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高知のソルティ・ドッグ

「職場で海苔が配られることもあって〜」
「巻き寿司ができるぐらいの大きな海苔をもらって〜」

さすが、有明海に面する佐賀県では、「海苔のおすそわけ」が県民あるあるだそう。

佐賀在住の友人とカフェの店員さんが海苔談義に花を咲かせているのを見て、高知でよくおすそわけでもらうものといえば土佐文旦だろうか?なんて想像しながら聞いていました。

おすそわけでいただいた文旦。

土佐文旦は2〜4月が旬で、ボールぐらいの大きな柑橘です。
「文旦の出荷が最盛期です!」なんていうニュースが流れるぐらい、高知では早春を告げる風物詩となっています。


恥ずかしながら、高知に住むまで文旦を食べたことがなかったわたし。
驚いたのは、その「食べ方」でした。


あいさつか報告のためにきちくんの実家に行った時のこと。
実家に行くのはまだ2、3回目で少し緊張ぎみなわたしの前に、皮をむいた文旦と一緒に塩が出てきました。

フルーツ×塩という馴染みのない組み合わせに戸惑っていると、
「文旦に塩をつけて食べるのが高知流なんよ」という話題に。
なんだかわたしも高知というチームに加えてもらったみたいで嬉しかったのを覚えています。


あれから季節が一巡して文旦の季節がやってきました。
わたしが文旦談義に花を咲かせるようになるのはまだまだ先になりそう。

あの時、初めて食べた文旦の味は、緊張してあまり覚えていません。
でもたぶん、爽やかでほんのりしょっぱかったはず。


高知の楽しみ方を発信する #高知の歩き方 
高知暮らしのよみものを綴っています。
田舎を楽しむヒントをおすそ分け。

【おまけ】

文旦をいただいて、おすそわけしたら、また違う人から文旦をもらった。
文旦の無限ループだ。
ありがたーいお話。

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