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「飲食店で店番をする女性、いつのまにかオカンキャラにされる問題」について
祝日ということで、取り留めのない話をします。
年齢が上がるにつれてだんだんオカン扱いされ始めるのは、小さな家族経営の飲食店で店番をやる女性の宿命なのでしょうか。
私はそれが嬉しくないし、たとえそうしたほうが儲かるよと言われても、オカンキャラで売りたくない人なんですよね。
先日読んだ記事にもそんな話題がのぼっていました。
お味噌汁とおむすびのお店を経営するジュンコさん。
和食という業態柄か「オフクロ的なもの」を想像して来店されることが多いそうです。
けど、当のご本人としてはそういうキャラでお店に立ちたくはないのだそう。
私と似たような人がいるのだなと知って少しホッとしました。
そこで今日は「飲食店で店番をする女性、いつのまにかオカンキャラにされる問題」について、私の思うところを書いてみたいと思います。
おっかさんと呼ばれた日のこと
30代に入って少したった頃だったと記憶しています。
ある日私が店に立っていたら、60代ぐらいの男性のお客さまから「おっかさん」と呼ばれました。
初めは自分が呼ばれていることに気づかなくて、無視してしまったようです。
3回目ぐらいでようやく「あっ、私のことか!」と気づいて返事をしたんですが、同時にものすごいショックが込み上げてきました。
30代前半でおっかさん?しかも子どももいないのに?ひょえ〜〜〜という感じ。
たぶん私の顔、ひきつっていたと思います。
その後もちょくちょく、糠漬け漬けなよ!と言われたり、アルバイトの学生を息子と間違えられたりと、じわじわとオカン的な存在として見られることが増えました。
まずいことになってきたなと思いました。
その需要には応えられません
実は私、女将業を始めた当初は「女将らしくあらねば」という呪縛でがんじがらめだったんですよね。
夫が継いだ店だし、先代の女将が素晴らしい人だったといろんな人から聞かされていたので余計です。
老舗の女将にふさわしい、なんというか、賢くて気品あふれる大人の女性であらねばと思って、かんざしとか買ってみたりしたこともありました(結局いちども使ってません)。
いろいろ頑張ってはみたんですが、店に立っているうちに、理想とする女将像と、本来の自分とがあまりにもかけ離れていることに気づき、次第に辛くなってしまったのです。
あ〜もうだめだ。この仕事、一生に近いぐらい長く続けていくつもりなのに、こんなに無理してたんじゃどこかでダメになる。っていうかもうダメになりかけてる。
そう思って、途中から女将らしさを目指すのをやめました。
そうしたら今度はオカン扱いです。
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