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ディズニーランドで感じた、企業としての6つの凄さ

先日、ディズニーランド(実際はディズニーシー)に行った中で感じた、『これはスゴイよね』と思ったことを書きます。

(『ディズニーランド』も『ディズニーシー』もコンテンツは違えど本質的には同じでした)


小売・サービス業として学べることも沢山あり、あらゆる業種でも参考になる『プロフェッショナルなサービス・エンタメ企業』としてのディズニーランドを自分なりに分析します。


【ディズニーランドのスゴイ点 6つ】

1、平日なのにお客さまは多い→アイドルタイムという概念がない

2、顧客層が幅広い→お客さまターゲット層がものすごく広い

3、コンテンツがスゴイ→どれを取っても手を抜いてない楽しさがある

4、働く人たちのプロ意識→従業員みなが、ディズニーランドの世界観を守っている

5、おみやげ屋さん・グッズ販売がスゴイ→究極の物販

6、ディズニーランドとの接点が続く仕組みがある→リピーター戦略


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1、平日なのにお客さまは多い→アイドルタイムという概念がない

今回行った日は、特別なイベントなどもない平日でした。

それにもかかわらず、朝からものすごくお客様が多いのです。本当に驚きです。

あらゆるサービス業・医療や美容サービス(マッサージ・美容室など)・飲食業での経営上の問題は『お客さまが来ない、ヒマな時があること』です。


だいたい、お客さまは、来る曜日や時間がみな同じなのです。

アイドルタイムにお客さまが安定してくることが、いかに重要かということです。


この、アイドルタイムを埋めるのが、コアなお客さまです。つまり、常連さんです。(常連さんは普通、ヒマな時に行きます。忙しい時は避けます。)


ディズニーランドは、365日ほぼ毎日、安定してお客さまが来ているのが強いのです。


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2、顧客層が幅広い→お客さまターゲット層がものすごく広い


割合的には女性・10〜30代が多い傾向がありますが、子ども・ご年配・男性などあらゆる層のお客さまがまんべんなくいました。


ディズニーランドの最強なところの一つは『顧客ターゲットが幅広いこと』です。

マーケティングでは、『顧客セグメントを決める・絞る・狭める』などの手法があります。ターゲットを絞らないと、普通は勝てないからです。


でも、ディズニーランドは、あらゆる顧客層が顧客対象です。これが強い。本当に、いろんな人が来園していました。


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3、コンテンツがスゴイ→どれを取っても手を抜いてない楽しさがある


行ったことがある人は、アトラクション・各施設それぞれ全体のコンテンツの素晴らしさを知っていると思います。

とにかく、男女問わず楽しめるのです。

『そこに行く理由』として最も重要な『コンテンツの質と量』が、ディズニーランドは圧倒的なレベルです。


地方の人の少ない遊園地のコンテンツ感などと比較になりません。


人間が『楽しい』『すげー』と、純粋に感動できるコンテンツを作り出すのは、並大抵のことではできません。


ディズニーランドは、それをやっているのです。

お客さまがそこに来る理由の根幹に、この企業は誠実に向き合っています。


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4、働く人たちのプロ意識→従業員みなが、ディズニーランドの世界観を守っている


上記にある『コンテンツ』とともに、それに見合う『人材』も素晴らしいです。


ミッキーやミニーは、もはや人間とは思えません。

各アトラクションのスタッフさんも、パフォーマーも、全てが『ディズニーランド人』なのです。

『やらされてる感』など、ありません。

これが、スゴイのです。


コンテンツがすごくても、人間が残念だったら幻滅するものです。

この幻滅が、ディズニーランドには存在しません。


高度な人材のレベルは小手先の教育では作れません。無理です。


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5、おみやげ屋さん・グッズ販売がスゴイ→究極の物販


ディズニーランドで楽しんだ後には、お買い物の楽しみが待っています。

入り口付近の通路の左右に、広々としたグッズショップがあります。


ここは、見るだけでも楽しいです。

全てのキャラクターの、それぞれのグッズが並んでいます。

どんな人も、何か一つのキャラクターは好きなものがあります。だから、買ってしまいます。

また、お土産にもなるから、余分に買ってしまいます。


グッズを見ると、うまい具合に『価格帯が500〜1500円ほどが多く買いやすい』そして『誰でも食べるお菓子という食品に、キャラクターのイラストやパッケージがあり、ついつい買ってしまいやすい』といった、お金を使ってしまう楽しい商品が多いのです。


・限定感のある商品

・食品という配りやすくプレゼントしやすい商品

・人に自慢できる商品

・好きなキャラクターがイラストされた商品


物販としての、キモを抑えているのです。


単価も一般的な商品より高くても『ディズニー』というだけで売れていくので、利益率も高いです。

キャラクター+物販=最強

です。


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6、ディズニーランドとの接点が続く仕組みがある→リピーター戦略


例えば、ミッキーやミニーと一緒に写真を撮影するサービスがあります。

(人気で、30〜60分待ちはザラ)

ここで撮影した後に、撮影スタッフさんが『ディズニーサイトで登録すれば、撮影した写真データが無料で1枚もらえます』と言って、カードを渡されます。


これがうまいのです。

もちろん、自前のカメラでも撮ってくれるサービスはあります。

でも、ちゃんとしたカメラで撮影された写真は、やっぱり気になります。

結局、サイトに訪問して登録しました。(さらに、他の数枚あった写真が有料で買えたので、それも結局買ってしまいました・・・)


つまり、ディズニーランドは、自然とお客さまリストを集めることができるのです。


これは、フォローアップが自然な形でできている点で素晴らしい方法です。



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以上が、ディスニーランドで気づいたことの一部です。


最後に言いたいことを言ってしめます。


『マーケティングやサービスの本を読むより、ディズニーランドに行ってみた方が絶対いいですよ』


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