kohei miyajima

絵を描いてます🖌

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最近の記事

No.018 個展を終えて

1月の話ですが、5日間の個展が終了した。 2年4ヶ月振りの開催でした。 もう何度も個展はやらせてもらっているのだが、開催を決める度ビビって怯んでしまいそうになりながらなんとか開催出来ている。 絵を描く行為自体は、とても地味で手応えのない作業だとふと思う。いや、しょっちゅう思う。 自室に閉じ籠り、1日に何度も筆が止まり、その度見たくもないYouTubeや漫画を手に取る度自己嫌悪に陥る。それの繰り返し。 細く小さな閃きの火を感じた時に、それを逃がさんと筆を握り、業火の如く燃

    • No.017 4月の

      過去の絵の紹介です。 ビル・エヴァンスです。 学生の時、好きになってからずっと聴いてます。 再びピアノを習い始めたのもその頃で、ワルツ・フォー・デビーの楽譜を買ったものの結局やりませんでした。 小説を読む時のBGMとして流すつもりがあまりにも曲が良すぎて聴き入ってハマりました。 トリオのオルガンやストリングスの入った曲も好きですが、ソロアルバムの「 alone 」が一番好きなのです。昼休憩中のヒーリングソングとしてその間眠ろうと思っても、結局聴いてしまいます。 絵に関し

      • No.016 美味しいビールを飲みたい

        今は好んで飲めるようになったお酒も24歳位までは全然飲めなかった。 本当に飲めなかった。 ただ飲み会は参加していて、駅前チェーン店へよく出かけた。 最初に飲みきれないビールを頼んだ後はカフェオレに似たカルアミルク。カルアミルクは決して弱い酒じゃ無いらしいが、何故だかそれは喉を通った。あとはソフトドリンク。 お酒はダメだったけど、飲み会には参加していた。 そんな自分がお酒を好きになった瞬間を覚えている。 バックパックで色んな国に行った24歳。 その時に少しでも地元の人と交

        • No.015 木曜日

          過去の絵の紹介 この頃は個展をやると決めてから絵を描き始め、1ヶ月程で12枚を描いた気がする。 当時は水張り( 画用紙を一度水で濡らしてパネルに貼り付け、紙が歪まないようにする手法 )を知らず、イラストボードを使用していた。 砂漠の絵にもあるアラビア的要素を取り入れたかったのだろう。 象を初めて描いた1枚。 この頃は絵の具で紙を埋め尽くす、を心がけていたので、余白が全然無い。 この絵のタイトルが「木曜日」なのは、1週間の中で木曜日が一番日常的に感じる曜日だからです。 こ

        No.018 個展を終えて

          No.014 アン・ハサウェイ三昧

          手が酷く乾燥し、白く粉吹いてしまう、間も無く師走なNovember days 。 「 マイ・インターン 」のロバート・デ・ニーロの紳士的かつ好奇心のある男の歳の取り方はとても憧れてしまった。 偉ぶらず、丁寧に、どんな相手にも敬意を持って対話をする。 アン・ハサウェイ演じる社長が仕事や家族の事で、苦しみ、悩み、悔しがり、立ち上がろうとする姿を横目で見守り、薄く涙を流すあのシーンは本当に素敵だった。 若者たちと同じ様に笑い、はしゃいで、決めるところは決める。いつの間にか若物に

          No.014 アン・ハサウェイ三昧

          No.013 Camel,Snore,a shooting star at the sand hill

          過去の絵の紹介。 最初に描いた絵で、点を使って表現するという世界観が出来上がった1枚です。 24歳の時にモロッコの小さな村からラクダに乗って向かったサハラ砂漠。 初老の案内人「サリー」とは通じる言語が無かった為、お互いのコミュニケーションは歌う事だった。 サリーは民族の歌なのか、モロッコの曲なのか、もちろん内容も全く想像も出来ない歌を歌った。 それに対して俺はミスチルを歌った。 多分「未来」。理由は青空の下、ラクダに乗っている画がポカリスウェットのCMの様だとはしゃい

          No.013 Camel,Snore,a shooting star at the sand hill

          No.012 金玉激痛

          渋谷、田園都市線ホームに降りると知っている後ろ姿があった。 気付かれないようにすぐ後ろに着くと、そいつはスマホで「 金玉 激痛 」と検索バーに入力していた。 痛いのか?と問うと、俺に気付いたタカは「めっちゃ痛いねん、やばいねん」と股間を押さえながら苦痛の表情を浮かべた。 なんで?と問うと、「 全然わからんねん、ずっと痛いねん」と返ってきた。 とってもかわいそうだった。 時は10年程前。 2年間ルームシェアをしていた。 同居人は、安楽とタカ。 2人とも身体が強い方ではなかっ

          No.012 金玉激痛

          No.011 蕎麦屋にて

          好きな食べ物は何かと聞かれたら、「 蕎麦です」と即答する。 家の近くの閉まっていた蕎麦屋が営業を再開した。 引越蕎麦以来の2度目。 瓶ビールともつ煮込みで、ざる蕎麦天丼セットを待つ。 大学生の頃。 埼玉から新宿を経由して杉並方面へ通っていたので、新宿に寄る事も多かった。 寄るといってもCDを探しにタワレコに行くぐらいだったが、そのタワレコの裏に今は無き「 千曲そば 」という立食い蕎麦屋があった。 頼むのは「 ちくわ天蕎麦7:なす天蕎麦3 」の割合ローテーションだった。

