こちヨロ(こちらヨーロッパ企画福岡支部)

LOVE FM『こちヨロ(こちらヨーロッパ企画福岡支部)』【ラジオ】毎週火曜日21時か…

こちヨロ(こちらヨーロッパ企画福岡支部)

LOVE FM『こちヨロ(こちらヨーロッパ企画福岡支部)』【ラジオ】毎週火曜日21時から!DJは石田剛太、美舞、番組構成作家・団長! 番組とはひと味違うPodcastは、iTunes、ラジオクラウド、YouTube、Spotifyで同時配信)#こちヨロ

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イシダカクテル2023グランプリ投票

こちヨロ(こちらヨーロッパ企画福岡支部)が始まったのは、2013年4月のこと。 2023年でシーズン11になりました。 今年はヨーロッパ企画の25周年の記念すべき年。 本当に…

ラジオドラマ原稿『趣味と恋愛』(オトナの恋愛ラジオドラマ・イシダカクテル_2023年12月12日オンエア分)

女「あなたは釣り、好きなの?」 男「釣りかあ。子供の頃は父親によく連れてってもらったなあ」 マスターが最近釣りにハマっているらしく、 僕たちにさんざん釣りの楽しさ…

ラジオドラマ原稿『美しい文字の君』(オトナの恋愛ラジオドラマ・イシダカクテル_2023年11月28日オンエア分)

バーで飲んでいる男女。 女「男なんてみんな同じよ」 テキーラトニックを3杯飲んだ友人の彼女は決まって僕にこういう。 女「だってさ、どんな男にだっていいところもあ…

ラジオドラマ原稿『バーにメニューがない理由』(オトナの恋愛ラジオドラマ・イシダカクテル_2023年11月7日オンエア分)

マスター「どうされますか?」 男「僕はラフロイグのソーダで、君は?」 女「私はじゃあ…ジントニックで」 マスター「かしこまりました」 マスターは愛想良く頷いた。 そ…

ラジオドラマ原稿『セーブしますか?』(オトナの恋愛ラジオドラマ・イシダカクテル_2023年10月10日オンエア分)

今日も気づけば夕方5時をまわっていた。 夏に比べ、ずいぶんと日没が早くなった。 秋風は、暑さを押し退け、この夏の出来事を思い出へと遠ざける。 すっかり秋っぽくなっ…

ラジオドラマ原稿『伝えたいこと』(オトナの恋愛ラジオドラマ・イシダカクテル_2023年9月26日オンエア分)

嘘をつかない。隠し事をしない。泣かせない。 僕が彼女にしないと決めたことだ。 けれど、これらを守っていたとしても、 時には喧嘩になることもある。 昨日、僕は彼女と…

ラジオドラマ原稿『こだわりの生活』(オトナの恋愛ラジオドラマ・イシダカクテル_2023年9月12日オンエア分)

男 「今日から2人でこの家に暮らすんだなあ」 女 「やっぱり広いね!」 男 「4部屋あるからね」 女 「じゃあ私、一番広い部屋ね!」 男 「なんでよ、俺もそこがいいよ」 …

ラジオドラマ原稿『僕がしてあげられること』(オトナの恋愛ラジオドラマ・イシダカクテル_2023年8月29日オンエア分)

彼女が焼酎を買ってやってきた。 女「麦と芋と米。飲み比べをしよう」 そう言っていつものように玄関の靴を脱ぎ捨てて入ってきた。 女「本格焼酎だから、まずは本格的な…

ラジオドラマ原稿『一緒に暮らすこと』(オトナの恋愛ラジオドラマ・イシダカクテル_2023年8月15日オンエア分)

波の音。 女「波の音を聞きながら料理ができるなんて素敵ね」 波の音。 女「波の音を聞きながら、あなたが仕事から帰ってくるのを待つの」 男「僕にもこのキッチンを…

ラジオドラマ原稿『夕日、沈まないでよ』(オトナの恋愛ラジオドラマ・イシダカクテル_2023年8月1日オンエア分)

波の音。ホテルのバーのカウンター。 男「何を考えているんだい?」 男は女にそう聞いた? 女「来年の今日は、何をしているんだろうなって」 男「来年もこのホテルに泊…

