2019年秋から始めた言葉/詩の造形作業。 "ロゴス"(論理)から遠く離れて、 "ピュシス"(自然…
通夜の代わりに歌謡を流し 読経の代わりに昔を語り 装束の代わりにポロシャツを着せて 喪服の…
傍らに辿り着いたとき 殆んどの父はすでにその場を去り 最後の一人がしずかに寝息を たててい…
彼方此方を訪ね歩き 彼の地此の地の天を仰ぐ 見果てぬ道の 見知らぬ空の 疲れを知らぬ 夢と…
盆がゆれる 盆がゆれる 世間という名の盆がゆれる 威勢のいい者 しずかな者 みなそれぞれに…
じんわりと おもく すこしずつ しずみおちてゆくように ぼんやりと ながく とどまりつづけ…
今になる 今になる まことの噺か、戯れごとか 見ておろう 見ておろう かんじん縒りした浅黄…
一 ゆらゆらとつづく道の途中に ふいにあなたはそこにいた わたしが一生をかけてわたしにな…
きみの背中のまんなかあたりに 小さく書き付けられた文字 時代を超えて 世代を超えて 小さく…
静かな声でもう死にますと 長い髪を枕に敷いて 真白な頬の底に温かい血の色がほどよく差して …
息をつめて水底へと沈むように ゆっくりとした傾斜を下ってゆく 当然のように地下は暗く深く…
自分見せるのにいそがしい(朝から晩まで) 人の気引くのにいそがしい(外でも家でも) スマホ…
空一面をおおう朝の曇りの透白肌から 淡墨色の粒子が降りそそぎ 街はしずかに薄眼をあけて雨を…
その 音と暗がりに充ちた空間で あなたは街角の雑踏に耳…
親愛なるきみに宛てて わたしは思い切ってボールを投げる ボールはきみをすり抜けて …
人間は人間になろうとして たとえば平等 たとえば公平 たとえば誠実 たとえば愛 そんな自分に…