#高知の歩き方

高知暮らしの「よみもの」を気ままに綴る #高知の歩き方 ▶︎なんでもないわたしの日記エ…

#高知の歩き方

高知暮らしの「よみもの」を気ままに綴る #高知の歩き方 ▶︎なんでもないわたしの日記エッセイです。▶︎田舎を楽しむヒントをおすそ分け。🚩文学フリマ香川に参加します。🚩ZINE制作中!制作風景はInstagramから!

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  • #高知の歩き方とは?

    #高知の歩き方について 書いた記事をまとめました。

記事一覧

固定された記事

#高知の歩き方 

こんにちは、#高知の歩き方です。 「#高知の歩き方」と言う名前で、高知暮らしのよみものを綴っています。 名前から連想して、高知の観光地を紹介するガイドブックとよ…

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こんな感じで土佐の暮らしを楽しんでいる。

今年のゴールデンウィークは遠出をしなかった。 テレビから流れてくる渋滞のニュースや観光客のインタビューを見ていると、大型連休で社会全体がワクワクしている雰囲気が…

ZINEを作る日々

数ヶ月前から、#高知の歩き方のよみものをまとめたZINE(小冊子)を制作している。 誰かに頼まれたわけではないけれど、作りたいから作る。 無名でも好きなように作るこ…

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「なんでもこうてあげるよ」

「なんでもこうてあげるよ」 小さい頃、おばあちゃんにそう言われると、純粋にうれしかった。 スーパーのお菓子売り場で、昔からある文房具屋で、何を買ってもらおうか考…

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宿毛の喫茶店

青春18きっぷで高知の西部まで行ってきた。 JRから土佐くろしお鉄道に乗り換えて目的地の宿毛駅へ。 駅で自転車を借りたものの、雨がぱらつき始めたので予定より早めにサイ…

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ひとりで絵しりとり

#高知の歩き方  のよみものをまとめたZINE(小冊子)を制作している。 あれこれ構想を妄想していた時に、「そうだ、挿絵を使って高知の絵しりとりをしよう!」とひらめいた。…

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非効率な旅

旅行をする時は、効率よく動きたいタイプだ。 何時に到着して、1日目はどこどこを巡って。 できるだけ移動時間を減らし、あちこち巡ってやろうと頑張ってしまう。 そんな…

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博士のまなざし

空に向かってまっすぐ立つ針葉樹林。 その根元には苔がぎっしりと広がり、はらはら降った雪のように無数の白い花が咲いている。 何も知らずにこの景色を見たら、「きれい…

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日曜市で『便利さ』について考える

水路の上に板を渡して店舗が並ぶ火曜市。 高知県庁や高知市役所などオフィス街で開かれる木曜市。 そして、観光客や地元の人で賑わう日曜市。 曜日ごとに場所を変えて青空…

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高知のソルティ・ドッグ

「職場で海苔が配られることもあって〜」 「巻き寿司ができるぐらいの大きな海苔をもらって〜」 さすが、有明海に面する佐賀県では、「海苔のおすそわけ」が県民あるある…

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産直から花束を

産地直売所の生花売り場といえば、シキビやサカキばかり置いてるもんだと思っていました。 ある時、ふらっと見てみたら素朴な野花が売られていたり、お手頃な価格でかわい…

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季節のおたより

夕飯を食べ終えた後、「そうだ、いいものをもらったんだった」と、一緒に暮らすきちくんがリュックをガサゴソして出してきたのが不揃いな大きさのユズ。 自宅にユズの木が…

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これが土佐弁やき。

 海外に行くと周りから聞こえてくる言葉が普段と違うことに気づいて初めて「異国の地に来たな〜」と実感します。 高知に引っ越してきた時も土佐弁に耳が慣れるのに少し時…

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高知からの贈り物

ギフトを贈る機会がありました。 届ける相手は、高知県外に住む友人たち。 せっかくなら高知のいいものを揃えようと「高知ギフト」を贈ることにしました。 もともとプレゼ…

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素人が行く、お手軽アウトドア

 「四国はアウトドア大陸だ!」と雑誌に書いてあったのを見て、大自然の近くに住んでいるのにもったいないことをしているなと思った私。 思い返せばダム湖でカヌーを漕い…

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自転車に乗って

自転車に乗って通勤、通学する人が多い高知県。 制服を着た高校生もスーツ姿の社会人も自転車で颯爽と過ぎ去るところをよく見かけます。 そんなわたしも最近、自転車通勤を…

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固定された記事

#高知の歩き方 

こんにちは、#高知の歩き方です。 「#高知の歩き方」と言う名前で、高知暮らしのよみものを綴っています。 名前から連想して、高知の観光地を紹介するガイドブックとよく勘違いされますが、なんでもないわたしの日記のようなよみものです。 高知で見た景色や食べたものなど、ふとしたときに考えたことを短いエッセイにしてお届けしています。 面白かったことを友達と共有したい、そんな感覚で書いてます。 感じたことを綴っておきたくて、#高知の歩き方を2023年に始めました。 * こうやって

