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タマリバタケで学んだ"組織"について〜その6〜

6)木は根同士で会話している。 木はコミュニケーションをしている。根っこ同士で横にいる植物たちで会話しているらしいのだ。もちろんしゃべるわけではない。菌類がその媒介となっているらしい。ドイツの植物学者が森の生態系を語る本で読んだのが、木は根が頭脳であり、根同士で会話をしているということ。たとえ幹が朽ちてしまい、葉から栄養分が取れなくなってしまうと絶えてしまいそうな木は、実は根同士で会話をしており、根から根に栄養を与えるとのことだった。ちょうど、そんな時にNHKのNHKスペシャ

    • タマリバタケで学んだ”組織”について。その5

      5)共生農法から学んだ新たな「組織/エコシステム」の作り方 そろそろ、タマリバタケの話に戻したい。従来の畑づくりを”慣行農法”という。一年ごとにすり減る土に肥料を与えることで、土を活性化する。ある意味、外部からの肥料を上げる時点で、持続可能ではないモデルだった。この慣行農法と対するのが、「共生農法」やシネコカルチャーと呼ばれる農法で、ソニーのコンピューター研究所で研究もされている農法だった。自然農法のひとつの種類であり、その方法論が標準化されている。取り組む上でのマニュアルも

      • タマリバタケで学んだ”組織”について。その4。番外編〜多様性〜

        4)多様性に関するいくつか 多様性の科学にあったのは、いくら優秀な人を集めても、文化や背景が似たような人が集まりすぎてしまうと、組織としての強さがなくなってしまうということだった。欧米のエリート人材ばかり集めていたCIAが、なぜアルカイダの凶行を止めることができなかったのか?イスラム教というOSが異なる文化圏を、欧米のフィルターで見てしまったからだった。ユクスキュルの環世界でも有名だが、それぞれの生物は、世界を違った意識でみている。人間も同じで民族が違えば価値観も異なる。価値

        • タマリバタケで学んだ”組織”について。その3

          3)木も孤独ではやっていけない。多様性が組織に必要なのは、寂しさから? タマリバタケのこの土壌改良のこの時期に、土壌改良の指南をしてくださった方から聞いたのは、単一種を植え続けるだけだと、土がやせ細って、3年たつと実がならなくなってしまうのだということ。へ〜〜そうなんだ、なんて思っていたら、当時その頃受けていた多摩美術大学のビジネススクールTCL(タマビクリエイティブリーダーシップ・プログラム)の授業にいらっしゃった北軽井沢でキャンプ事業等森づくりに取り組まれる”きたもっく”

        タマリバタケで学んだ"組織"について〜その6〜

          タマリバタケで学んだ”組織”について。その2。

          2)取った根をコンポスト化!は、古い社員のアンラーニングとリスキリング? 刈り取った根は、集めて、米糠を巻いて、数ヶ月かけてコンポスト(肥料)にした。肥料となった根は、元の土の場所に戻され、畑にあらたな力を生み出している。根絶やしにする改革は、それまでに築き上げてきたキャリアや能力をを壊すので、正直風土が変わるわけであり、それをやらなければならないのは、最後の手段なんだと思う。跡形もなくした場所で、要するにゼロから始めるわけだから。なので、根絶なんてさせない方がよいのだろうと

          タマリバタケで学んだ”組織”について。その2。

          タマリバタケで学んだ”組織”について。その1

          1)”根絶やし”カルチャー改革 根絶やし。根絶。タマリバタケの初期にいわゆる普通の畑づくりのために行ったのが、これ。土を掘り起こし、根絶やしにした。それまで、宅地がのき、放置されていた土地は、雑草が生い茂り、その根が深く広く複雑に絡み合った土地になっていた。カチコチに固まった土をクワとシャベルで掘り起こす。50cm近く掘り起こさないと、根っこの先端も見えない。30cm角でシャベルで土をグワっと掘り起こし、土の塊を持って揺らす。根と土を分ける作業がこんなにも大変だとは思わなかっ

