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2019年8月の記事一覧

「コストをかけて見たことしか言わない」

「コストをかけて見たことしか言わない」

自分の目で見たものは、最低限そこに存在したモノだとわかる。当然それだって世界のごく一部なんだけどね。

だから見てもいないモノを語るような真似はしたくない。世界中を見れば見るほど、今まで見ていなかったことを恥じる。その繰り返し。

「ヨーロッパでは企業の環境問題への意識が高い」などとネットで読んだことを語ることもできるけど、そこに情報発信者の間違いがあれば鵜呑みにしてしまう。

ある時、のんびり船

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自分の得になりそうな人に媚びる。

自分の得になりそうな人に媚びる。

この歳になるまで、好き勝手に生きてきた。

毎日自分がやりたい仕事ができているし、尊敬する仲間もいる。日常のほぼすべてを仕事にさいているから興味の対象の多くが「仕事」になってしまうんだけど、自分にとって仕事は義務じゃない。俺が持っている能力に報酬をくれる人がいるから全力で応えようと思っている。つまり、人格を認めてもらっている。

だからただお金を儲けて得をしたいなどと思ったことはない。こういう考え

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「テニス方式でお願いしたい」

「テニス方式でお願いしたい」

大人になってよかったと感じるのは「裁量権」を獲得したことだ。

やることもできるしやらないこともできる。自分がやりたいことと、やりたくないことを選べる。

子供は命令され、強制される。これを不満だと思うか居心地がいいと思うかは人による。俺は全部を自分一人で決めるために大人になりたいと思っていた。理由は「勝っても負けても責任を取りたいから」。

「ひとりで」という言葉にはいろんな意味があって、世間と

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抽象的な話。

抽象的な話。

抽象的な話を書くぞ。

ちいさな子供がいるとする。

その子が捨て犬を拾って帰ってくる。泥だらけの汚い犬。それが見つかったら、お父さんは、「そんな犬は捨ててきなさい。病気がうつるぞ」と言うに決まっている。お父さんは潔癖症なのだ。

ある日の夕食の時、お父さんが「そう言えば、犬が欲しいと言っていただろう。血統書付きのを買ってやるぞ」と言う。ベッドの下に隠したあの犬はどうしよう。仕方がない。捨ててこよ

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「デカメロン」

「デカメロン」

どんな人に「才能」を感じますか、という質問をされることが多い。30年仕事をしてきた経験で言うと、ひとつしかない。

単純だけど、「自分に足りないモノを知っている人」だと答えている。能力が足りないとわかっていて、それを素直に認められる人は向上する。

今持っている能力でどうにかやりくりできると過信して努力をしない人の仕事は、元が小さいのに時間が経つほどさらに縮小していく。年齢にしては能力がないなと思

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