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#7 ブラックですよ!


◇体の優先順位

 前回、治療家としての体づくりについて話させて頂きました。治療家は、特に意識してほしいことですが、実は、全ての人(治療家に関係ない人)が意識してほしい大切なことでもあります。 
  人として生きるということは、自分の体を使うことであり、生きていくためには、体づくりを意識していく必要があります。ですが、多くの人が、体に対する優先順位が引くく、意識的に体づくりをしている人が少ないです。そのために、様々な不調をきたし、病気にもなってしまいます。
   また、多くの方が病気になってから、体が健康であることの大切さに気づき、そこから体づくりを意識しますが、それでも、病気の症状がなくなれば、体づくりを意識しなくなり、体を放置してしまい、病気を再発させてしまいます。
   症状がなく、現時点で何も困っていないと感じている人が、将来に向けて予防のために体づくりに時間を費やそうとするでしょうか?
   多くの人は、何もない時に、予防へのモチベーションを持続させることが、めちゃめちゃ苦手です。これを書いてる私も、苦手な所でもあります。苦手だからこそ、苦手なりにどうすればいいか色々考えながら、臨床の現場でも患者を診させて頂く中で、気づいたことや、実践していることを書かせて頂いています。

◇やる気が上がらない原因

   そもそも、やる気が上がらない原因の一つは、体への優先順位が低いことです。なぜ、体への優先順位が低いのでしょうか?
   それは、今まで、体への優先順位を上げた生活をしていなくても、大丈夫だったという経験です。この過去の経験をベースにしていると、何かちょっと症状が出ても放置してたらいつの間にか治っていたとか、そもそも、症状があってもそんなに困っていない。症状があっても、薬を飲めば治るといったように、なぜ、症状が出たのかについて考え、自分の生活習慣や心、体に原因があるのではないかと、見直すという習慣を身に着けていないからです。そのため、予防というやる気は、どうしても上がりません。
    
    その反対に、やる気が上がる時は、自分が困るぐらいの症状が出た時です。例えば、ギックリ腰になって、全く動けなくなり入院し、とても辛い経験をした場合、もう二度と同じ経験をしたくないと感じ、ギックリ腰にならないために、体づくりに取り組むというケースです。これは、一時的に、体の優先順位が上がったために、起こる現象です。ですが、残念ながら、コレでも多くの方が継続し続けることが難しく、いつも間にか、優先順位が下がってきて、気がついた時には、また再発するという結果になってしまいます。

◇やる気は上がっても、すぐに下がる

  せっかく上がったのになぜ、下がってしまうんでしょうか?それは、不安や恐れが根底にあるからです。この状態では、実はドンドン疲れてきてしまいます。すると、体のシステムとしては、そのストレスから逃れようとして、体づくりへのモチベーションを下げたり、ギックリ腰の記憶を消そうとしたりしながら、いつしか体づくりの習慣を終わらせようというプログラムに変換されていき、いつの間にか、以前と同じように体づくりを意識しなくなってしまいます。しかも、徐々に起こってくるので、あまり気づかないこともあります。そして、その途中には、やらなくなっている自分に、気づくため、やっていない自分を攻めて、体づくりがストレスになってしまいます。
   体づくりがストレスになってしまっていては、意味がありません。

  例えば、食事も大切な体をつくるためには、必要な要素です。そのために、体にいいとされているモノを食べる時、その食材が嫌いだった場合、無理にあなたは、食べますか?体にいいのは、頭では知っているけど、体が拒否反応を起こしている。それでも、無理矢理食べ続けて、健康になるのでしょうか?

