角田和彦

音楽を愛する料理人です。

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  • And Your Beer Can Sing

    ビールのことについて自由に書いています。

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And I Love Beer

1.クラフトビールについて ビールや料理に関することを調べてまとめたものを記していきます。今回はクラフトビールについてお話ししていきたいと思います。クラフト(craft)には『手作業で作ったもの』や『技術』『職人技』といった意味があります。一般的にクラフトビールという言葉は、小規模な醸造所が作る個性的なビールという意味合いで使われる場合が多いようです。1994年の酒税法の改正により、ビールの製造免許の取得に必要な年間の製造量(それ以前は年間最低で2000キロリットル!、以降は

    • 生ビールと生じゃないのと

      自分自身、曖昧な理解だったので調べてまとめてみました。 生ビールとは、出荷の際に熱処理を行わないビールの事です。昔は出荷する際に熱処理を行い、濾過で取りきれなかった酵母の働きを止め、雑菌を処理していました。 現在では醸造技術や濾過技術の発達によって、殺菌や酵母の除去が加熱せずに出来るようになり、フレッシュな味わいを活かせる生ビールが主流となりました。 日本で流通している多くのビールは、樽でも缶でも瓶でも「生ビール」です。 では、生ではないビールはもう無いのかというとそ

      • 19杯目 Let's Beer Works「Citra Hazy IPA」

        今日はLet's Beer Worksさんの『Citra Hazy IPA』をご紹介します。アメリカンアロマホップの中でも、強力な柑橘の香りが魅力のシトラホップを大量に使用したビールです。 グレープフルーツのような、時に実の周りについている白い部分(アルペドという名前があり、身体に良い成分が豊富な部分です)の苦味まで感じます。ホップによって感じさせられる複雑な香り、苦味は本当に面白いですね。 他に特徴的なのは、オーツ麦ではなくオーツミルクを使用しているところです。柑橘の爽

        • 18杯目 宇宙ブルーイング「MILKY WAY」

          宇宙ブルーイングとは?宇宙ブルーイングは山梨県北杜市で、宇宙農民たちによって作られているクラフトビールブルワリーです。宇宙農民さんたちは2009年頃から無農薬のお米や野菜を作られていて、2016年からホップの生産も始めています。 ビール作りにも大切な微生物の働きや、ホップを育てる土などのミクロな世界の中に宇宙を見出し、自分たち自身も『宇宙芸術』の一部となり生きていきたい。そんな思いが『宇宙農民』という言葉には込められています。 今日は宇宙ブルーイングの『MILKY WAY

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          17杯目 反射炉ビヤ『ヴァイツェン狂喜乱舞』

          隣は文明開花をする人ぞ今日は反射炉ビヤの『ヴァイツェン狂喜乱舞』をご紹介したいと思います。反射炉ビヤさんは静岡県伊豆の『韮山反射炉』の隣にある、パッションとユーモアに溢れるクラフトビール醸造所です。 金属を溶かし大砲などを鋳造するために幕末に作られ、世界遺産にも登録されている韮山反射炉。明治日本の産業革命の立役者を望む立地で醸されたビールを、文明開花の夜明けに思いを馳せながら味わってみませんか? 『ヴァイツェン狂喜乱舞』はその名の通り小麦麦芽を使用した、ほんのりバナナの香

          17杯目 反射炉ビヤ『ヴァイツェン狂喜乱舞』

          16杯目 京都醸造「とも」

          今日は解き放たれたい全ての大人に捧げる、京都醸造の「解放」シリーズより、「とも」をご紹介します! 京都醸造は2015年頃から活動しているクラフトビールブルワリーです。ウェールズ、カナダ、アメリカから来た3人の若者たちが日本で出会ったのが始まりでした。 「美味しいビールはたくさんあるが、自分たちがやるなら自分たちが飲みたいビールを作ろう!」そんな想いから作られる彼らのビールのベースとなっているのは、ベルギービールとアメリカのビールの造りの融合です。 シリーズごとにテーマを

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          15杯目 ファーイーストブルーイング「パッションヘイズ」

          今日はFAR YEAST BREWING #faryeastbrewing の限定醸造シリーズから、「パッションヘイズ」をご紹介します。 無農薬のパッションフルーツを使用沖縄県で無農薬栽培をしている「あけみ農園」さんのパッションフルーツを使用しています。規格外という理由で市場に出荷出来ずに、廃棄されていたパッションフルーツを有効に活用したいという、あけみさんの想いを受け生まれたフルーツビールです。 「パッションフルーツ」の言葉から連想される通り、爽やかな甘酸っぱさや華やか

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          アレサ・フランクリン『アメイジング・グレイス』

          ローリング・ストーン誌の選ぶ歴史上最も偉大な100人のシンガーの第1位に選ばれている稀代のソウル/ゴスペルシンガー、アレサ・フランクリンが1972年にロサンゼルスの教会で行ったライブドキュメンタリー映画です。 黒人公民権運動や女性解放運動の象徴でもあった彼女。そのカリスマ性と圧倒的な歌唱力で人気絶頂であった70年代の空気が、そのまんま切り取られています。 ストーリーはほぼありません。2日間のライブの様子を映す完全なドキュメンタリーです。肌の色や立場、状況も違う僕らが全て共感できるわけではありませんが、本当にライブを観ている以上の臨場感や迫力には胸をやられます。 アレサ・フランクリンのアルバムなら、ポップで聴きやすい「アレサ・ナウ」がオススメです!

