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キャリア探究におすすめの問いシリーズ①「自分は社会のどこの部分を担いたいか?」

こんにちは、きづきくみたてファシリテーターの森本です。
今日は、自分がキャリアについて考える時に、よく考える問いについてご紹介いたします。

それは、「自分は社会のどこの部分を担いたいか?」というものです。

この問いは、あの本田宗一郎さんの、本を読んでいた時にもらったインスピレーションが元になっています。

社長なんて偉くも何ともない。

課長、部長、包丁、盲腸と同じだ。

要するに命令系統をはっきりさせる記号に過ぎない。

この言葉に出会うまで、私はやっぱり社長は特別偉いと思っていました。
もちろん、負っている責任の量からすると社長が負っている部分はとても大きいのは間違いありません。ただ、責任を負っていることと、偉いかどうかはまた別の話であるということについては納得する部分が大きかったです。

会社を人体で例えるならば、すべての役割、部門が、会社という組織が健全な形で機能するように自分の役割を真っ当しているわけです。

どこかの部署が、健全に機能しないと、会社組織全体のパフォーマンスにも影響していきます。

今、私が担っていることはなんだろう

私の役割は、人材開発、組織開発のプロとして会社の状態がより良いものになるように支援をしていくことですが、この言葉に触れて以来、クライアントの話を聞きながら、「組織という人体のような1つのつながりの中で各部署が健全な形で機能できるように支援していく」というイメージを持って働くようになりました。

その結果、組織で取るサーベイ結果を見る時や、クライントからヒアリングをする時に、組織を触診していくなかで、良いところや悪いところが光って見えるようなイメージが浮かんでくるようになっています。

その結果、以前と比較した時に、私のパフォーマンスも大きく上がったように感じています。

組織をさまざまな部署という機関が集まってできた1つの有機体としてみた後に、さらに引いて考えると、実はさまざまな会社も社会という大きな1つの有機体が健全に機能するように活動しているようなイメージも見えてきます。

そう考えてみると、私の仕事は、社会全体が良い形で機能するように、1つ1つの組織の中で、1つ1つの部署や、個人が良い状態で機能できるように支援をしていくような役割だなというイメージが浮かんできます。

よく、キャリアについて考える時に「自分が何をしたいのか」というテーマから考えていくことがあるかと思います。この問いはこの問いで重要なのは間違いありませんが、ずっとこの問いばかりを追いかけていくと、「自分が何がしたいのかがわからない」という問題にぶつかるケースがあります。

そんな時は、自分のやりたいことは、いったん置いておき、社会全体や会社全体を眺めてみて、どこの部分の役割を担いたいと思うのかを考えてみると、また見えてくることがあるのではないかと思います。

これから私が担っていきたいことはなんだろう

今回、改めてこの問いと向き合ってみて、私が思ったのは、今の日本社会を眺めた時に、さまざまなところで、希望が見えづらくなっている状態がとても気になっています。

少子高齢化により、若い世代の負担は増えていく一方ですし、日本社会の経済成長の鈍化により、給料が上がっていく見通しを持つのは厳しいものがあります。

そんな時代にどんな機能が必要なのかということを考えていくと、私のテーマは以下のようなところにあるなということに気づきます。

・働く人の視野に希望が見えるようにすること。
・そのために、今の日本社会にはない新しいものの見方を提示すること。
・社会の中でさまざまな役割を持つ組織、部署、個人が、より良い形で仕事ができるように整えていくこと。
・そのために、さまざまな人が良い形で影響を与え合い、響き合わせられるような機会を設けていくこと。

ここら辺が、私が今後、取り組んでいきたいテーマになってくるなと思っています。

そんな想いをいつでも意識できるようにと形にしたのが、このきづきくみたて工房のパーパスシンボルです。

進むべき先が見えづらい時代だからこそ、目指す先をわかりやすくするシンボルもまた社会が必要としていることなのではないかと私はそう考えています。

移動手段に関しては、十分なほど行き渡った今、本田宗一郎さんの時代とは、求められているものが変わってきています。

今、どんなものが求められ、自分はその大きなつながりの中でどんな役割を担いたいと思うのか、どこの役割であれば担えると思うのか。ぜひ一度考えてみると良いのではないかと思います。

今日も素晴らしい学びの機会をどうもありがとうございました。

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