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No.004 髪切る

10月最後の金曜、19時過ぎ。
新宿から山手線に乗って原宿へ向かいます。
おそらく今年最後のヘアカット。

本日切ってくれるのは、たくじ。
金髪坊主を30歳の時にやってもらって以来、度々お願いしています。
ちなみににあの時のは『金髪』ではなく、『シルバーアッシュだ』と彼は訂正しますが、『シルバーアッシュ』なんて格好良い単語、照れて言えるかよ。

たくじは高校の同級生で、当時存在は知っていたが友達って訳じゃなかった。
学校内でも違う星にいた彼とは、交わる事もなかったが、関わりが全く無い事もなかった。

学校帰りにデパートの屋上に暇潰しに行けば、同じ様に暇潰しに来ている自分と同じ制服の中に彼は居たし、いけば誰かいる土手にもまた彼は居たように思う。おそらくそこは彼らの居場所で、俺は、彼らとも俺とも仲の良かった松永に連れて来られてた気がする。

たくじと仲良くなったのは、卒業後色んな街で何度もエンカウントする様になったからである。

覚えているのは、さいたま新都心での the band apart のライブ。
代官山の路地。中目黒の大衆居酒屋。大宮氷川参道。
まさかこんなところで、でのバッタリが多く、遂に連絡先を交換し、今は2ヶ月に1度髪を切ってもらう関係になっていた。

お店に行くと予約が埋まっていてとても忙しそうですが、また上手い魚を食べながら飲み交わしたいですね。

本日もイカした髪型にしてくれてどうもありがとう。





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