          No.011 蕎麦屋にて

          No.010 雨は降るのに

          過去の絵の紹介。 個展をやる度に、『雨』に纏わる絵を1枚は描いていて、その最初の絵です。 自分の絵の中でもなかなか暗め。 雨による憂鬱感やどんよりした空気がそのまま出ているような、改めて「暗いなぁ」と思います笑。 当時はなにを思っていたんだろう。 明るい絵を描けばいいのに。笑 雨が降ると面倒な事が多くなる。 洗濯物は外に干せないし、干していたなら早々に取り込まなければならない。 傘はいるのか。 靴はなにをはけばいい。 などなど。 考えなければならない事が一気に増

          No.010 雨は降るのに

          No.009 廃 and 老

          ↑まず何だこのタイトル。 この絵のタイトルです。 過去の絵の紹介です。 初個展で、自分の描いた絵を披露するにあたって、意味深でひねくれた世界観を意識してたのだろう。 当時はビョークのサイケデリックな世界や狂気的な表現をやたらと見たり聴いたりしていたので、描いた鷹に『 Volta 』のビョークと同じメイクをさせた。 衝動的に自分の顔にも絵の具を塗りたくって、それを写真に収めてSNSに晒したりした時、まわりの友達に心配されたのを覚えている。 絵は結果的に鳥が飛び出て見え

          No.009 廃 and 老

          No.008 多摩川

          この街での生活が始まって1年以上。 去年の夏真っ最中。 水分補給しながらの内見で、汗かきながら色々な物件を見て回ったのを覚えている。 川崎に近い東京を居住地にしようと探していて、3日程かけて10件近くの部屋を見たが、なかなか惹かれる物件が無かった。 もう埼玉県で探し直そうと諦めかけた日の最後に見せてもらったのが今住んでいる部屋。 大きな窓から夕陽に照らされたオレンジ色の山と広い空を見て、一日中物件を見て回った疲れもふっ飛び、この部屋が良い!のテンション上がり具合でここに住む

          No.008 多摩川

          No.007 38×g×Ma=甲×乙×丙

          こちらは 1st のジャケット用の絵。 世界堂でイラストボードを正方形に切ってもらった特注品。 爬虫類を描きたかったのと、とにかく点を敷き詰る事に注いだ一枚です。 個展のタイトルとアルバム名の 『 38×g×Ma=甲×乙×丙 』は 『 ミヤ×ジ×マ=コーヘイ 』 です。 タイトルの付け方もフォルムも相当気に入ってましたが、わかってくれてたのはうちの親父だけでした。 点を描き続けられると思えた1枚。 今と違う描き方を見て、こういう点の使い方もまたやってみたいと思いました。

          No.007 38×g×Ma=甲×乙×丙

          No.006 絵

          30歳の時に初めて個展を開催してから絵を描き続けてます。 コロナ禍で中々出来ませんでしたが、個展も不定期に開催してました。そしてこれからも。 初めての展示会、なにをどうしようかと考えて、 『 空間に1つの音の無いCDアルバムを作る 』を掲げて開催しました。 ジャケットがあって歌詞カードがあって帯がある、あの手のひらサイズに詰まった世界観が好きで、それを自分の個展で表現しようと最初の個展はタイトルの前に、“1st album”と付けました。 それから気付けば “7th al

          No.005 言葉

          こうやって文字を綴り始めたのにはちょっとした訳があるのです。 自分の周りには話すのが上手い人や言葉のチョイスがユニークな人、耳障りの良い声の人が何人か居て、へぇー、ふぅんと相槌打ちながらも、うわぁこいつの話面白いなぁと羨ましがっているのです。 コレはこう!とか確立したものよりも、『雰囲気」とか『ニュアンス』とか『なんとなくこんな感じ』を好んで生きてきた俺は、的確に話す事や説明をする事が苦手でそれらから逃げて来たように思うのです。 もっと面白く伝えられたら。 言葉をもっと使

          No.005 言葉

          No.004 髪切る

          10月最後の金曜、19時過ぎ。 新宿から山手線に乗って原宿へ向かいます。 おそらく今年最後のヘアカット。 本日切ってくれるのは、たくじ。 金髪坊主を30歳の時にやってもらって以来、度々お願いしています。 ちなみににあの時のは『金髪』ではなく、『シルバーアッシュだ』と彼は訂正しますが、『シルバーアッシュ』なんて格好良い単語、照れて言えるかよ。 たくじは高校の同級生で、当時存在は知っていたが友達って訳じゃなかった。 学校内でも違う星にいた彼とは、交わる事もなかったが、関わりが

          No.004 髪切る

          No.003 笑いのリズム

          安楽の映画を見てきた。 吉祥寺アップリンク。 MIRRORLIAR FILM plus という10本の短編を集めたプロジェクト。 そのひとつが安楽が企画した作品らしい。 タイトルは『 笑いのリズム 』。 吃音症の男が、芸人になるという話。 10分程の内容だったが、いい時に見たと思う。 友達や仲間が何かやっているのを見るのはとても楽しい。 赤木キャプテンが山王戦で漏らす「だが、ありがとよ」に近い気持ちになったりする。 本人達には死んでも言えないが。 何か得た気分の帰り道は、

          No.003 笑いのリズム