          アレサ・フランクリン『アメイジング・グレイス』

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          14杯目 OGAブルーイング『三鷹ペールエール』

          今日も今日とてよく降りますね。暦の上では今日から七夕辺りまでを半夏生といい、田植えを終える目安とされています。 また、梅雨が明ける時期ともされていて、恵の雨も和らぎ始めるのもこの頃です。雨が降る匂いも、雨音も好きですが、もうそろそろカラッとした太陽のもとで、ビールをくいくいいきたいですね。梅干しも布団も思いっきり干したい! さて。今日いただいたビールは OGAブルーイングさんの「三鷹ペールエール」です! 三鷹の閑静な住宅街の一角でOGAブルーイングさんは、世界のビール好

          14杯目 OGAブルーイング『三鷹ペールエール』

          13杯目 レッツビアワークス「夕焼けのディスタンス」

          この状況に負けずに力強いビールを作っていこう!今日はLET'S BEER WORKSさんの『夕焼けのディスタンス』をいただきました。レッツビアワークスさんは、北区東十条にあるクラフトビールの醸造所・ビアバーです。2020年の3月21日オープンということで、当然ながらコロナの影響を受け、オープン以来ほぼテイクアウトのみの営業をされています。 『ALWAYS 三丁目の夕日』で見たあの夕焼けのように、古き良き時代の下町に沈みかけた夕陽を思わせる、深く濃くとっぷりと暮れた夕焼けの

          13杯目 レッツビアワークス「夕焼けのディスタンス」

          12杯目 横浜ベイブルーイング『BAY WEISS』

          今日は先日に引き続き横浜ベイブルーイングの『BAY WEISS』(ベイヴァイス)をいただきます!小麦麦芽のビールでスタイルは白ビールの『ヴァイツェン』ですが、その色味はやや黄色がかっています。バナナやトロピカルフルーツを連想させる華やかな香りが、グラスに注いだ瞬間にぷわっと広がります。 小麦に由来する柔らかい麦の甘味、酸味がこのビールのキャラクターを作っています。苦味はほぼありませんね。酸味が苦味と似た役割を果たしていることにも注目したいですね。苦味や酸味はそれぞれ単独で心

          12杯目 横浜ベイブルーイング『BAY WEISS』

          11杯目 横浜ベイブルーイング『BAY PILSNER』

          ビアパブからスタートしたピルスナー界のハマの番長本日は横浜ベイブルーイング『ベイ・ピルスナー』をいただきました。横浜ベイブルーイングは、2011年に横浜市関内で、最初はビアパブからスタートしています。翌年に酒類製造免許を取得し、オリジナルクラフトビールの製造を始めました。 様々なタイプのビールを作っていましたが、もともと作りたかった『ピルスナー』タイプのラガービールの製造設備は、エールビールの設備に比べて大掛かりな装置が必要なため、国内の醸造所に委託していました。 しかし

          11杯目 横浜ベイブルーイング『BAY PILSNER』

          10杯目 くにたちブルワリー『あめにうたえば』

          今日はくにたちブルワリー『あめにうたえば』をいただきます。東京もいよいよ昨日から梅雨に入りました。この時期、多少の雨に濡れてしまったとしても、美味しいビールを飲んで、心の中くらいはスカッといきたいものですね。 くにたちブルワリーは2020年、東京は国立市に誕生した新進気鋭のブルワリーです。醸造長の斯波さんは国立からほど近い府中市の出身で、静岡県の『AOI BREWING』で醸造長を務めていた腕利きの職人さんです。 音楽好きで少しシャイな斯波さんは、実はあまりお酒が強くない

          10杯目 くにたちブルワリー『あめにうたえば』

          9杯目 BLACK TIDE BREWING 『SUPER NAGI DDH HAZY IPA』

          今日はブラックタイド・ブリューイングの『スーパーナギ・DDH HAZY IPA』をいただきます!ブラックタイド・ブリューイングは宮城県仙台市の気仙沼から世界に発信しているブルワリーです。 気仙沼といえば、2011年の東日本大震災の時、テレビのニュースで何度もその名前を耳にしました。大地震による津波で甚大な被害のあった地域です。災害の復旧・復興の一助にという想いや『クラフトビール』という文化を通じたコミュニティを作る、そんな思いを持った人々が集まって2019年に作られたブルワ

          9杯目 BLACK TIDE BREWING 『SUPER NAGI DDH HAZY IPA』

          8杯目 ワイマーケット 『ヒステリックIPA』

          今日はワイマーケットの『ヒステリックIPA』をいただきます。名前から連想してしまう某『ヒステリック・◯ラマー』を思わせるアヴァンギャルドな缶のデザインに、期待が否が応でも高まってしまいます。 ワイマーケットは2014年から名古屋で唯一のブルワリーとして、全国的に人気の高いクラフトビールを作っています。ここは本当に様々なビールをリリースしていますが、どれも質が高くいつも選ぶのに悩んでしまいます。 今回いただいた『ヒステリックIPA』は一口飲むたびにどっしりとした苦味と、ホッ

          8杯目 ワイマーケット 『ヒステリックIPA』

          7杯目 ファーイーストブルーイング『オモイロ トマトエール』

          今日は『ファーイーストブルーイング』の『オモイロ トマトエール』をいただきます。ファーイーストブルーイングは、山梨県北都留郡に所在する、個性豊かな日本のクラフトビールを発信し続けているブルワリーです。 『オモイロ トマトエール』は、山梨県北杜市の農業ベンチャー(株)リコペルさんの『オモイロ トマトジュース』を使用したものです。糖度12度と果物並みの甘さを持ち、酸味、旨味とバランスの良いリコペルのオリジナルブランドトマト『オモイロ』のフレッシュさとセロリ、コリアンダーの風味、

          7杯目 ファーイーストブルーイング『オモイロ トマトエール』