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9杯目 BLACK TIDE BREWING 『SUPER NAGI DDH HAZY IPA』

今日はブラックタイド・ブリューイングの『スーパーナギ・DDH HAZY IPA』をいただきます!ブラックタイド・ブリューイングは宮城県仙台市の気仙沼から世界に発信しているブルワリーです。

気仙沼といえば、2011年の東日本大震災の時、テレビのニュースで何度もその名前を耳にしました。大地震による津波で甚大な被害のあった地域です。災害の復旧・復興の一助にという想いや『クラフトビール』という文化を通じたコミュニティを作る、そんな思いを持った人々が集まって2019年に作られたブルワリーです。

ブラックタイド史上最大量のホップを使用

今回いただく『スーパーナギ・DDH HAZY IPA』はブラックタイド・ブリューイングのビールの中でも最も多くのホップを使用しているそうです。DDHとは、[Double Dry Hopped]の略称で、一般的なIPAよりも多くのホップを使用し、香りや苦味が強いのが特徴です。

ドライホップは、発酵した後にさらに追加でホップを加える工程のことで、風味や苦味を加えたい時に行われる手法です。色味は薄い黄金色といいましょうか。HAZYは『濁っている』という意味があります。


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早速飲んでみましょう。まずバナナやパッションフルーツを思わせる果実のような豊かなホップの香りが、鼻を喜ばしてくれます。そして舌の先にピリリと心地よい刺激のある苦味、その後にオーツ麦のほのかな甘味、アルコール8.0%のどっしりとしたボディを感じます。そして、やはりしっかりとした苦味がなんだかクセになります。

苦味は人体にとって毒だと感じさせるもので、小さな子供は苦いものを口にすると吐き出してしまうと言います。しかし、経験とともに苦いものも食べれると知り、やがて大人になるにつれてその刺激が心地良くなり、ある人にとってはストレスを軽減してくれる刺激となり、また苦いものを求めてしまうのです。

思わずクセになりそうな苦味と、ピリリとくる刺激が魅力的な『スーパーナギ・DDH HAZY IPA』を醸しているブラックタイドブリューイングは、アメリカ・ポートランド仕込みの自由さのあるスタイルで、印象的なHAZY IPAや豊かな香りで爽やかな味わいの個性豊かなビールを作っています。

人生は甘いも苦いもあったほうが味わい深いものです。悪い日があればいい日もあります。光があって影があるからいいんです。ジョニ・ミッチェル先生もきっとそういっています。

Joni Mitchell/Both sides now



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