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1〜3月の読書記録

去年に読書習慣が復活し、7年ぶりくらいに本を読むようになりました!

去年読んだ本を以前noteで紹介しましたが、今年になってからも順調に本を読んでいる。

文字を読んで自分の頭の中で想像しその世界に入り込むというのは、映像があるゲームとは違った楽しさがある。

相変わらず拙い文章ですが、気になる本の部分だけでも読んでいただけると嬉しいです!

読んだ順番に並べています。



ハリーポッターと不死鳥の騎士団 (J.K.ローリング)

言わずと知れたハリーポッターシリーズ。

去年"ハリーポッターと炎のゴブレット"まで読み、noteでも紹介した。
映画も全て視聴済。
ハリーポッターって何がそんなに面白いの?なんて思ってた頃の自分を殴りたい。

ハリーポッターのためだけにkindle unlimitedに加入したほどハマる。

ハリーポッターの小説は分厚いから読むのが大変そうに見えるんだけど、児童書なので意外とスラスラ読める。
もちろん大人も楽しめます!

"不死鳥の騎士団"あたりからヴォルデモートとの対決も本格化し、話がどんどん重くなっていく。

ダンブルドア軍団としてたくさんの生徒が集まり、みんなで魔法を練習するシーンは大好き。

でも"不死鳥の騎士団"を読むのに3ヶ月もかかった。
普段なら1週間あれば読み切るのだけど、"不死鳥の騎士団"だけはキツかった。

というのも呆れるくらいしょうもない理由で、アンブリッジ先生が昔のバイト先にいた苦手なお局様に似ていたから。

アンブリッジ先生が出てくるたびに、職場でいびられた苦い記憶が蘇り全然読み進められなかった…

それだけキャラクターにも個性があり、魅力があるということでもある。

映画版と小説版ではラストの戦闘シーンが少し異なっていたり、違いを見つけるのも楽しい!



ハリーポッターと謎のプリンス

"ハリーポッターと不死鳥の騎士団"の続きにあたる。

アンブリッジ先生が学園から去ってからは、サクサク読めました!

ヴォルデモートとの最終決戦に向けて、どんどん準備が進んでいく。

ハリーポッターがヴォルデモートの弱点を知るために、ダンブルドア校長から個人授業を受けるシーンは印象的。
ヴォルデモートの人間臭さ、みたいなものを感じた。

終盤の展開は映画を観たから知ってはいたものの、本当に悲しかった…



ハリーポッターと死の秘宝

ハリーポッターシリーズ最終巻。
ヴォルデモートとの最終決戦とあって、かなりシリアスな内容になっている。

特にポッター、ハーマイオニー、ロンがギスギスしているシーンは読んでいてつらい。
この3人にはずっと仲良しでいて欲しいのに、なかなか上手くはいかないのがハリポタ。

映画では助からなかったキャラクターたちがどうにか原作では助かってないかなぁ…なんていう希望を持ちながら読んだりもした。

そしてブラック家の屋敷しもべであるクリーチャーとハリーポッターの関係性の変化にも感動した。
最初はクリーチャーがすごく嫌なやつに見えてたけど、人間と同じ感情を持った生き物だもんね。

映画"ファンタスティックビースト"に繋がるダンブルドアの過去も小説版では触れられていた。

"死の秘宝"を読む前に、ファンタスティックビーストを観ていたので、
「ここファンタスティックビーストで観たところだ!!」とテンションが上がりました!

最後にネビル・ロングボトム
彼があまりにもカッコ良すぎる。

鈍臭くてみんなにも馬鹿にされて、それでも折れずに戦い続けたネビルの姿は真の英雄そのものだった!

ハリーポッター制覇!と喜んでいたら、どうやらまだこれで終わりではなかった。



ハリーポッターと呪いの子 舞台脚本 (J.K.ローリング)

ハリーポッターと死の秘宝のその後の話。
これは小説ではなく、演劇の舞台脚本
こちらもkindle unlimitedで読める。

外伝扱いではあるけど、J.K.ローリングが執筆しているので実質本編の続き。

台本なので、小説よりも読みやすい!
活字が苦手な夫も「これなら読める!!」と喜んでいた。

ハリポタ版BORUTOでした!
ポッター家という重圧に苦しむ多感な年頃の息子との関わり合い方に悩むハリーポッター。

ハリーポッターには両親の記憶がほとんどないから、息子にどう接していいかわからず四苦八苦。

「あの家の子供とは遊んじゃいけません!」をやっちゃったり、暴走するが果たしてどうなるのか…?

終盤のシーンでは「本編の学生時代にはできなかったことができてよかったね…」という気持ちで胸が温かくなった。



変な家2 (雨穴)

あなたは、この「11の間取り」の謎が解けますか?

