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如水館高校野球部

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背後から中田翔が!?色々カオスだった甲子園開会式の待機場所。

背後から中田翔が!?色々カオスだった甲子園開会式の待機場所。

 2006年夏、第88回全国高等学校野球選手権大会の開会式に参加するため、全国の地方大会を勝ち抜いた代表校が、甲子園球場横にある阪神タイガース所有の室内練習場に集結していた。筆者も広島如水館代表としてそこに居たのだが、14年たった今でも鮮明に覚えているので(むしろ開会式本番はほぼ記憶に残ってない)、そこで起きた様々な出来事を書いていこうと思う。

ハンカチVSマー君。社会現象になった第88回甲子園

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立ちはだかった岩本貴裕擁する広島商業。それでも絶対甲子園に行けると信じた2004年夏。【後編】

立ちはだかった岩本貴裕擁する広島商業。それでも絶対甲子園に行けると信じた2004年夏。【後編】

前編はこちらから。

遂に迎えた緒戦。 7分間シートノック、そして三位一体となった応援。これが威圧感満載の夏将軍だ。 2004年7月。遂に待ち望んだ如水館の夏が始まった。緒戦はびんご運動公園。この球場は如水館高校から距離も近く、幾度も練習や試合を行った、言わばホームのような場所だ。筆者はスタンド応援組でバカでかいメガホンを両手に持って待機していると、如水館のメンバーがグランドに登場した。彼らは表情

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立ちはだかった岩本貴裕擁する広島商業。それでも絶対甲子園に行けると信じた2004年夏。【前編】

立ちはだかった岩本貴裕擁する広島商業。それでも絶対甲子園に行けると信じた2004年夏。【前編】

2004年7月。今から16年前、如水館高校野球部は第86回全国高等学校野球選手権広島大会の決勝を戦い、9-13で惜しくも広島商業に敗戦し3年ぶりの甲子園への切符を掴むことが出来なかった。筆者は当時一年生で、この先輩方は甲子園で必ず旋風を巻き起こすと勝手に思っており、敗退した現実をしばらく理解する事が出来なかった。
この記事では、筆者の2つ上の世代、甲子園には行けなかったが実力は本物だった三

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如水館高校野球部OBが2011年甲子園ベスト8に輝いた世代がいかに凄いか語る。

如水館高校野球部OBが2011年甲子園ベスト8に輝いた世代がいかに凄いか語る。

 1993年に創部された如水館高校野球部は、その歴史の中で夏の甲子園7回、春のセンバツ1回の出場を誇る県内では有数の強豪校である。
夏将軍とも言われた如水館は、1997年の初出場から夏3期連続出場や2009年の2日連続雨天中止再試合など、歴史の浅い高校ではあるが、高校野球ファンに少なからずのインパクトを与えてきた。そんな如水館が夏の甲子園でその名を全国に轟かせた年がある。それが2011年の第93回

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準備不足にも程がある状態で如水館高校野球部の門を叩いた話。

準備不足にも程がある状態で如水館高校野球部の門を叩いた話。

 寒さも次第に和らぎ、春の訪れを少しずつ感じるこの時期は、4月から高校に入学して野球部へ入部しようと考えている球児にとって、期待と不安が入り混じってなんとも言えない緊張感を漂わせ、上下関係はどうだろうか?練習にはついていけるか?勉強はどれほど求められるのか?考えれば考えるほど無限に悩みが増えていく時期です。私も16年前に同じ経験をしましたが、私ほど実力もないのに何もせず強豪校の門を叩こうとした人間

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