タマリバタケで学んだ”組織”について。その3

3)木も孤独ではやっていけない。多様性が組織に必要なのは、寂しさから?
タマリバタケのこの土壌改良のこの時期に、土壌改良の指南をしてくださった方から聞いたのは、単一種を植え続けるだけだと、土がやせ細って、3年たつと実がならなくなってしまうのだということ。へ〜〜そうなんだ、なんて思っていたら、当時その頃受けていた多摩美術大学のビジネススクールTCL(タマビクリエイティブリーダーシップ・プログラム)の授業にいらっしゃった北軽井沢でキャンプ事業等森づくりに取り組まれる”きたもっく”という会社の代表福島さんも、「森を作ろうと、木を植え始めた。当時の自分は素人だった。木を植えたら、3年たつとなぜか枯れてしまう。どうしてだろうどうしてだろうと、数年経って分かったのは、木を一人にしていたからだった。多様な種類で混植しないと、木が寂しくなって死んでしまう。」そんなことをおっしゃっていた。
なるほど、と。人間界では、多様性が大事だ!なんてことを聞くけれど、生命としての先輩である植物も、一人では生きていけないのだ。多様性が大切だということの本質はもしかしたら、そこにあるのかもしれない。まずは、一人でいると組織にもならない。会話も生まれない。木も参ってしまったように、人間も参るのだろう。実際に、1人では何もできなかった経験を自分ももつ。長くは続かないのだ。多様な木や農作物と植えることで、持続可能な風土になるのだろうなぁという理解をしたのだった。


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