変な家2

以前いろんなジャンルの好きなものを紹介した記事でも取り上げた通り、好きな本のうちの1冊。

変な家→雨穴さんという順番に興味を持ったので、雨穴さんの動画はつい最近視聴した。
怖くはないのに奇妙で不思議な人間離れした雰囲気が癖になる。

"変な家"と"変な絵"は去年読みました!

ミステリーというと難しかったり、ハードルが高いジャンルだと思われがち。
だけどこのシリーズは本当に読みやすい!

普段ミステリージャンルの小説が好きでよく読むけど、正直自分にとってはレベルが高い。
はえ〜、全く犯人もトリックも分からなかったわ…」とコナンに出てくるモブのような気持ちで眺めていた。

だけど"変な家"シリーズは、こんな自分のような読者も一緒に推理に参加させてくれる。

そして『普段本を読まない人も読めるように』というのを目指したということで、本の厚みの割にかなり読みやすい。

というのも、インタビュー記事のような対話形式で文章が書かれている。
本が苦手だけどチャレンジしたいという方にもオススメしたいシリーズ!



近畿地方のある場所について (背筋)

情報をお持ちの方はご連絡ください
近畿地方のある場所にまつわる怪談を集めるうちに、恐ろしい事実が浮かび上がってきました。

近畿地方のある場所について

こちらも"変な家"に近いジャンルで、モキュメンタリー(ドキュメンタリー風のフィクション)というらしい。

"カクヨム"というweb小説が読めるサイトで人気が出て書籍化された。
カクヨムで全編無料公開されていて、スマホでも読めます!


ふらりと立ち寄った書店で、真っ赤なカバーが目に入り手に取ってみた。

そして序盤の数ページをパラパラ見てみると、どうやら"近畿地方のある場所"が、故郷である奈良県っぽい気がしたのも決め手だった。
(フィクションなので架空の場所だとは思う)

アダルト動画サイトへ書かれた『お山にきませんか。かきもあります。』という不気味なコメント。
ここから"ある場所"に関する週刊誌の記事やネットの掲示板などの怪談を読んでいくという内容になっている。

読み終わった後もゾクゾクとした感覚が止まりませんでした!

最後のページに袋とじがついていたんだけど、昔買ってた『ちゃお』以来の開封だったので、ワクワクしちゃいました!
袋とじの中身を見て怖くて心臓がキュッとなったので、心のサウナみたいだった…


その怪文書を読みましたか (梨/株式会社闇)

掲載されている「怪文書」は、全てフィクションである。
なぜこれほどしつこく忠告するかといえば、端的に危険だからだ。
──ダ・ヴィンチ・恐山

その怪文書を読みましたか

皆さんは実際に怪文書を見たことがありますか?

自分は子供の頃街中に貼られている怪文書を見たことがあった。
その時の得体の知れない不気味さは未だに忘れられない。

たかが紙に書かれた文字なのに、その怪文書の前を通る時は目を塞いで通るようにしていた記憶が蘇る。

この本は街中や民家に貼られている怪文書を集めて、それを作品集にしたというもの。
小説というよりは写真集に近い。

この本では、怪文書に対して解説があるわけではない。
だから自分で意味や意図を考察する楽しさ、考えても考えても理解できない恐怖心。
それらはこの本でしか味わえないかもしれない。

そしてダ・ヴィンチ・恐山さんのコメントにあるように、掲載されている怪文書は全てフィクション。



ぎんなみ商店街の事件簿 Sister編・Brother編 (井上真偽)

一話読むごとに万華鏡のように見える世界が変わっていく。あなたはどっちから読む?

新川帆立

ぎんなみ商店街の事件簿は少し変わった読み方をする小説になっている。

Sister編とBrother編の2冊を両方読むことで、事件に対する全ての真実が判明するようになっている。

2冊並べると表紙が1枚絵に

Sister編ではぎんなみ商店街にある焼き鳥店の3姉妹が、商店街で起きた事件に迫る。
姉妹たちのやりとりはコミカルで、3人ともいいキャラしてる。

Brother編ではぎんなみ商店街の近所で暮らす4兄弟が、商店街で起きた事件に兄弟の力を合わせて迫る。
母親が病気で他界、父親は海外出張中で兄弟4人のみで暮らしている。
Sister編よりシリアスで重めな設定だ。

Sister編とBrother編では全く同じ事件に迫ることになる。
同じ手がかりを見ているはずなのに、Sister編とBrother編では全く異なる推理の展開に…!

