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情報発信力は求心力につながる

マンションメーカー広報担当15年、PR会社経営15年のPRプランナーが、地方の中小企業に特化した広報PRのヒントを発信しています。

1.まず、自分から手を挙げよう

マスメディアから取材依頼が頻繁に入る企業全く取材されない企業。ニュースになる企業とならない企業。この差はどこにあるんでしょうか?

小学校の算数の授業を思い出してみましょう。あなたは、先生から出された問題の答えが真っ先に頭に浮かびました。さて、どうしますか?

勢いよく手を上げて、先生にアピールしますよね。ここで、自信がなくて逡巡したり、「もし間違ってたら笑われるかも」なんて考えたりして手を挙げられないでいると、他の誰かが先に手を挙げて答えてしまいます。

もし、あなたが最後まで手を挙げなかったら、いつまでたっても指名してもらえず、先生から褒められることもありません。先生は、できるだけたくさんの生徒に発表の機会を与えようと思っていても、手を挙げない生徒をわざと当てたりはしませんからね。

2.先生はマスメディア、生徒は企業

つまり、学校の授業と同じで、新聞やテレビに取り上げられるには、自ら進んで手を挙げなければならないんです。

学校では1人の先生に対して生徒が40人ほどですが、マスメディアと企業の数でいえば、地方各県でもマスメディア数十社に対して数万社の企業があります。

これだけ多くの会社があるんですから、記者たちが、日々の忙しい業務の中で、すべての企業の情報を集めることは不可能ですよね。いきおい、記者は持ち込まれた情報(プレスリリース)の中から取材先を選んで取材し、記事を書くことが多くなります。

その結果、マスメディアに向けて頻繁に情報発信している企業の記事やニュースが多くなる一方で、情報発信ができていない企業はいつまでも取り残されたままです。これは大企業でも同じで、情報発信に積極的な企業とそうでない企業は、マスメディアへの登場回数に天地の開きがあります

中小企業はなおさら、自ら進んで手を挙げてメディアにアピールしない限りは、いつまでたっても取材されるチャンスは巡って来ないんです。

3.情報は、発信するところに集まってくる

また、あなたの会社が有益な情報を発信し続けていれば、それ以上の有益な情報が流れ込んできます。個人レベルでも「あの人の話は面白い」「あいつの話は役に立つ」という評判が立てば、その人の周りには話を聞きたい人が自然と集まってきます。さらに、話を聞くだけにとどまらず、コミュニケーションをとろうと、自ら持っている情報をすすんで提供してくれます。

これが情報のギブアンドテイク。一方が情報をもらうだけでは、そこに情報の循環は生まれませんし、両社の関係にそれ以上の発展はありません。

企業経営ではヒト、モノ、カネ、情報などの経営資源が循環することによって事業が成立し、利益が生まれます。ヒトも、モノも、カネも、それが動く前段階で情報のやり取りがあります。なので、情報を発信する企業には、その企業と関係を持ちたい人たちが、役に立つ情報を持ってやってくるわけですね。

こうして会社と会社の関係ができるとビジネスが生まれ、ヒトやモノやカネまでが流れ込み、さらに関係が活性化し、事業が発展するという好循環が生まれて来るんです。

4.情報発信スキルのない企業は生きていけない

情報を発信する力は、それぞれの企業によって大きく異なります。上場企業であれば、IR(インベスター・リレーションズ)など、株主に向けての情報発信が必須になっていますし、大企業であれば広報室など一定の情報発信体制ができています。

一方で中堅・中小規模の会社は全般的に情報発信力がウイークポイントになっているようです。

情報発信力が弱い会社は、おおむね「なぜ情報発信する必要があるのか(情報発信の必要性)がわからない」「何を発信すればよいのか(発信すべき情報)がわからない」「いつ、どこで、どのように発信するか(発信のノウハウ)がわからない」。これらの情報発信のノウハウが欠けているために、最初の一歩が踏み出せず、飛躍のチャンスを逃しているというケースが多いんです。

5.情報伝達のプロの力を借りよう

自社の情報を的確なマーケットに的確に伝えられなければ、どんなに良い商品も、宝の持ち腐れ。情報がすべてを動かす社会の中で、情報発信のスキルと勇気がない企業は生きていけません。

情報を世の中に広く伝達するプロ集団である、マスメディアの方々の力をいかに借りることができるかが、あなたの会社の将来を左右することになるでしょう。

まず、自分から進んで手を挙げて(プレスリリースを発信して)いきましょう。

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