          タマリバタケで学んだ”組織”について。その1

          わかればわかるほど、わからないが増える。を図解。

          図解すると、これ。 「わかる」と「わからない」がある。 「わかる」領域が、丸い部分。それ以外はすべて「わからない」部分。 「わかる」が拡大すると、丸が大きくなり、わからないに触れる境界線が増えてくる。つまり、それは「わからない」ことが増えてくる。 この境界線部分が「わからないこと」だとすると、わかりたい!と思い、「わかる」を拡大すればするほど、「わからない」境界線が増える。 いつになったら、「わからない」ことがなくなるのかなんて、多分知識の世界は宇宙空間のように無限なので、

          わかればわかるほど、わからないが増える。を図解。

          わけないままに、わかる。

          わけないままに、わかる。 いや、「わけないままに、わかりたい」が正確かも? 【わかるは、わける。わかるは、かわる。】という今朝のnoteに反応を頂けた。 →わけない知性も、ディープダイブしてみては。 いやーー、まさに。 わけない状態でわかるというのだろうか。これ、まさに今僕が身につけたいなと試行錯誤しているのがこれ。特に「ニンゲン」や「社会」を理解しようとするのに、必要だと思っている。なんというか、複雑なものを複雑なままに理解しようと言う姿勢なのかな。 そう。分けたくな

          わけないままに、わかる。

          わかるは、わける。わかるは、かわる。

          わかるは、【わける】。わかるは、【かわる】 だと理解している。言葉遊びのようだけれども。 わかるは、分けられるということ。要するに構造分解して理解するということ。カレーがわかるということは、ニンジン玉ねぎじゃがいも肉スパイスに分けられるということ。そして、その調理工程を順番に理解しているということ。甘味辛味苦味渋味がどれくらいの割合なのかもわかっているということ。つまり、それは、分けられる。ということだと理解している。これらを解像度を高めると言ったりする。要するに、「切り分

          わかるは、わける。わかるは、かわる。

          Anthro Vision

          アンソロビジョン。がとても面白かった。 なので、慣れないNOTEを書いてみようとおもう。 人類学を英語では、Anthoropologyという。だからAnthro Vision。人類学的な視点という意味のタイトル。学生時代に人類学を専攻し、中央アジアで研究していた英国経済史の記者が、主にビジネス界を人類学的視点をもって取材していくと、さまざまな発見があった。という本だった。 何が面白かったかというと、同僚上司の価値観、身近な家族の価値観、知っているようで、実は知らないことって

          Anthro Vision

          特定一般教育訓練給付金の申請〜TCL Tamabi Creative Leadership講座受講にあたって〜

          TCL 特定一般養育訓練給付金の流れ 特定一般養育訓練給付金を申請するフローがもうめちゃくちゃわかりにくいので、時間の無駄!と思い、以下にまとめたいと思います。 21年年末段階の情報なので、更新された場合は、申し訳有りません。。。 ◆前提  東京都の場合は、以下のフロー(と思う)  世田谷区在住で、三茶のハロワに電話かけるも、特定一般の面談は渋谷にいけと言われた。渋谷は、ランゲートというのが委託業者。 ◆フローまとめ  1)ハロワへの面談予約 :https://jsit

          特定一般教育訓練給付金の申請〜TCL Tamabi Creative Leadership講座受講にあたって〜

          「なぜぼくが新国立競技場をつくるのか?-隈研吾」を読んで

          要旨:ザハ案が前代未聞の事態で撤回され、火中の栗を拾うことになったA案、隈研吾さんの新国立競技場を設計するに至った歴史と、設計に込められた文脈や意図、加えて、隈さんの仕事の姿勢、建築家としての仕事のあり方を赤裸々に書いた本。 心に残ったキーワード  ・受け身で戦う。  ・コンクリートから木の時代に変わる。  ・ロジックより無口。  ・20世紀的なコンクリートと鉄で時代を統合した繊細で目配りのできた巨匠、丹下健三の代々木体育館。第一世代の丹下から、第2世代の磯崎、槇、黒川、第

          「なぜぼくが新国立競技場をつくるのか?-隈研吾」を読んで