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不易流行の経営学:ビジネスの今を知る

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2022年4月の記事一覧

企業家は「リスク選好的」なのか

企業家は「リスク選好的」なのか

タイトル写真は、企業家の行動理論:エフェクチュエーションの日本の第一人者、吉田満梨先生のポートレート作品です。吉田先生の弊スクールでの講義開講にあたり、受講生さんからご提供いただきました。この方、デンマークで子供たちに漫画スクールを開講されておりまして、そのスクール生が吉田先生の写真をもとにイラスト化してくれたんです。

吉田先生にも喜んでもらえたようで、良かったです!!

そんな動きはエフェクチ

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「知ってる」と「使える」で評価が全然変わる経営戦略手法、アンゾフのマトリックス

「知ってる」と「使える」で評価が全然変わる経営戦略手法、アンゾフのマトリックス

「知ってる」と「使える」の間には大きな隔たりがある…ということはよく言われますが、つくづく経営学という学問分野はこれが大きいと思います。そして不思議と「知ってる」のほうに教える側も学ぶ側もエフォートを割くのは、経営スクール学長として大きな社会問題だと思っています。

とはいえ。かくいう私も「知っている」にとどまり、過小評価をしていた理論があります。

1960年代、経営戦略論の祖のひとり、イゴール

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4つの「ワーク」のバランス。

4つの「ワーク」のバランス。

石山先生と伊達さんの本『越境学習入門』(解説noteはこちら)に学びました、チャールズ・ハンディの4種のワーク。

有給ワーク(お金のため)
趣味や学習のワーク(自分のため)
家庭ワーク(暮らしのため)
ギフトワーク(利益度外視で、誰かのため)

この4つのバランスが、私たちの「働く」を幸せにするという考え方です。

これはいい考え方だなと思って、ちょっと前から、毎日の生活を変えてみることにしまし

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マネジメントの定義:Getting things done through othersの源流を訪ねて

マネジメントの定義:Getting things done through othersの源流を訪ねて

日本でも世界でも、【マネジメントの定義】として広く知られている言葉があります。

【Getting things done through others.】
他人を使って、ものごとを成し遂げる事。

有名なこの定義ですが、メアリー・パーカー・フォレット(1865-1933)の言葉としてよく紹介されます。海外でも日本でも。

フォレットは、19世紀末に米国トップスクールを傑出した成績で卒業した当時屈

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