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No.018 個展を終えて

1月の話ですが、5日間の個展が終了した。
2年4ヶ月振りの開催でした。

もう何度も個展はやらせてもらっているのだが、開催を決める度ビビって怯んでしまいそうになりながらなんとか開催出来ている。

絵を描く行為自体は、とても地味で手応えのない作業だとふと思う。いや、しょっちゅう思う。
自室に閉じ籠り、1日に何度も筆が止まり、その度見たくもないYouTubeや漫画を手に取る度自己嫌悪に陥る。それの繰り返し。

細く小さな閃きの火を感じた時に、それを逃がさんと筆を握り、業火の如く燃え盛るよう己にガソリンをかける。絶やさないよう、集中して気付けば数時間経っていた。そんな時間は極端に少ないのだが、自己嫌悪と自己集中を繰り返して一枚の絵が完成する。

「 絵は諦めたらそこで完成 」

とある漫画内の講師が言っていたのを俺は間に受けているのだが、この絵はもっと描けるんじゃないかとも思ったりする。

どうあれ完成した絵は、そんな自堕落や怠慢な空気を存分に吸っているので、この絵に値段をつけて誰かに買ってもらおうなんてどういうつもりだ、とも正直思う。

しかし、俺はそれを繰り返してなんとかここまでやって来ている。
もちろん、精進する事柄は山積みでそれらが絶えることはないのは承知しているが、俺の絵を好いてくれる人がいて、楽しんでくれる人がいる。
そして、俺は自分の絵がとても好きだ。
完成したら穴が空くほどじろじろ見て、「 おいおいめっちゃ良いなあ 」と心の底から思っている。

皆さんいつもありがとうございます。


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