計画を実行できない”残念な組織”の特徴
せっかく貴重な時間を使って立派な計画を作っても、計画を実行できない組織は多いです。仏作って魂入れずというやつです。
計画未達が続くと、ただ時間が無駄になるだけではなく、社員に「どうせやっても無駄」「できない言い訳を考えておく」という厭戦思想が生まれてきます。こうなったら計画策定が逆効果になってしまいます。
計画を実行できない組織には一定の共通点があります。
①狙う姿を各人単位で数字を示せていない
・全体としての目標はあっても十分にブレイクダウンされていない
・各人まで落とし込めていないため、当事者意識が醸成されない
これを克服するためには、全体の数字を作成したうえで、それを各部門・各部署・各人までブレイクダウンする必要があります。これにより、当事者意識をもって活動できるようになります。
②プロセスを重視していない
・成功要因(KSF=key success factor)がしっかりとらえられていない
・KSFを実現するためのKPI(key performance indicator)設定がなされていない
・テーマはあるが、「何を・どこまで・いつまでに」やるか示されていない
KPIを達成することでKSFを実現し、それが目標数字の達成につながるという関係性を整理する必要があります。そしてそれを関係者全員が腹落ちして理解することで、大きなパワーを生むことができます。
③PDCAを回していない
・Pは行っていても、DCAが弱い。特にCができていない
・目標達成のための支援がなされない
・叱咤激励がない甘く緩い風土になっている
リーダーがメンバーのDCAをフォローし、目標達成にこだわることで、組織内のコミュニケーションも強化されます。近時、目標へのこだわりはパワハラ的コミュニケーションの原因とされ、忌避される傾向があるかもしれんませんが、それを恐れてはいけません。
ではどうすればよいか、簡単ではないですが、処方箋をお伝えします。
・KPI達成のためのプロセス管理を行う
・事実とデータを重視して適切なKPIの水準を探る
・KPI達成を売上アップにつなげるコンバージョンレートを上げる工夫をする
振り返りを行い、次につなげる(仮置きしたKPIの妥当性を検証し修正を加えていく)
PDCAを繰り返し回すことでより計画が精緻化され、実現可能性が高まっていきます。計画が実現する組織は素晴らしいです。経営者も社員もともにそんな組織で頑張りたいですね。
『人の生涯は、ときに小説に似ている。主題がある。』(竜馬がゆく) 私の人生の主題は、自分の能力を世に問い、評価してもらって社会に貢献することです。 本noteは自分の考えをより多くの人に知ってもらうために書いています。 少しでも皆様のご参考になれば幸いです。