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💗*愛詩*💗

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私の詩は、ほぼノンフィクションの感情そのまま。 経験しないと出ない想いを綴っています。 だから、私にとって詩は短いドラマ。 愛する誰かへの短いラブレターなのです。
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#心

―熱―

―熱―

いつか意識とは裏腹に.

この身体 朽ちるのならば.

伝えたい想いの

保留なんてしている場合じゃない.

いつか想いとは裏腹に.

失った恋を.

すかして遠目で呼び覚ますのならば.

唇かみしめて.

泣くのをこらえている場合じゃない.

どうせ一度の命なら.

情念をさらけ出し.

身体ごと燃えつくす程の勢いで…

―私について―

だから私は詩を書くの。

赦す為に。

守る為に。

解放する為に。

小さな頃は時を忘れて.

川の流れを眺めてた.

受けた悲しみを流し赦す為.

空想は友達だった.

居心地よくて.

優しい色合いの世界.

自由に泳ぐ.

心を癒し守る為.

怯えは偽りの笑顔で隠し.

泣くまいと.

悟られまいと.

虚勢をはる.

はち切れそうで..

小さな頃からひたすら綴った言葉.

だから..

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―調律―

―調律―

安定の土台はどっしりと.

妥協の振り子はユラユラ揺れて.

ワタシの心はメトロノーム.

割りきれない不条理のさなか.

例え..

泣けない程 極限のジレンマでも.

乱れなく一定のテンポを刻む.

誰の為…リズムをつくるのか.

誰の為…心を刻むのか.

その心情も知らず.

たおやかに美しく奏でるのは誰…?

―野良の詩(映画「ジョゼ虎」より発想)―

―野良の詩(映画「ジョゼ虎」より発想)―

威嚇して.

かみついて.

相手の反応をみることでしか.

愛をはかれないのは..

すてられて.

ツラい境地を彷徨っていきていた..

野良猫の反応と同じ.

自分を守ることに精一杯で..

なかなか抜けるものじゃない.

だから…

素直になれない私のことを.

そっと包んで.

呆れずに傍にいて..

いつか…

甘噛みになるその日まで.

永く愛して.

―眠り―

淡い夢の間に間に.

遠くそぼ降る雨の音.

眠りこけた街.

木々も花も濡れて.

落ちる雫は無機質なものさえ.

冷たく覆いつくして..

空が泣いています.

あなたの空は泣いていますか?

どうか.

あなたの眠りを妨げませんように..。

―love letter(秋)―

―love letter(秋)―

夕暮れせまり.

家々からはそれぞれの夕げの香り.

刈り上げた田んぼの上では.

アキアカネのワルツ.

どこへ向かうのか.

低く高く羽を休めることも忘れて.

楽しげに秋を舞う.

見上げれば夕空は.

一面に.

アキアカネの色に染め..

あなたにも見せてあげたい.

こんなに美しい季節の移ろいを..。