◇心をつくる

  体づくりに大切なのは、体にいいことだけをやればいいわけではありません。体を感じ、動かすための心の状態も大切です。つまり、体づくりと同時に、心づくりも行っていく必要があります。
   体づくりは、やり方などが具体的に説明しやすいため、取っ付きやすく、人気です。ですが、本当は、心づくりの方が重要だということに、私自身も気づいて来ました😆
  冷静に考えれば、当たり前のことかもしれませんが、心が落ち着いた状態でなければ、体づくりを効果的にすることは、難しいです。もちろん、心と体は、相互に関係しているので、体づくりが心づくりに影響することも、科学的にも、証明されていますし、心づくりが体づくりには、必須というのも、証明されています。
  プロスポーツ選手が、メンタルトレーニングを行っているのも、そのためです。

   プロではなくても、私たちも、日常において、気持ちがのらない日は、体が重く動きにくくなります。反対に、気持ちがワクワクしている日は、体が軽くなります。
  逆に、体が不調だと、気分が重くなり、体が軽く快調だと、気持ちも晴れやかになります。

◇当たり前を忘れない!

  この事実は、誰もが経験し、知っていることですので、今更?って感じかもしれませんね。でも、この心と体の相互関係を、改めて理解し直すことが、とても大切なんです。ですが、大切なことって、本当にすぐに忘れてしまいます。当たり前なことを、いかに、意識し続けるかが、心づくり、体づくりには、必須ですね😆

  いつものことですが、話が脱線してきました🤣

 ◇やっぱり『感謝』が大切

  自分(心・体)の優先順位をあげる方法は、不安や恐れではなく、『感謝』です。不安や恐れでも、人は動きますが、常に怯えている状態なので、心の体力がドンドンすり減ってしまいます。反対に『感謝』も実は、人を動かす動機になります。
  あなたは、自分に感謝するってどういうこと?ってなりますか?あなたの体も心も、あなたに一部操縦を任せていますが、ほとんどが、自分の意志に関係ない所で、毎日、休みなく働き続けてくれています。 心臓や呼吸はイメージしやすいですが、それ以外にも内臓や筋肉、骨、様々な細胞、菌たちが、毎日、休みなく自分の体を維持し続けるために、作ったり、壊したりして、働き続けてくれています。
   この事実って、凄いことなんです!!私たちにとっては当然のことではありますが、コレって、当たり前ではありません。今、こうして生きているってことは、体が正常に動いてくれてるからこそ、何もなく過せているです。この状況を、私たちは、自分がつくりあげていると、勘違いしていますが、そうではありません。自分の体を作ってくれている細胞たちが協力し合ってつくりあげてくれています。
  そう考えると、まずは、体に対して
『いつも、働き続けてくれてありがとう』
という『感謝』を伝えたくなりませんか?
   こういった考え方を意識していくことが、心づくりの一つです。

◇あなたは、ブラック企業の社長かも?

  もし、あなたの中で、体が勝手にやってることに、なんで感謝するの?ってなるのでしたら、残念ながら、あなたの考え方は、超ブラック企業の社長です。社長がいるから、会社が回っていると、勘違いして、従業員が休まず、日々、愚痴も言わずに会社のために働き続けているのに、『いつも、ありがとう』と労いの言葉や具体的な対策も取らず、むしろ、さらに給与をカットし、売上を要求し、節約といって真夏にも関わらず、冷房を切ったり、休憩も一切許さいで、働かせようとしているのと同じです。
  
   体は、あなたのために日々、愚痴もこぼさず誠実に働き続けてくれています。せめて、『いつも、ありがとう』と感謝の気持ちを伝えることぐらいは、してあげてくれませんか??
  もちろん、声掛けだけでは足りませんが、まずは、声掛けからはじめませんか?

   実は、体づくりをするというのは、会社に例えると、従業員が働きやすい環境づくりをするのと、全く同じなんです。

  まさに、働き方改革ですね😆

   各部署ごとに、業務を見直して、従業員が疲弊せず、イキイキと効率よく働けるために、労働時間や労働環境を見直しながら、他部署とも連携をとり、会社全体として、どういう方針で、何を目標としているのかを、話合い、具体的に何をしていくのかということを決めていくことが、働き方改革には必要です。
  これと全く同じことを、自分という会社の中で、行っていくことが大切です😁

 
  今回も最後まで読んで頂きありがとうございます。続きは、次回に書かせて頂きますね👍
一緒に、会社(自分)の働き方改革をしていきましょう💪



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