本格的なミステリー要素に期待して購入したら、ミステリーよりも兄弟・姉妹の絆や商店街の人々の人間ドラマが中心だったので少し肩透かしは食らった。

期待していたミステリーではなかったものの、これはこれで「読めて良かった」と心から思った。

ミステリーなのに読んでいると気持ちが明るくなるような、前向きなお話。

気を抜くと薄暗い物語ばかり読んでメソメソしてしまうから、たまにはこういうのも大事。

自分は学生の頃ずっと図書委員をやり続けてた。
もし図書委員だった頃に戻れるならこの本を推したいと思える本。


蜘蛛 (にゃるら)

「何者にもなれない」
平凡という呪いに苦しむ少女の物語、或いは墓標

蜘蛛

今年の3月にneedy girl overdoseというゲームをプレイしたと前回のnoteで紹介した。

内容はメンヘラ地雷系女子を人気配信者として育成する恋愛シミュレーションアドベンチャー。

switchとsteam(PC)で遊べる

そのゲームの世界観にあまりにもハマり込んだ。すると、タイミングの良いことにゲームの作者である"にゃるら"氏による初小説が発売されたので購入。

実はゲームの話と繋がっていて、needy girl overdoseの主人公"あめちゃん"が登場する。

ゲームでの主人公"あめちゃん"


"蜘蛛"での主人公はあめちゃんとは異なる少女で名前は"かな"
何者かになりたいのになることができず葛藤しながら、SNSで知り合ったアニメアイコンのオタクたちとオフ会をして自堕落に過ごしていた。

そんな"かな"は明らかに普通ではない何者かである"あめちゃん"という少女と出会う、という物語。

ゲームを知っている方も多いと思うけど、インターネット文化やサブカル文化が好きな人にはグサッとくる内容。

ゲームでは理解しきれなかった"あめちゃん"という人間の別の一面を見ることができた。

そして読む人によってハッピーエンドだと捉える人もいれば、バッドエンドだと思う人がいるのも面白い。
人によって幸せの方向性や尺度が違うんだなって改めて実感。

ゲームもそうだったけど、小説でも毒気が強くてかなり人を選ぶ内容だからおすすめはしづらい。

自分は若い頃インターネットで痛い存在だったから、"かな"を見てるとなんだか居た堪れない気持ちになってダメージを受けた。

けどneedy girl overdoseが好きな人には間違いなく刺さる内容だと思う。



デス・ストランディング ノベライズ 上巻・下巻 (野島一人/小島秀夫)

「デス・ストランディング」という現象によって繋がりが分断され崩壊した世界。サム・ポーター・ブリッジズは人々のために、アメリカを再建するため、そして“未来"を運ぶ任務に赴く。

デス・ストランディング

”メタルギア”シリーズなどを手がける小島秀夫監督のゲーム”DEATH STRANDING”のノベライズ。

数年前にPS4で”DEATH STRANDING”をプレイしたことがある。

寡黙な配達人”サム”がひたすら荷物を運び続けるだけのゲームなのだが、これが奥深くどっぷりハマってクリア後もやり込んでいた。

ゲーム画面のスクリーンショット

舞台はデスストランディングという謎の現象により崩壊した元アメリカ
国家はすでに崩壊し、世界は危険に満ち溢れ、生き残った数少ない人間はシェルターに篭って暮らしている。

死んでも生者として還ってきてしまうという特殊な能力を持つ"サム"は配達人として荷物を配達して生活していた。
サムは接触恐怖症で他人と関わることを拒む孤独な配達人だったが、アメリカの再建という計画に巻き込まれてしまう…というあらすじ。

内容はゲームのストーリーとほぼ同じだけど、複雑で理解しきれていなかったし、忘れている部分も多かったから
「そういえばこんな話だったなぁ」と新鮮な気持ちで読むことができた。

デス・ストランディングの世界はSFに近い世界観なので、専門用語が難しい。
それに加えてゲームだとムービーでどんどんストーリーが進むから、すべてを理解しきれていなかった。

小説では「この単語どういう意味だっけ?」とすぐにページを戻って確認できるから"デス・ストランディング"への理解が深まった。

また、主人公”サム”が寡黙でぶっきらぼうなキャラクターだけど小説では彼の感情が細かく描かれていて、解像度が上がったのも嬉しい。

「あのシーンの時は無表情だったけど、実は嬉しかったんだ!」とゲーム内では気づかなかったことが沢山あった。

サム以外のキャラクターの人生も丁寧に描写されていたのも、デス・ストランディングそのものへの解像度が高くなった気がする。

サムからの配達を待つ人々にも焦点が当てられていて、こんな気持ちで待つ人達に自分は荷物を届けることができたんだと嬉しくなった。

もちろん小説のみでも楽しめる。
だけどゲーム内で実際にサムを動かし、苦難を乗り越えながら配達をした経験があるからこそ小説を120%の状態で楽しめた!

一人で生きてると思ってても、どこかでは必ず誰かと繋がっている。
繋がることの尊さを改めて感じた。

"デス・ストランディング"のゲームをプレイした人にはぜひ読んでほしい1冊。


読書とゲームが最近の趣味となりつつあって時間がいくらあっても足りない…!

最近はゲームのノベライズも盛んで、読みたい本のリストが増えていく一方。

次の読書記録はいつの更新になるかわかりませんが、たまにこうして読んだ本を記録していこうと思います!

良き読書時間を!

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