タマリバタケで学んだ”組織”について。その1

1)”根絶やし”カルチャー改革
根絶やし。根絶。タマリバタケの初期にいわゆる普通の畑づくりのために行ったのが、これ。土を掘り起こし、根絶やしにした。それまで、宅地がのき、放置されていた土地は、雑草が生い茂り、その根が深く広く複雑に絡み合った土地になっていた。カチコチに固まった土をクワとシャベルで掘り起こす。50cm近く掘り起こさないと、根っこの先端も見えない。30cm角でシャベルで土をグワっと掘り起こし、土の塊を持って揺らす。根と土を分ける作業がこんなにも大変だとは思わなかった。
大人10人で約1日かかってできた5m×5mの畑に、肥料を入れ、畝を作り、土壌改良。ふわふわのいわゆる畑っぽい土になるのに、相当なチカラがかかった。
そんな状態になったところで、ようやく作物を植え始めたのだった。根絶やしたるやなんと大変な作業なのだろう。。一人でやろうとしたら、きっと挫けていたけれど、チームになって、一心不乱に作業ができたから、完遂できた、、そんな体験だった。
これは、要するに、既存勢力との戦いに近い、なんてことを思った。土壌改良を組織のカルチャー改革だとすると、既存勢力を既存の風土から引き剥がし、ゼロリセット。新たなインセンティブ(肥料)を加えた上で、社員(作物)を投入する。宅地だった時の雑草エコシステム(既存の組織風土)はなくなり、新たなハタケエコシステム(新しい組織)を作ったのだった。
これらから学んだのは、「根絶やし」「根絶」がいかに大変か?やり切る覚悟と強烈なリーダーシップがないと、根絶やしなんてできないことを体感して学んだ。正直、根だからよかったものの、これが人間的な組織だった場合、人間の抵抗にあうのだから、本当に大変なんだと思う。生半可な覚悟で風土改革なんてできないなぁなんて思った出来事だったのでした。

タマリバタケ:https://www.neomura.or.jp/tamari-batake

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