こんな感じで土佐の暮らしを楽しんでいる。

今年のゴールデンウィークは遠出をしなかった。 テレビから流れてくる渋滞のニュースや観光客のインタビューを見ていると、大型連休で社会全体がワクワクしている雰囲気が伝わってくる。 わたしにとってはいつもと変わらない1日だけれど、いい天気だからお出かけしたい。 ということで、近場をドライブすることにした。 まずは、海岸沿いに向かって車を走らせる。 太平洋を眺めながらドライブを楽しみ、アイスクリンを買うために道端の売店で足を止める。 赤と白のパラソルを広げた、昔ながらのアイスクリン

ZINEを作る日々

数ヶ月前から、#高知の歩き方のよみものをまとめたZINE(小冊子)を制作している。 誰かに頼まれたわけではないけれど、作りたいから作る。 無名でも好きなように作ることができるのが、ZINEのいいところ。 今回は、そんな紙ものづくりの楽しさをおすそわけしたい✍️ ZINEのテーマ決め わたしが作ろうとしているのはA5の小冊子。 #高知の歩き方で綴っている日々のつれづれをまとめて、手に取りやすい紙ものにしたいと思ったのがきっかけだ。 高知に引っ越して1年が経ち、これまで

「なんでもこうてあげるよ」

「なんでもこうてあげるよ」 小さい頃、おばあちゃんにそう言われると、純粋にうれしかった。 スーパーのお菓子売り場で、昔からある文房具屋で、何を買ってもらおうか考える時間はワクワクした。 特に、文房具屋は思い出深い。 おばあちゃんがいつも連れて行ってくれる文房具屋は商店街の中にあった。 間口が狭く、奥に向かって長い形をした店内には、背の高い棚が並び、壁にもノートやらファイルやらが所狭しと陳列してあった。 小学生が喜ぶようなキャラクターものというよりは、事務用品が置いてある町

宿毛の喫茶店

青春18きっぷで高知の西部まで行ってきた。 JRから土佐くろしお鉄道に乗り換えて目的地の宿毛駅へ。 駅で自転車を借りたものの、雨がぱらつき始めたので予定より早めにサイクリングを切り上げ、近くの喫茶店に行くことにした。 喫茶店の扉を開けると、店主のおじさんとおばあさんがひとり。 ファンが付いた照明に、ふかふかのソファが並び、昔ながらの喫茶店という感じ。 メニュー表はないと言うので、とりあえず紅茶を頼んだ。 一息ついていたら、 隣のテーブルに座っていたおばあさんに「カラオケやり

ひとりで絵しりとり

#高知の歩き方 のよみものをまとめたZINE(小冊子)を制作している。 あれこれ構想を妄想していた時に、「そうだ、挿絵を使って高知の絵しりとりをしよう!」とひらめいた。 よみものの文末に絵を一つずつ載せ、文章とは関係ない絵だと思っていたら、実は絵しりとりでした!という仕組み。 結論から言うと、このひらめきは実現しないまま終わった。 絵しりとりは「高知」から始めることに決めた。 こうち→ちくきゅう… ちくわの中にきゅうりを詰めたちくきゅう。 はて、ちくきゅうは高知のものなの

非効率な旅

旅行をする時は、効率よく動きたいタイプだ。 何時に到着して、1日目はどこどこを巡って。 できるだけ移動時間を減らし、あちこち巡ってやろうと頑張ってしまう。 そんなわたしが、効率と対極にある青春18きっぷを買ってみた。 「移動しながら本を読みたい」とか、「高知から山を越える時に車窓から見える祖谷渓の景色が好きだから」とか、どれも大した理由じゃない。 そのくらい、ぽっと切符を買っていた。 目的地までは、乗り換え1回の片道3時間。 始発に乗らないと用事に間に合わないため、午前5

博士のまなざし

空に向かってまっすぐ立つ針葉樹林。 その根元には苔がぎっしりと広がり、はらはら降った雪のように無数の白い花が咲いている。 何も知らずにこの景色を見たら、「きれいな林だな〜」と思って終わっていたかもしれない。 視点を持っているかどうかで、見える世界は180度変わる。 白い花の名前は「バイカオウレン(梅花黄蓮)」。 半日陰の湿地を好み、群生するのは珍しい。 高知県佐川町出身で日本植物学の父と言われる牧野富太郎博士がこよなく愛した花で、生家の裏山には今も自生している。 晩年に

