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貧乏旅は人を豊かにする(600キロのママチャリ旅より)

貧乏旅をするとなぜ人は豊かになるのでしょうか。

結論から言うと、それは、ズバリ、旅中ほとんどやさしい人にしか会わないのと、普段の生活のありがたみを知るからです。重要なものがもう2つあります。これは最後に書きます。

約二年前(高2のとき)に東京から新潟に友達と共にテントを背負って5日間、合計625キロの貧乏自転車旅(ママチャリ旅)をしました。毎日一日に100キロ以上ママチャリをこぎ、多いときは140キロこぎました。

使ったお金は全てで13000円だけです。一日平均2600円使ったので一食平均1000円以下ですね。自転車旅なので体力を使うのに、この金額で旅を終えました。まぁ、要するに貧乏なんです。(笑)

私達二人はただひたすら自転車をこぎ、夜は橋のしたや道の駅で寝ました。食事はほとんどスーパーで買い、二回だけ千円くらいの食事をしました。

これはひどいときの夜ごはんです。多分400円以下だったような気がします。

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私達の持ち歩く荷物がとてつもなく大きかったのでたくさんの人に話しかけられました。

そのすべての話しかけてくる人は優しい人です。なぜか優しい人にしか会いませんでした。(笑)そもそも優しい人しか話しかけないと思います。

ほとんどの人は応援のメッセージを僕たち二人に送ってくれました。嬉しかったです。自転車で走ってるときも、バイクに乗ってる人に応援されとてつもなく嬉しかったです。

その中でも嬉しかったのは、自転車で東北と関東を回ってる70歳くらいのおじいさんに応援のメッセージをもらったことです。私のおじいちゃんの年齢くらいの人が僕たちと同じ旅をしていて、応援のメッセージをくれたら誰でも喜ぶはずです。感動しました。

更に、道の駅で休憩していると応援メッセージと共にチョコレートをくれたおじさんもいました。このチョコレートがパワーになって力になりました。

このようにたくさんの優しさに触れると自分もすごく豊かになれるし、優しさが伝導して自分も優しくなります。

貧乏旅をするとものすごく普段の生活のありがたみを感じます。

貧乏旅はものすごく過酷でした。自転車で海(海抜0メートル)から1000メートル超えの山まで行きます。5時間くらいずっと山を自転車で登ったり、二時間ずっと自転車をこがずに下り坂を降り海に出たりしました。

ちなみに1000メートル級の山を5時間かけて自転車で登り終わった後はものすごく達成感があります。この困難を乗り越えると、これからの困難も乗り越えられるという自信が付きます。

そして山を自転車で登ったあとに山を下るので、そのときははめちゃくちゃ楽だし、楽しいです。(笑)ほとんどの人が人生で”ノンストップで二時間自転車にまたがって進む”という経験をしないので話すときのネタにもなりますよね。まぁ、そもそもこの旅自体が話のタネになりますけど。(笑)

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このように自転車をこぎ終わって疲れた一日の終わりには、寝る場所を探してテントを貼って寝ます。テントをはる場所を探すのは正直結構大変です。(道の駅と橋の下で寝ました)

いざ道の駅や橋の下で寝ると、寝る場所は固くて全く寝心地がよくありません。なのであまり寝られません。

ひどいときは夜中に、道の駅で暴走族らしき人達が音楽をガンガンに鳴らしていて、寝られず、疲れた体を回復できないときがありました。

だから家のベッドがすごく快適だということを貧乏旅を通して初めて知ることができます。更に家というものがすごく快適に過ごすことができる場所ということも、ホテルに滞在しない貧乏旅を通して知ることができます。

普段気づかない日常のありがたさにこの旅で気づきました。

貧乏旅をしていると感情が豊かになります。山を自転車で登っていて苦しかったことや、日本海(この旅の目的地)に着いたときの達成感(喜び)、人からもらう優しさから得るありがたみ、などなどたくさんの体験をしていろいろな感情が出てきます。

これらの感情はスマホ(電子機器)を多用し、自然に触れる機会が少ない現代人が体験することが比較的難しいものだと思うので、旅をすることは非常に価値があると思います。

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(上写真)喜びを味わったときの日本海

そして最後に一つ、貧乏旅では景色との出会いが結構あると思います。貧乏旅では(僕たちの場合)観光地にはほとんど行かず旅していました。(観光地に行くお金はありませんでした。笑)なので、色々な山の景色や海の景色に出会いました。そして、観光客が少ない観光地(裏観光地的なところ)にも行きました。人だけではなく、景色に出会うことも貧乏旅ならではのものだと思います。

下にある三枚の写真は出会って、私が感動した景色たちです。

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(上)観光客が少ない観光地のようなところです。日本海にあり神秘的で非常にいいところです。

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(上)この景色は山の中で見ました。この川から何かパワーをもらえました。

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(上)山のなかを3時間くらいこいだ後に見えた町です。山の中にずっといたので、この町を見て安心したのを覚えています。


このように貧乏旅は人を豊かにしてくれます。貧乏旅で現代の生活では得られにくいものをたくさん得ることができるので、みなさんも一度は貧乏旅をしてみてください。

Have a poor trip!

お小遣いをくださると嬉しいです。