ラジオドラマ原稿『出さない手紙』(オトナの恋愛ラジオドラマ・イシダカクテル_2023年7月18日オンエア分)

♪ Starting Over / John Lennon バーのカウンター 男はそのバーに手紙を預けていた。 それは3年前に書いた手紙。 何度も書き直してポストまで行って出せなかった手紙。…

ラジオドラマ原稿『あの頃の彼』(オトナの恋愛ラジオドラマ・イシダカクテル_2023年7月4日オンエア分)

バーのカウンター。 男「…彼氏とはどう?うまくいってる?」 女「…まあね」 彼女とは半年前に別れた。 理由は、 女「他に好きな人ができた」 そういって一方的に僕…

ラジオドラマ原稿『私の雨』(オトナの恋愛ラジオドラマ・イシダカクテル_2023年6月20日オンエア分)

食事のあと別れを告げられることは分かっていた。 レストランを出ると、彼女は左へ、僕は右へ歩き出した。 振り返ると彼女は前を向いてもう遠くにいた。 先の角を曲がるま…

ラジオドラマ原稿『僕の左に座った彼女』(オトナの恋愛ラジオドラマ・イシダカクテル_2023年6月6日オンエア分)

女「マンションには広いベランダがあること。猫が飼えること。そして近くに素敵なバーがあること」 それが、この街に住む彼女の条件だった。 それを満たすマンションを見…

ラジオドラマ原稿『未知数な恋愛』(オトナの恋愛ラジオドラマ・イシダカクテル_2023年5月16日オンエア分)

バーのカウンター。 女「彼、奥さんも子供いたんです」 つい数十分ほど前に初めて出会った彼女は、私にこう言った。 女「ほんとバカみたいで。なんで騙されたんだろう。…

ラジオドラマ原稿『モヒートが飲みたい気分』(オトナの恋愛ラジオドラマ・イシダカクテル_2023年5月2日オンエア分)

バーのカウンターに一人座っている男。 氷が溶けて音が鳴る。 僕は彼女を持っていた。 1時間経っても彼女は現れなかった。 2時間前に送ったLINEは、まだ既読にならなか…

イシダカクテル2023グランプリ投票

イシダカクテル2023グランプリ投票

こちヨロ(こちらヨーロッパ企画福岡支部)が始まったのは、2013年4月のこと。

2023年でシーズン11になりました。
今年はヨーロッパ企画の25周年の記念すべき年。
本当におめでたい

そんな記念の年に、こちヨロも何かできないか?
と考えまして。。。11年やってきて、初めて1年間のラジオドラマ【イシダカクテル】を振りかえよう!と思います。

シーズン11が始まった2023年4月4日の放送から2

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ラジオドラマ原稿『趣味と恋愛』(オトナの恋愛ラジオドラマ・イシダカクテル_2023年12月12日オンエア分)

女「あなたは釣り、好きなの?」
男「釣りかあ。子供の頃は父親によく連れてってもらったなあ」

マスターが最近釣りにハマっているらしく、
僕たちにさんざん釣りの楽しさを語ったあとだった。

男「待つのが苦手なんだ」
女「たしかにあなたは積極的に行動するタイプね。でも釣りにも色々あるんでしょ。待たないで積極的にあの手この手を尽くして釣ろうとするのも」
男「ルアーフィッシングはそうだね。本物の餌に姿や動

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ラジオドラマ原稿『美しい文字の君』(オトナの恋愛ラジオドラマ・イシダカクテル_2023年11月28日オンエア分)

バーで飲んでいる男女。

女「男なんてみんな同じよ」

テキーラトニックを3杯飲んだ友人の彼女は決まって僕にこういう。

女「だってさ、どんな男にだっていいところもあれば、悪いところもある。結婚して一生連れ沿ってみたらプラスマイナスゼロになる。そういうもんよ」

彼女はそう言いながら、4杯目のテキーラトニックを頼んだ。

男「本当に、男はみんなおんなじなのかい?」

真面目に酔っ払っている彼女をか

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ラジオドラマ原稿『バーにメニューがない理由』(オトナの恋愛ラジオドラマ・イシダカクテル_2023年11月7日オンエア分)