日曜市で『便利さ』について考える

水路の上に板を渡して店舗が並ぶ火曜市。 高知県庁や高知市役所などオフィス街で開かれる木曜市。 そして、観光客や地元の人で賑わう日曜市。 曜日ごとに場所を変えて青空市が開かれるのが、高知のいいところ。 テントがずらりと並び、リンゴ箱に野菜を並べて売っている風景は、東南アジアのマーケットを彷彿させます。 もちろん、わたしも青空市を日常づかいするひとりです。 家族と買い出しにいくこともあれば、通勤途中に自転車でふらっと寄り道することもあります。 野菜を買うと新聞でくるっと包

高知のソルティ・ドッグ

「職場で海苔が配られることもあって〜」 「巻き寿司ができるぐらいの大きな海苔をもらって〜」 さすが、有明海に面する佐賀県では、「海苔のおすそわけ」が県民あるあるだそう。 佐賀在住の友人とカフェの店員さんが海苔談義に花を咲かせているのを見て、高知でよくおすそわけでもらうものといえば土佐文旦だろうか?なんて想像しながら聞いていました。 土佐文旦は2〜4月が旬で、ボールぐらいの大きな柑橘です。 「文旦の出荷が最盛期です!」なんていうニュースが流れるぐらい、高知では早春を告げる

産直から花束を

産地直売所の生花売り場といえば、シキビやサカキばかり置いてるもんだと思っていました。 ある時、ふらっと見てみたら素朴な野花が売られていたり、お手頃な価格でかわいいお花が並んでいたり、イメージがガラッと変わりました。 それからは産直に行くと掘り出し物を探すみたいに生花コーナーに立ち寄るのが楽しみの一つになっています。 高知でお花を置いている産地直売所といえば高知市の「とさのさと」。 生花に加えてドライフラワーの販売コーナーがあるのも魅力的です。 先日、1本ずつ売られている

季節のおたより

夕飯を食べ終えた後、「そうだ、いいものをもらったんだった」と、一緒に暮らすきちくんがリュックをガサゴソして出してきたのが不揃いな大きさのユズ。 自宅にユズの木がある職場の方からいただいたとのことだった。 「お風呂に浮かべてもいいね」とあれこれ想像を巡らせ、最終的にユズゼリーを作ることになりました。 ユズに包丁を入れたら、柑橘らしい爽やかな香りがふわ〜と広がって気持ちまですっきり。 ユズの中身をくり抜いて、皮の器に果汁や砂糖を混ぜて流し込んだら、こぼれないようにそーっと冷蔵庫

これが土佐弁やき。

 海外に行くと周りから聞こえてくる言葉が普段と違うことに気づいて初めて「異国の地に来たな〜」と実感します。 高知に引っ越してきた時も土佐弁に耳が慣れるのに少し時間がかかりました。 日本にいるのに異国の地に来たと感じるぐらいに。 それほど「土佐弁」はこれまで触れる機会がなかったことに加え、留学を終えてすぐ高知に引っ越したことも相まって言葉に対して耳が敏感になっていたのかもしれません。 「〜やき」 「〜するが」 「〜しちゅう」 カフェやスーパーで耳に飛び込んでくる方言を聞い

高知からの贈り物

ギフトを贈る機会がありました。 届ける相手は、高知県外に住む友人たち。 せっかくなら高知のいいものを揃えようと「高知ギフト」を贈ることにしました。 もともとプレゼントを贈るのが苦手でお祝い事のたびに頭を悩ませるタイプですが、高知ギフトを思いついた時は「うしししッ!」といいことをひらめいた時特有のワクワク感がありました。 ある程度のラインナップを決めたら高知のまちへ出発。 本好きな友達には高知の本屋「金高堂書店」で高知にまつわる本を選び、食べるのが好きな人には高知のいいものが

素人が行く、お手軽アウトドア

 「四国はアウトドア大陸だ!」と雑誌に書いてあったのを見て、大自然の近くに住んでいるのにもったいないことをしているなと思った私。 思い返せばダム湖でカヌーを漕いだり、剣山に登ったり、アウトドアと言われるものには素人なりに触れてきたつもり。 でも、どれも引っ張って行ってくれる友達が居てくれたからできたことでした。  小春日和の昼下がり、思い立っていつも通り過ぎていた仁淀川(によどがわ)沿いの公園に行ってみることに。 車で数十分走れば仁淀ブルーで有名な仁淀川まで来ることができる

自転車に乗って

自転車に乗って通勤、通学する人が多い高知県。 制服を着た高校生もスーツ姿の社会人も自転車で颯爽と過ぎ去るところをよく見かけます。 そんなわたしも最近、自転車通勤を始めました。 坂道が多い街で育ったので平坦な道が多い高知の街中がとっても新鮮。 自転車だけでどこまでも行けちゃうなんて夢みたいで、路面電車を追い抜いたり、追い越されたりしながらペダルをこいでいます。 自転車通勤を始めて一番良かったのは「寄り道」ができること。 よく立ち寄るのは街路市です。 火曜市、木曜市、金曜市、