる。こうした企業は「売上高」や「従業員数」「給与の額」という客観的な指標で判断され、地元に就職したい学生たちの選択肢のトップに上がってきます。

ただしその地方で「一番大きな会社」は一社しかありません。他方で「評判が良い会社」は何社にも当てはまります。

「大きな会社」に育つにはそれこそ長い年月がかかりますが、「評判の会社」になるのに早ければ1年、2年で可能です。最も効率の良い評判の高め方、それは信頼性のあるマスメディアで自社を紹介してもらい、人々の口コミのネタになることです。

■メディアの評価が社会の評価を呼ぶ

「A社の○○という商品をテレビのニュースで紹介してたけど、面白そうだね」「情報番組で芸人の○○がA社の製品を絶賛してて、欲しいと思ったね」「A社の社員たちがボランティアで○○の活動をしているという記事が新聞に載ってたよ。良い会社のようだね」

そんな会話があちらこちらで囁かれるようになり、多くの人の耳に入るようになると、その県・地方での会社の認知度は徐々に高まっていきます。

テレビ、新聞だけでなく、人々が交わすSNSでの情報の中にもそうした話題が飛び交うようになれば、会社の評判は高まり、社会的な信用度・信頼度も上がってきます。そうすると、その企業で働きたい人も増え、家族の理解や後押しも得られ、良い人材をより多く獲得することが可能になります。

こうした結果は、テレビや新聞に有料の広告をいくら出稿しても、販売促進のためのチラシを何万枚撒いても得られることはありません。テレビのニュースや情報番組、新聞記事、そしてSNSなどネットの口コミで、「話のネタ」として「他者の言葉」で、多くの人によって語られることが重要なのです。

■評判を高めるには社会に役立つことが最優先

会社の評判を高めるためには、「社会に役立つ」ことを絶えず考え続け、「いかに儲けるか」より先に「世のため人のため」に「求められる商品・サービス」を考えて行動すること。プレスリリースやWebサイトやSNSなどで、自社の思いや行動を臆することなく公表し、人々の関心を呼び、信頼を醸成し、信用を積み重ねることです。

会社の評判が高まれば、その一員になることを希望する人が増えてきます。よい人材を集めるには、自社の評判を高めることが何よりの近道であることを忘れないでください。

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