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他人のシマで勝手にルールを作るお客さまのこと

少し前にTwitterで「ママ垢ルール」というワードがトレンドになったのをご存知でしょうか。

なんでもTwitterのママクラスタでは、以下のような細かいルールが取り決められているそうなんです(ほんの一部です)。

・名前のあとに子どもの月齢を付けて「グミ@7m」のように表記する
・おっぱいのことをスイーツのパイの絵文字🥧で表記する(変な目的で検索されることを防止するため)
・筋トレや立派な手作りごはん、外食をしている様子などの投稿禁止(時間やお金に余裕がある自慢は余裕のないママさんを不快にするから)

これらはもちろん、Twitterの公式ルールでもなければ推奨されている使い方でもなく、ママユーザーの間で独自に形成されたものです。何とも奇妙というか滑稽というか…個人的にはこの輪の中には入りたくないなという印象を持ちました。

フリマアプリのメルカリでも同様に、ユーザー間で作られた独自ルールが存在します。代表的なものだと、「即購入禁止」や「〇〇様専用」などでしょうか。

出品者によっては、購入者がどんな相手かを確認したいとの意向から、先にコメント欄に一言入れて欲しいと明記していることがあります。また価格交渉などがまとまった特定のユーザーのために「〇〇様専用」と表記して出品したりすることもあるんですよね。

これらもママ垢ルールと同様に、メルカリが取り決めた規則ではなく、ユーザー同士のあいだでいつの間にか生まれたローカルルールです。便利な部分もありますが、公式ルールは守っているのにローカルルールを破ったことで取引を拒否されたり悪い評価をつけられたりするのは、若干の理不尽さを感じずにはいられません。

このようにプラットフォームの意向とは無関係にお客さまのあいだで独自のルールが作られ、それがある種の文化になっていく流れは、なにもインターネットの世界だけで起こっているわけではないんですね。

お客さまが集まる実店舗でも、本来なかったルールを作り上げ、お店の文化を変えてしまう人がいるのです。


人の "シマ" で勝手なことをしないで欲しい

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