マガジンのカバー画像

コンサートレビュー

99
運営しているクリエイター

2022年4月の記事一覧

色彩と叙情。フランス音楽は難しいーーブランギエ/東響のフランス&ロシアプロ

色彩と叙情。フランス音楽は難しいーーブランギエ/東響のフランス&ロシアプロ

オペラシティで東京交響楽団を聴いてきました。

日本のオケでいま一番好きなのが東響とシティフィル。
どこかの定期会員になれるなら、迷わず東響ですね。
やはり音楽監督がいるオケは年間のプログラム構成がしっかりしてる!
それに客演指揮者も俊英揃い。ノットは信頼できます。
そもそも、ノットに白羽の矢を立てた事務局は先見の明があったと思います。
古典から現代音楽まで振れるし、今のポストがスイス・ロマンド管

もっとみる
新国立劇場の「魔笛」が二期会公演(宮本亜門演出)に劣るわけ

新国立劇場の「魔笛」が二期会公演(宮本亜門演出)に劣るわけ

すいません、炎上狙いのタイトルつけちゃって笑

ちゃんと理由述べますので笑

新国立劇場の「魔笛」を観てきました。

二期会の「魔笛」は2021年9月11日に観ました。
「日本一のバス」と言っても過言ではない妻屋秀和さんがザラストロの回です。

今回観て痛感したのは演出力の圧倒的な差でしたね。
私は亜門さんに軍配です。

宮本亜門さんはミュージカル、オペラ、ストレートプレイ、いろいろ手がけてますが

もっとみる
「超一流」ゆえの贅沢な不満 エッシェンバッハ/N響のマーラー第5番

「超一流」ゆえの贅沢な不満 エッシェンバッハ/N響のマーラー第5番

東京芸術劇場のN響定期に行くのは初めて。
なんか新鮮。

会場は満席! エッシェンバッハだから?

まあ、ウィーン・フィルにも定期的に客演してる超一流だもんなぁ。

「超一流」の捉え方って人それぞれですけど、好みを度外視して現在の大巨匠たちを挙げるなら、メータ、ムーティ、バレンボイム、シャイー、ラトル。
エッシェンバッハはそのラインナップ上にいるんじゃないですかね。

ブロムシュテットはややローカ

もっとみる