【超短編小説】カタツムリ(300字)

「ああ、もれる、もれる。」

男はいつもの様にトイレに駆け込み、便座に座って用を足した。

ほっとしたところで、ドアに一枚の張り紙を見つける。

「このトイレは自動爆発トイレです。便座を離れると自動的に爆発します。」

驚く男。

が、その時すでにウォシュレットの勢いが強すぎたため、立ち上がろうするのを必死で堪えていた。

何とか、ウォシュレットの電源を切る男。

「誰かの悪戯だろう。」

そう思い、試しに少し離れてみたところ、耳障りな警報がトイレにこだました。

仕方ないので、男は力任せに便器ごと外し、そのまま外に出ることにした。

その姿は、まるでカタツムリのようだ。

外に出ると、街中カタツムリの群れで溢れかえっていたのであった。

【超短編小説】カタツムリ(300字)

この超短編小説は、以前連載していた

300字小説をリメイクしております。

9月16日〜9月20日まで、

イベント現場が立て込んでおりまして、

300字小説をお送り致します。

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