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自営夫と共に働く妻の「給料事情」 をお話しします

「ちゃんと給料もらってる?」

夫が継いだ店で接客の仕事をしている私。

店に立つと、お客さまからときどきこのような質問を受けることがあります。

なぜこんなことを聞かれるかというと、夫と一緒に働いているのに給料を1円ももらえていない妻が自営業には多いからです。

そこで今日は、自営夫の店で働く私の「給料事情」を書いてみたいと思います。




給料こそがモチベーション

私が今の店で働き始めたきっかけは、夫と付き合っていたときにどうしても人手が足りないから手伝って欲しいと言われたことです。

飲食店の接客は何年も経験があるので二つ返事でOKしました。

初めは月に数回。その後、先代が亡くなったことでいよいよ本格的に女将業をスタートさせます。


初めて働いてからというもの、私は一貫して「お給料はいらない」と言ってきました。

まだ付き合っている段階とはいえ婚約して家族のようなものですし、お金をのためじゃなく「気持ち」で働いているんだから必要ないと思っていたんです。

でもあとから考えるとそれは間違いでした。


何年か経って気づいたんですけど、自分の自由になるお金を手に入れて、好きなものを買う。これって私にとっては最高のモチベーションだったんですよね。

自分で稼ぐことに意味がある。だからたとえ同じ金額でも、いちど夫の収入になったものから手渡されるそれと、自分の収入として手に入れたそれとでは全く意味が異なるのです。


幸いにも夫は「あげないわけにはいかないから」と、初日から今までずっと給料を支給してくれています。

タダで働いてもらうんじゃ文句のひとつも言えない、という気持ちもあったのかもしれません。

初めからもらっておいて良かったです。そして無理矢理にでも支払ってくれた夫と義母には感謝しています。

おかげで私は初めからほぼずっと、やる気をキープしたまま働くことができています。

無給で働いていたらきっと今ごろ「タダ働きなのにこき使われて〜」なんて誰かにグチをこぼしていたに違いありません。



結婚し、役員になっても自由なお金はキープしています

ちなみに初期のころのお給料は時給1000円でした。

うちの地域で、昼間の飲食店で1000円だったら、8年前の相場としてはそこそこ良いほうです。

もちろん一般的な正社員と比較するとぜんぜん少ないのですが、このころは生活費などをほとんど夫の給料から出してもらっていたので、私はほぼ全額が自由に使えるお金でした。


結婚して役員になってからは、時給から役員報酬に変わりました。

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