マスター「どうされますか?」
男「僕はラフロイグのソーダで、君は?」
女「私はじゃあ…ジントニックで」
マスター「かしこまりました」

マスターは愛想良く頷いた。
そして彼女はそのマスターに聞こえないように気をつけながら僕に言った。

女「ねえ、なんでバーってメニューないの?」
男「あーたしかに。あるところもあるよ」
女「知ってるよ。そりゃあるところにはあるよ。あるんだから」
男「怒ってる?」

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ラジオドラマ原稿『セーブしますか?』(オトナの恋愛ラジオドラマ・イシダカクテル_2023年10月10日オンエア分)

今日も気づけば夕方5時をまわっていた。
夏に比べ、ずいぶんと日没が早くなった。
秋風は、暑さを押し退け、この夏の出来事を思い出へと遠ざける。

すっかり秋っぽくなってきた。

今日もあと少し。
もうひと頑張りの時間帯。
ハッピーアワーの店に消えていくスーツの集団を横目に、僕はカフェに入った。

<カフェ店内>
男「キャメルマキアートをホットで、サイズはグランデ」

午前中なら、きっとトールサイズ。

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ラジオドラマ原稿『伝えたいこと』(オトナの恋愛ラジオドラマ・イシダカクテル_2023年9月26日オンエア分)

嘘をつかない。隠し事をしない。泣かせない。
僕が彼女にしないと決めたことだ。
けれど、これらを守っていたとしても、
時には喧嘩になることもある。

昨日、僕は彼女と喧嘩をした。
僕もわがままだし、僕が思うに彼女もわがままだ。
原因は、ここでいうほどでもないくらいに、つまらないことだ。

これまでも何度か喧嘩はあった。
けれど、その日の夜に僕がLINEを送り、
一夜明ければ彼女からLINEが届いてい

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ラジオドラマ原稿『こだわりの生活』(オトナの恋愛ラジオドラマ・イシダカクテル_2023年9月12日オンエア分)

男 「今日から2人でこの家に暮らすんだなあ」
女 「やっぱり広いね!」
男 「4部屋あるからね」
女 「じゃあ私、一番広い部屋ね!」
男 「なんでよ、俺もそこがいいよ」
女 「いいじゃん、早い者勝ち!」
男 「えー」
女 「じゃあ、じゃんけんね!」

男M 「大学生の頃から付き合っていた僕と彼女は、卒業を期に古民家を借りて、同棲をすることになった。
僕は駆け出しのグラフィックデザイナーを、彼女は駆

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ラジオドラマ原稿『僕がしてあげられること』(オトナの恋愛ラジオドラマ・イシダカクテル_2023年8月29日オンエア分)

彼女が焼酎を買ってやってきた。

女「麦と芋と米。飲み比べをしよう」

そう言っていつものように玄関の靴を脱ぎ捨てて入ってきた。

女「本格焼酎だから、まずは本格的なアテを作る」

そう言っていつものようにキッチンに向かう。
僕は冷蔵庫に入っているソーダを取り出した。

男「とりあえずソーダ割りでいいかい?」

キッチンドランカーの彼女のために素人バーテンダーになるのが唯一僕のしてあげられることだ

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ラジオドラマ原稿『一緒に暮らすこと』(オトナの恋愛ラジオドラマ・イシダカクテル_2023年8月15日オンエア分)

波の音。

女「波の音を聞きながら料理ができるなんて素敵ね」

波の音。

女「波の音を聞きながら、あなたが仕事から帰ってくるのを待つの」
男「僕にもこのキッチンを使わせてほしい。週末は僕のものだ」
女「じゃあ、コーヒーを飲みながらベランダで待ってればいいのね、美味しいトーストが焼き上がるのを」
男「おいおい、目玉焼きだって焼けるさ」
二人「ふふふ」

波の音。

2年前の僕らの会話は、波に

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ラジオドラマ原稿『夕日、沈まないでよ』(オトナの恋愛ラジオドラマ・イシダカクテル_2023年8月1日オンエア分)

波の音。ホテルのバーのカウンター。

男「何を考えているんだい?」

男は女にそう聞いた?

