【Web3.0】YouTubeのお客さんは誰? (YouTubeのない未来予想)
こんにちはこぐまです。
最近お気に入りのブラウザとして「Brave」があります。
Android,iOS,Mac,Windows,Linuxと幅広いプラットフォームに対応してます。
手始めにスマホ(Android)に導入してみましたが、余計な広告が表示されないのでもうページ表示が早い早い!
Chromeと同じ感覚で利用できるので、すぐに慣れると思います。
(EdgeもChromeもこのBraveも、ブラウザの基盤エンジンが同じものを利用しているので、使い勝手が似ています)
そして、このようなブラウザを使うと、普段利用しているような様々なWebサイト(ブログ、SNS含む)で、
・いかに広告表示が多いか
・いかに広告表示に時間がかかっているか
・いかに広告表示の為にパケットを無駄にしているか
がわかります。ちなみに、Noteは広告表示が一切ないですね!
本当に素晴らしいです。
私の父母の話をします。
(もう70過ぎなので)リアルにおじいちゃんおばあちゃんですが、スマホでWi-Fi接続、Youtube、LINE、Gmail、Googleフォトなどを使いこなし、なんとか時代の波に頑張ってついていっています。両親のその学習意欲は息子ながら尊敬しています(笑)
そんな父母からも、スマホで調べ物をして、あるまとめサイトを見ている最中に、ポッと出てくる広告を間違えてクリックしてしまって、余計なアプリがインストールされてしまい、「何かおかしいから見てくれ・・」みたいなスマホお掃除依頼を受けることもよくあります(笑)
自分から望んだ広告が自分が指定する場所や頻度に従って表示されるのであれば、何の問題もないかと思います。しかし、昨今のWeb環境では広告の内容も、また広告の頻度や出し方もさすがに度が過ぎているという印象をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか?
Web3.0という言葉を聞いた方も多いかと思います。私もまだまだ勉強中ですが、まさに先に上げたような、度が過ぎている現代のインターネット広告文化を問題視し、湧き上がってきている声、考え方だと思います。
【Web3.0】
・インターネットの世界の主人公は「コミュニティ」から「個人」へ。
・自分の行動履歴・個人情報を権力ある企業に預けない。
そして、最初にお話しした「Brave」というブラウザは、その性質や目指しているビジョンから、このWeb3.0の声にも合致したブラウザであると言えます。Web3.0については、以下の記事がとても分かりやすかったです。
さて、広告の在り方を考えるうえで、かなり身近な「YouTube」を例にとって思ったことを書いていきたいと思います。
そもそも広告とはなんなのか?
1.視聴者にとっての「広告」とは?
視聴者の立場からすると、この答えは「ぶっちゃけ本来いらないもの」であり、「無料でサービスを利用するため」に我慢して表示させているモノだと思います。だって、本当はYouTubeに投稿された誰かの動画が見たいのであって、その動画の広告が見たいわけではないですからね。
2.動画投稿者にとっての「広告」とは?
一方、動画を投稿する方々(いわゆるYouTuber)にとって「広告」とは
なんでしょうか?
これは、収益を目的として動画を投稿する方々の大きな目的の一つである
「YouTubeからお金をもらう」ためのとても大切な「要素」です。
収益を目的とする投稿者は誰しも、「時間をかけて頑張って制作した動画を多くの人に見てほしい!」という思いはもちろんあると思いますが、それ以上に「YouTubeから挿入される広告も多くの人に見てほしい」という思いが根本にあります。だってそれがなければ収益が見込めないわけですから。
一方、収益を目的としない動画投稿者にとっては、広告は別にあってもなくてもどっちでもいいものとなります。
3.企業にとっての「広告」とは?
Youtubeに広告を流すためには、Youtubeにお金を支払って
多くの動画に広告を挿入してもらう必要があります。
広告掲載費というやつですね。
そこにどのような契約プランがあるのかはわかりませんが、
企業によって、「広告」とは、自社のサービスや製品を
YouTube視聴者に「知ってもらい買ってもらう為」の手段であると言えます。
4.YouTubeにとっての「広告」とは?
