【書評・要約】世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方 著者:八木仁平
【本書を一言で説明すると】
「論理的な」自己理解が1冊で完結するようにまとめられた本
【このような人におすすめ】
・何かしたいが、何から始めればよいかわからない人
・夢中になれることが見つからない人
・自分探しで数々の自己啓発本を読んだが、違和感を感じる人
【1】なぜやりたいことが見つからないのか?
結論から言うと、膨大な選択肢がある中で「正しい基準」を持たずにやりたいことを探すからです。
現代はあまりにも選択肢が多く、「正しい基準」がないと本当の自分は埋もれてしまいます。
【2】正しい基準とは? ~本当にやりたいことを見つける公式~
「正しい基準」となるのは下記の公式です。
公式1:好きなこと×得意なこと=やりたいこと
公式2:好きなこと×得意なこと×大事なこと=本当にやりたいこと
特に重要なのは、最初に「大事なこと(価値観)」から考えることです。
【3】ステップその1 ~大事なこと(価値観)を把握する~
まずは「どんな自分でありたいか」を把握することが重要です。
そのために下記①~③を行います。
①下記質問に答え、キーワードをリストアップします。
Q1:尊敬する人は?
Q2:思春期に影響の大きかった経験は?
Q3:社会に足りないと感じるものは?
Q4:何を大切にしていそうか?(周囲に聞く)
Q5:他人に伝えたい行動は?
②キーワードから感じる価値観を、他人軸ではなく自分軸で考えて優先順位を付けます。
③仕事や活動の目的(それを通じてどういう自分でありたいか)を決めます。
【4】ステップその2 ~得意なこと(才能)を把握する~
ここで言う得意なこととは、「意識しなくても人より楽に(上手に)できてしまうこと」です。
得意なことは以下の質問に答えることでリストアップしていきます。
Q1:一番充実していた経験は?
Q2:最近腹が立った経験は?
Q3:自分の長所は?(周囲に聞く)
Q4:(今の仕事・活動を辞めたとして)もっとやりたかったことは?
Q5:今までで成果が出たことは?
リストアップした得意なことをまとめ、「自分の取扱説明書」を作ります。
【5】ステップその3 ~好きなこと(情熱)を把握する~
ここでは社会的需要や他人の目を気にしないで、「自分が本当に興味があるから好きなこと」を把握することが重要です。
以下の質問に答え、自分が情熱を抱いていることをリストアップしていきます。
Q1:お金を払ってでも勉強したいことは?
Q2:どんな本を読んでいるか
Q3:今までで救われたと思われるものは?
Q4:お礼を言いたい人は?
Q5:世の中に怒りを感じたことは?
【6】~3つのステップを終えたら~
ステップ2と3で把握した「好きなこと」と「得意なこと」を掛け合わせ、「やりたいこと」をリストアップします。(公式1の活用)
さらに、やりたいことをステップ1で把握した「仕事や活動の目的」で厳選していきます。(公式2の活用)
このように「好きなこと、得意なこと、大事なこと」の3つを掛け合わせると、本当にやりたいことが見えてくるというのが本書のロジックです。
【7】~最後に~
本書は1冊でかなり深い自己理解ができる良書です。
ワークシートも付いており、体系的に自己理解をするための良いツールとなるはずです。
気になる方は一読されることをお勧めします。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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