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(旧記事)リアル産業に対するAI/DX事業のスケーラビリティ戦略の考察@ACES

0. はじめに

皆さんこんにちは、ACESの田村です。

本記事は、

でupdateしています。

↓↓↓↓↓↓↓↓以下古い記事です↓↓↓↓↓↓↓↓

先週、先々週と、DXの時代でAIビジネスはどこが主戦場になるのかについてや、リアル産業のソフトウェア化・DXは、SI/コンサルっぽい戦い方も必要になるよねってことについて記事にしてきました。

SI/コンサルとビジネスモデルが似通いがちな、AI/DX事業のスケーラビリティの有無について以前より多くの議論がなされてきましたが、今回は、そんなAI/DX事業でどうスケールしていくのかというACESの成長戦略についてnoteにしたいと思います

1. ACESのオペレーショナル・エクセレンスがもたらすスケーラビリティ

ビジネスの善し悪しを考える際、スケーラビリティの有無は重要な指標の一つとなるでしょう。私自身、以前は個人投資家として、自分なりに様々な企業のビジネスモデルを観測・勉強して投資をしてきましたが、伸びる企業の共通点として、「やっていることはシンプル」だが、「成長ドライバが高次元関数的である」という特徴があると感じています。

「SaaSはスケールする!」「スタートアップだからJカーブで非線形成長!」という旨の発言をよく聞きますが、SaaSだからとかスタートアップだからどうこうという話じゃなくて、事業の性質・戦略として、高次元関数的な仕組みを持っているかどうかということが大事です。

高次元関数的な仕組みの例としては、ネットワーク効果やバイラルの仕組み(ユーザーが他に紹介するとか、双方向性を持っているとか)などがそれにあたります。

ACESは、現場のオペレーショナル・エクセレンスによって、高次元関数的な仕組みを実現しています。

具体的には、
1. 「PoCで終了案件 0」による継続率の高さ
2. アルゴリズムのモジュール管理による高い生産性
3. 知財戦略にともなうライセンス展開


によって、人月に制約されることなく、擬似的にN^4+N^2のスケーラビリティを実現しているのです。

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長期的には、データやブランド、ネットワーク効果といったより強固な資産を構築する必要がありますが、このスケーラビリティは、短期的(5年ほど)には十分に機能すると目論んでいます。

これらのオペレーショナル・エクセレンスは、ACESに参画するメンバーの圧倒的な能力とコミットメントによって培われてきたものであり、知識集約なチームは競合優位性の源泉でもあります。この戦略こそが、単純にAIの受託・研究開発をする企業とのスケーラビリティの差になっていきます。

2. ACESの3次元的な企業価値向上を実現する中長期成長戦略

ACESは中長期成長戦略として、X: リアル産業の業界の拡張Y: ヒトの認知処理・作業をデジタル化する特定機能のシェア獲得Z: アルゴリズム技術力の向上、の3つの軸で、立体的(N^3)に企業価値を向上させていきます。

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そしてACESは、その3つの成長軸をインテグレートし、高次元関数的な成長を実現する仕組みとして、A: データ蓄積 => B: アルゴリズム性能向上 => C: 専門知・チャネル増加 という無形資産の好循環サイクルを持っています。

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それゆえ、X・Y・Zのそれぞれの成長軸が独立せず、互いにポジティブに影響する形で、企業価値を向上させていくことができます。

そして将来、X・Y・Zそれぞれの軸で、

X: アルゴリズムとファイナンスを武器にしたグループ会社へ
Y: 「ヒトの働き」のデータプラットフォーマーへ
Z: Human Sensing/HCI研究のリーディングカンパニーへ

の成長を目指してきます。 

X: リアル産業の業界の拡張: アルゴリズムとファイナンスを武器にしたグループ会社へ

現在のACESの事業は、リアル産業の中でデジタル化する価値の高いポイントに対して、アルゴリズムを「投資」し、データとアルゴリズムで知能化する未来のサプライ/バリューチェーンを実現していくことで、企業(事業)価値を高めていくものであるとも説明できます。

リアル産業の業界をさらに拡張していく戦略として、ACESは、将来、アルゴリズムだけではなく、ソフトウェア・ファーストでストラクチュアルな組織経営や、エクイティ・ファイナンスといった様々な「資産」をリアル産業の業界に投資し、パートナーシップ戦略を取っていくことによって事業拡大をしていくことを目指していきたいと考えています。

私はそもそも起業家というよりも投資家でいる方が性にあうと自分では思っていますが、ACESは、データやアルゴリズム、業界の専門知・チャネルといった無形資産から、BSにある有形資産を含めて、ありとあらゆる資産にレバレッジをかけて事業拡大していく戦略を描いています。

Y: 機能のシェア獲得: 「ヒトの働き」のデータプラットフォーマーへ

でも説明した通り、ACESのアイデンティティは、「ヒトの働き」をデータとして蓄積し、ソフトウェア化とデータサイエンスによって、「ヒトの知見を数式化する会社」であるということです。
そして、ヒトが働くときに、よりやりがいを感じられて、より安全で健康に、より優れたパフォーマンスを発揮するために必要とされる会社になることを目指していきます。

例えば、ACES独自の行動認識の技術を用いて、建設現場の「ヒトの働き」をデジタル化することで、不安全な行動を抑止し、さらには熟練の方の働き方を継承することが出来ると期待しています。
そして、建設現場の「ヒトの働き」のデータが蓄積すれば、さらに人事・労務の高度化や、保険の高度化まで実現できるはずです。

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動画はこちら↓
https://acesinc.co.jp/movies/unsafe_behavior.mp4

Z: アルゴリズム技術の向上: Human Sensing/HCI研究のリーディングカンパニーへ

「ヒトの知見を数式化する会社」として、「ヒトの働き」をデジタル化するHuman Sensing/Human Computer Interactionの技術はACESのコア技術となります。

画像認識は比較的汎用技術となってきていると言う方もいらっしゃいますが、実際のビジネスシーンに社会実装する難易度はまだまだ高く、結局チープなことしかできていないというケースも多くあるように思います。

ACESは画像認識・映像認識、特に Human Sensing/HCI テクノロジーの社会実装技術力でAI業界をリードしていく存在になっていくことを目指しています。

そして、アカデミアとの距離が近い独自のポジショニングをいかして、アカデミアとビジネスの架け橋のような存在でいることは、ACESの存在意義の一つだとも考えています。

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