女「来年の今日は、何をしているんだろうなって」
男「来年もこのホテルに泊まろう、そしてこのバーで海の向こうに太陽が沈んでいくのを見ていよう」

二人の顔はゆっくりと赤く染まっていった。
それは西の海に沈んでいく赤い夕陽と、二人が飲んでいるテキーラサンセットのせいだ。

女「このバーのバーテンダーさんはとて

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ラジオドラマ原稿『出さない手紙』(オトナの恋愛ラジオドラマ・イシダカクテル_2023年7月18日オンエア分)

♪ Starting Over / John Lennon

バーのカウンター

男はそのバーに手紙を預けていた。
それは3年前に書いた手紙。
何度も書き直してポストまで行って出せなかった手紙。
捨てることもできなかった。

男「マスター、この手紙持っててくれないかな」

手紙を持ったままバーに入り、男はマスターにそう言った。
マスターは何も聞かずその手紙を受け取って、棚の奥に置いた。
3年前の

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ラジオドラマ原稿『あの頃の彼』(オトナの恋愛ラジオドラマ・イシダカクテル_2023年7月4日オンエア分)

バーのカウンター。

男「…彼氏とはどう?うまくいってる?」
女「…まあね」

彼女とは半年前に別れた。
理由は、

女「他に好きな人ができた」

そういって一方的に僕はフラれた。
そして半年ぶりにこのバーで再開した。
彼女は髪型もメイクも服の趣味も、
半年前と何も変わってなかった。
変わっているのは、隣を歩く男性が僕じゃなくなったということだろうか。

男「もうここには来ないもんだと思ってた」

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ラジオドラマ原稿『私の雨』(オトナの恋愛ラジオドラマ・イシダカクテル_2023年6月20日オンエア分)

食事のあと別れを告げられることは分かっていた。
レストランを出ると、彼女は左へ、僕は右へ歩き出した。
振り返ると彼女は前を向いてもう遠くにいた。
先の角を曲がるまでずっと彼女の後ろ姿を見ていた。

雨が降り始める。

雨に気付いて僕はやっと歩き出した。
この雨は僕の涙だろうか。

雨が少し強くなる。

男「やれやれ」

僕は雨宿りをすることにした。
彼女も雨に濡れてないだろうか、
と思った

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ラジオドラマ原稿『僕の左に座った彼女』(オトナの恋愛ラジオドラマ・イシダカクテル_2023年6月6日オンエア分)

女「マンションには広いベランダがあること。猫が飼えること。そして近くに素敵なバーがあること」

それが、この街に住む彼女の条件だった。

それを満たすマンションを見つけたけれど、
一緒に住む前に、彼女はこの街から去っていった。

ひとり残った僕は、
この街の狭いベランダのペット不可のマンションに住んでいる。

そしてこの素敵なバーだけは、
僕のいきつけになった。

女「あ、すみません」

その声に

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ラジオドラマ原稿『未知数な恋愛』(オトナの恋愛ラジオドラマ・イシダカクテル_2023年5月16日オンエア分)

バーのカウンター。

女「彼、奥さんも子供いたんです」

つい数十分ほど前に初めて出会った彼女は、私にこう言った。

女「ほんとバカみたいで。なんで騙されたんだろう。なんで好きになったんだろうって」

そう言いながら彼女はカクテルを飲んだ。
彼女の飲んでいるカクテルはXYZだった。
「これでおしまい」
彼女は自分にそう言い聞かせているようにXYZを飲んだ。

女「彼、私の顔とかスタイルとかはもちろ

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ラジオドラマ原稿『モヒートが飲みたい気分』(オトナの恋愛ラジオドラマ・イシダカクテル_2023年5月2日オンエア分)

バーのカウンターに一人座っている男。 氷が溶けて音が鳴る。

僕は彼女を持っていた。
1時間経っても彼女は現れなかった。
2時間前に送ったLINEは、まだ既読にならなかった。
飲み終わったジントニックの氷が溶け始めていた。

原因は3日前だった。

女「週末の休みはどう過ごす?」
男「君はどうしたいんだい?」
女「あなたがどうしたいか聞きたいの?」
男「僕はなんでもいいよ。君がしたいことなら」

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