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エッセイ集

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小説以外で書いた覚書などを掲載します。
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記事一覧

リンゴの木

 「アイザック・ニュートンが、リンゴの木から実が落ちるとのみて、万有引力を発見した。」という話は有名ですが、「ニュートンがリンゴの木のもう一つの不思議に気付かなかったのは残念だ」とジョークのようにいっている人がいます。『量子力学で生命の謎を解く』の著者二人の何れかです。

 もう一つの不思議とは何かというと、リンゴの木がどうして生まれるのかということ。考えてみると実に不思議なことです。そして、何が

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写真編集アプリ『VSCO』

写真編集アプリ『VSCO』

 noteで活動されている方なら、もうご存じなのかもしれませんが、先日、ひょんなことからVSCOという写真編集ができるアプリを見つけたので、紹介したいと思います。

 写真編集用のソフトといえば、Photoshopが有名ですが、プロではない自分が使うには、価格が高価なので、それに変わるソフトを見つけたいとかねがね思っていました。Photoshopがクラウドタイプのソフトになってしまってからは、新し

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タンブラー(Tumbir)

 インスタグラムと一緒にはじめたタンブラー(Tumbir)。こちらは、非常にデザイン性のあるSNSなのだが、いまいち使い切れていなかった。ところが、使い始めて、3ヶ月が過ぎた10月の初旬になって少し動き始めてきたようだ。

 現在、フォローしている人が、110人。そして、ファン(フォロワーのこと)が70人。今朝、写真を6枚アップしたところ、「スキ」や「リブログ」された数が先月までのずっと50/日前

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エッセイ集 目次

エッセイ集 目次

エッセイ集マガジンに掲載した記事が増えてきたので目次を作成しました。

96.時代による感覚のずれ 2015/2/13

95.時期連載について 2015/2/10

94.地球史を眺めて改めて思うこと 2015/2/06

93.地球の成り立ち(15) 2015/2/05

92.地球の成り立ち(14) 2015/2/03

91.地球の成り立ち(13) 2015/2/02

90.地球の成り立

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時代による感覚のずれ

 最近、歴史ドラマを見ていると、その時代の人たちが、常識として持っていた感覚からはどう考えても違う現代の感覚を主人公に当てはめているケースが増えているように感じています。

 例えば、戦国時代、人が人を殺して領土を奪うという時代の人たちの間には、今の日本とはまったく違った生への感覚があったはずです。

 イスラム国の人たちのように、自分たちの国を作るためには、人の命を平気で奪うという感覚は、今の日

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時期連載について

 今、次の連載をどうしようか考えている最中です。地球の成り立ちに続く話として何がいいかを考えています。ひなたさんからご指摘のあったヒトに関わるものを書いてみたいと思っているのですが、今のところ二つ候補があって、どちらにするか迷っています。

 一つは、18世紀にダーウィンが提唱した自然選択を基本とした進化論が、その後の社会にどう影響を及ぼしていったのか、負の面を中心に書いてみようかと思っています。

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地球史を眺めて改めて思うこと

 15回に渡り、地球の成り立ちについて眺めてきました。当初は、四五回で終わると思っていたのですが、思いのほか長い連載になってしまいました。

 太陽系の誕生とともに地球が出来上がり、火の玉の時代や、隕石が限りなく降りそそぐ時代、生き物など棲める環境ではない時代を経て、太古の海ができ、陸地が出来ていきました。

 その後も、地球では我々の力ではどうしもないほどの迫力で、さまざまなことが起こります。こ

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地球の成り立ち(15)

 前回に引き続き、藤岡換太郎著「海はどうしてできたのか」(ブルーバックス)をもとに、地球の成り立ちについて述べてみたいと思います。

 インドがユーラシアにぶつかった頃、海の流れも大きく変わります。インドと同じように北上していたインドネシアやパプアニューギニアなどの島々がユーラシア大陸とくっつきます。そして、現在のような複雑な地形を生み出します。

 それまで、太平洋側から西に流れていた海流が、こ

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地球の成り立ち(14)

 前回に引き続き、藤岡換太郎著「海はどうしてできたのか」(ブルーバックス)をもとに、地球の成り立ちについて述べてみたいと思います。

 現在の地形が出来る前の超大陸「パンゲア」が分裂し始めて、約2億5000万年ほど経った、約4300万年前、地形の大変動が起きます。当初、パンゲアは、北方面を中心としたローラシア大陸と南方面のゴンドワナ大尉陸に分裂します。

 そして、南極のあったゴンドワナ大陸からア

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地球の成り立ち(13)

 前回に引き続き、藤岡換太郎著「海はどうしてできたのか」(ブルーバックス)をもとに、地球の成り立ちについて述べてみたいと思います。

 前回、海が無酸素状態となり、海でも大量絶滅があった話をしました。現在では、海の表層にある暖かな海水と海の底の方にある冷たい海水が入れ替わるように、海全体を使って海水が循環していることが知られています。熱塩循環とよばれるこの循環は、1000年以上の時間をかけて循環し

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地球の成り立ち(12)

 前回に引き続き、藤岡換太郎著「海はどうしてできたのか」(ブルーバックス)をもとに、地球の成り立ちについて述べてみたいと思います。

 地球史上、古生代以降で、生物の大量絶滅が起こったのは、オルドビス紀末(約4億4380万年前)、デボン紀末(約3億5890万年前)、ペルム紀末(約2億5220万年前)、三畳期末(約2億年前)、そして白亜紀末(約6600万年前)です。

 どうもこの何々紀という区切り

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地球の成り立ち(11)

 前回に引き続き、藤岡換太郎著「海はどうしてできたのか」(ブルーバックス)をもとに、地球の成り立ちについて述べてみたいと思います。

 約4億5000万年前ぐらいに古代サンゴ、やコケムシ、ウニ、ヒトデなどの無脊椎動物が誕生します。ちょっと馴染みの生き物が登場してきました。

 その後、約4億3000万年前ぐらいに、生物が十分に生活できるほどに成長したオゾン層ができあがり、紫外線をバリアしてくれるこ

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地球の成り立ち(10)

 前回に引き続き、藤岡換太郎著「海はどうしてできたのか」(ブルーバックス)をもとに、地球の成り立ちについて述べてみたいと思います。

 前回の最後で、スノーボールアース現象で、凍りついてしまった地球では、ほとんどの生物が大量絶滅してしまい、生物たちの活動が極端に抑制され、いみじくもその結果、海には生物が必要とする栄養分が十分に溜まっていきます。

 それを利用して、雪解けとともに光合成で二酸化炭素

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地球の成り立ち(9)

 前回に引き続き、藤岡換太郎著「海はどうしてできたのか」(ブルーバックス)をもとに、地球の成り立ちについて述べてみたいと思います。

 約7億年前、46億年の歴史の中でも危機的な大事件が地球に起こります。地表のほとんどすべてが氷に覆われてしまう「スノーボールアース」という現象が起きます。

 現在では、このスノーボールアース事件が過去に少なくとも3回あったと考えられているそうです。約22億年前、そ

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