YouTubeにとっての「広告」とは、YouTubeを存続させるための
「収益源」の一つであると言えます。
「広告」を表示したいと思う多くの企業からお金を頂き、YouTubeが動画に挿入します。YouTubeで流す広告は、多くの視聴者に見てもらえるという
実績があるおかげで、企業は積極的にYouTubeに広告掲載費を払います。
シンプルにお金の流れだけまとめるとこんな感じなんですかね?
さてここで「YouTubeのお客さんって誰なの?」ということについて
考えてみたいと思います。
「お客さん」というのは、一般的には、「提供したサービスに対する対価を得られる対象」だと思います。まあわかりやすく言うと、「お金をくれる人」です。上記の図で、YouTubeに対してお金をくれる人って誰だろう?って考えると、それは「企業」になります。
YouTubeのお客さんは「企業」です。
つまり、YouTubeのお客さんは、視聴者でもなく、動画投稿者でもないということがわかります。むしろそれらは出来るだけコストを抑えたい対象なのです(笑) だから、動画投稿者にはチャンネル登録者数○○以上とか、再生数○○以上とか支払い対象に条件を付けます。
また、視聴者には広告をどんどん出し、煩わしいと思うなら有料プランに加入してね!と新たな収益源を提案します。(この提案に視聴者が合意した場合、YouTubeから見ればその視聴者は「お客さん」になります)
では、「企業」は何でYouTubeにお金をあげるんだろう?って考えると、
「YouTubeが広告をたくさん表示してくれるから」・・ですね。
ここで、Web3.0の話に戻ります。
ブラウザ「Brave」は、YouTubeの広告も一切表示しません。
もし、YouTubeの視聴者全員が、「Brave」を利用したらどうなるでしょうか?
広告掲載費を払っても、広告が実際には表示されない・・この状態で、それでも企業はYouTubeに広告掲載費を払い続けるでしょうか?おそらく難しいんじゃないかなと思います。
また、企業からの広告掲載費(お金の出どころ)が減れば減るほど、YouTubeは動画投稿者にお金を分配できなくなるので、結局それは(収益を目的とする)動画投稿者のモチベーション低下につながります。結果的にいい動画がアップされずらくなっていく、いやひょっとしたら動画自体がアップされずらくなっていく・・。
そうすると、YouTubeとしては存続させる意味があまりなくなってくるので、YouTubeというサービス自体がなくなっていく。
あるいは、今のようなビジネスモデルが変更となる可能性はありますね。
今動画投稿者が収益を得られているのは、企業の広告が多くの視聴者に見られているおかげです。
そしてそれは、我々の行動履歴などのプライバシー情報が、YouTubeという巨大企業に集められた結果を利用しています。
視聴者が、「無料で見れるのはうれしいけど、広告うざいな、情報送るのはちょっと嫌だな」・・と思ったら、BraveなどのWeb3.0の趣旨に従ったようなブラウザを使うことで、自分の情報を送らずに、現サービスを利用することができます。今はそのことに気づいていない視聴者が多いということですね。
また、繰り返しですが、YouTubeのお客さんは「企業」であって「動画投稿者」ではないので、「動画投稿者」を切ることはYouTubeにとっては痛くもかゆくもないことなのです。先のようなWeb3.0に向けた活動をする視聴者が徐々に増え、それが浸透していくと、近い将来YouTubeで動画投稿をすることで収益を稼ぐというモデルそのものがあっけなく崩壊する気がするのです。
Web3.0に関するホットな税制改正のニュースも出てきました。
自分のお財布やカードを自分で守るように、
自分のインターネットでの個人情報や行動履歴は自分で管理する。
そういう意識が浸透していく未来になっていくのかなと思います。
読んでくださってありがとうございました!
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